時代と世代と年代と
1976年生まれ。
現在48歳の僕が
1990~2000年代にかけて
10代、20代を過ごした。
その時の時代背景は
今とはずいぶん違うし、
その時代のその時に、
その人は
どんなキャラクターで、
アイデンティティで、
どんな立ち位置にいたのか。
それによっても
見えていた世界は
人によって違うとは思う。
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例えば、
90年代末期、
僕の叔母さんが首を吊り、
数年後、叔父さんが
川の底から車と一緒に発見された。
幼い頃、
一緒によく遊んでいた
3〜6歳くらい歳下だった従兄弟とは
僕も18~19歳そこらになって
千葉の家を出て、
横浜のアパートに一人暮らしをしていたので
疎遠になっていた。
お葬式で、かける言葉も見つからず、
泣き崩れる二人を
行き場のない想いで眺めていた。
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僕は
親を失った当事者ではなかったけど、
あの時代の当事者ではあった。
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こんな出来事を思い出したのは最近、
僕より10歳ほど年下の人と
おしゃべりをしていて、
その人も、
小学生の時に
親友だか、親戚だか、
自分の親ではない親世代の誰かの
自死の記憶があったそうで。
そんな話をしていた。
たぶん、同じ90年代の終わりか
2000年初頭のことだと思う。
「世界」というものを認識し、定義する
10~13歳くらいに
こんな経験をして、その後、
こんな時代を生きる86年生まれ(くらい)の世代は
どんなキャラクターなんだろう?
「ミレニアル世代」と名付け、
括られているようだけど・・・。
そんな時代のその頃、
僕は18~19歳、ハタチくらいだったんだ。
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ちなみに、僕が10歳くらいの記憶を辿ると、
「総理大臣」というのは「中曽根」という人で、
「むかし」っていうのは「江戸時代」で、
「外国」っていうのは「アメリカ」というものだった。
10歳の僕には眼中にも入っていなかった中国、韓国。
僕が今、リモートで韓国語、中国語を習っているので、
僕の10歳の息子は
どんな感覚で世界を捉え始めているのだろう?
また、最初から備わっている感性、タイプ、
星座やら体癖も違うから、
測り知れないね。
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90年でも、00年でも、10年でも20年でもいいけど、
その時代に
自分がどんな年代だったのか
で、
感じとる世界が違う。
さらに、
今も昔も変わらない
その年代を生きる時の
独特の感受性ってのがある。
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「大切」と想いがちなものが
その年代によって違う。
そして
時代の風潮の影響を受けながら
「表現」「価値判断」が変わってくる。
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でも確かに、
2000年頃、
身近な大人が自殺するような社会
ではあったのは本当みたいだし、
2011年に東日本大震災と
原発のメルトダウンがあった。
2020年には
コロナのパンデミックが仕組まれ、
あれからもう5年の月日が経とうとしている。
これらの時代的経験を
いつの世代で経験するか。
そこからの観点を
みんなでシェア出来たら
立体的に時代を見れる。
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さらに、僕らはそれらの時代に
どの年代で生きていても、
一人ひとり、立場も、感性も、体験も、
自分が主張するアイデンティティも
違っている。
同世代だからといっても
対立するアイデンティティがある。
光が差し、影が出来て立体。
例えば
「戦い」の時代に
「戦わない」アイデンティティで生きる人もいるし、
「戦うべきでない時代」に
戦いたい人もいるだろう。
「戦わない時代」に
戦うべくして生まれた人は
とても生きにくい時代になるのかもしれない。
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長くなった・・・。
「仕事」という
個人的感覚をnoteしようと思ってたんだけど、
それは次のnoteで書くことにします。