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時代の変化
僕個人のライフスタイルが変わったから
時代が変わったように感じるのだろうか?
僕のライフスタイルが変わったのは、
時代の変化に合わせたからなのだろうか?
僕がライフスタイルを変えたから
時代が変化し始めたのだろうか?
時代が変化し始めたから
僕はライフスタイルを変えたのだろうか?
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コロナ禍の折、
ライブ配信というものを用いて
音楽活動をすることが
一般化した。
(コロナ禍が終わり、
みんな、現場に戻っていったようにも
感じる。でも、本当はどうなんだろう?)
その前から、
ユーチューバーなるものが
「仕事」になるような世の中に変化し、
「撮影」というものを
テレビ局とか、
特別な人じゃなくても
普通にして、
発信するような世の中に
すでになっていた。
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僕の音楽のライフスタイルは
ずっと、路上で演奏したり、
練習もほとんど野外を好む。
一番の贅沢な暮らしは、
河川敷などで野宿生活しつつ、
衣食住に便利なマンションの1室を
近所に所有できたら、
これが僕のリッチな生活だなぁ・・・
なんて想っていた時もあった。
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そんな長年の定点観測から、
自分と社会の大きな変化を
感じている。
路上ライブの変化は
今回は割愛します。
公園などで練習している時のこと。
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以前は
練習してると
けっこう話しかけられた。
身体や心を整えつつ、
楽器、声、楽曲を馴染ませる。
だから、じつは、
一方の見方をすると、
あんまり話しかけられたくはなかった。
だったら家で練習しろよ!
って話なんだけど、
すいません。外の空気が好きなんです。
だから、それもわかってるから、
声かけてくれる人、
遠巻きで拍手してくれる人、
様々な通りすがりの人に
ちゃんと愛想はつくったし、
一方では、嬉しくもあった。
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そして、コロナ禍。
誰も話しかけて来なくなった。いや、
話しかけてくる時もあるが、
マスクして話しかけられても、
その下の顔も表情も
わからなかった。
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手探りで始めた
ライブ配信黎明期、2020年頃。
カメラに向かって演奏していても、
何も気にせず話しかけてくる人がいて
困った。
「すいません」と言って撮影してる
スマホを指差すと、
「あぁ、ごめんね」と、去っていく人もいれば、
何のことかわからず、
おかまいなしの人もいた。
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最近は・・・
公園で楽器を弾いていても、
話しかけるものではないし、
話しかけられるものではない。
と、一般常識、マナーとして
定着しているような気がする。
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不用意に
人に話しかけないし、
話しかけられなくなった。
駅前とかで、
路上ライブの体で演っていても、
昔みたいに
めんどくさいおじさんに
絡まれることはなくなった。
数年前、
いつか絡まれたことのあるおじさんを
天神の駅前で見かけたけど、
ヨボヨボのお爺さんになっていて、
あの頃の異次元な覇気は無くなっていて、
静かに虚空を見上げていた。
お迎えを待っていたのだろうか・・・。
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知らない道を聞くのに
誰かに尋ねなくてもいい。
スマホで調べればいい。
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誰かと会うのに、
街へ出なくてもいい。
インターネットでコミュニケーションして、
必要とあれば、
offにして、アポ取って
待ち合わせればいい。
初めて「off会」って言葉を聞いた時、
びっくりした。
リアルが「on」じゃなくて、
リアルが「off」なんだ!って。
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僕がOFFの音楽ライブに見切りをつけて、
ライブ配信を主軸に置き始めたから、
オンラインで音楽する人たちが見えるように
なっただけで、
もし僕が、活発に
オフラインの音楽活動をやってたら、
今までと変わらぬ「出逢い」が
待っていたのだろうか?
いやいや、
そもそもオフラインで
ほとんど人と出会わなくなったし、
出逢ったら出逢ったで、SNSを交換して、
その後のコミュニケーションは
オンラインが中心となる。
あまりにも自然な流れで、
今、ここにいる。
*********
「人」は
居るようでいて居ない。
交流、約束、契約、コミュニケーション、
社会の動きは
ほとんどの人がオンラインに居る。
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僕が、そんな道端での出逢いを
諦めてしまったから、
オンラインな世界にたどり着いたのか。
そもそも
誰かに逢いたいのに、
誰も居ない場所で待ったり、
探したりしていても、
埒があかないわな。
期待できない場所には居れない。
何を期待しているんだろう?
オンラインに
何を期待しているんだろう?
その期待に
オンラインが応えてくれるのか?
次の期待を以って、
時代は次をどこへ
連れて行ってくれるのだろうか。
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明日、1/25(土)に
暮らす田舎の地元の消防団で
「旅行」と称した
飲み会が大分の市街地であるので、
1次会が終わったら、
一人抜けて、
大分の駅前で
タイコ叩いて歌おうと想ってます。
20~21時くらいかな・・。
その大分へ向かう2時間のドライブの傍で
ライブ配信も15時から
行おうと想っています。
何を期待しているんだろう?
大勢の人に観てもらいたいなら、
路上であろうと、
配信であろうと、
期待してはいけない。
でも、
「表現」しているんだから、
表に現す。
そんな「表には
やっぱり誰かがいてくれることが
この世界の前提条件だ。
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僕自身が
まだまだ、
生き生きと生きていたい。
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どんなに時代が変わっても、
僕の一生でできることは
そんなに変えることはできない。
時代遅れになって、
交換部品の製造も終わり、
劣化と共に朽ちて、
命が終わる頃、
また新しい命が
引き継がれてゆくのでしょう。
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