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中国の大理へ行ってきた

中国大理から帰ってきました。
「東アジア地球市民村」。
1個人の僕が発言するくらいは
問題ないけど、
やっぱりイベントとして
大々的に掲げることは
今の中国の状態では
無理があったらしい。

海外、日本から来た人は、
僕と、大学生で役者として
何かの賞をとったの男性2人だけ。
そもそも街に、日本人も、外国人も
ほとんど見かけない。
コロナ前までは
世界中からバックパッカーなどが
たくさん訪れる街だったらしい。

それでも
地元のイベントとして
「生物多様性」「半農半X」などを
テーマとし、自然学校の関係者など
中国国内から300名にもわたる
人たちがやって来てくれた、らしい。

と、いうのも、
1週間、いろんな分享会が行なわれるので、
僕はフォーラムというより、
ワークショップや、散策、音楽会などに
主に顔を出したから。

*********

日本にいる時から
中国をよく知ってる方から
「大理はいいよ〜」
との声をよく聞いていた。

僕自身も
2019年以後、オンラインになっていた
東民村で、大理からのライブ中継や、
地元アーティストとの交流はあって、
受け取ったミュージックビデオからは
素朴にギター弾いて唱う女性に、
草木や畑で、自由に踊る仲間たち。

2020年の開催だったら
子どもも小さいし、
口では「行く」
と言っても、
行かなかっただろうし、
行けなかっただろう。

そしてコロナ禍の
地元に留まる3年間を過ごし、
さらに田んぼを始めたり、
PTAやら地域行事への参加が増え、
どこか遠くへ思い焦がれるより、
「ここで生きていく」感が強くなった。

でも、
だからこそ大理へは行かなきゃな。
と想っていた。

同じように
その土地に根ざして
土を耕して生きようとしている
仲間と会いたい。逢いたい。和いたい。
そんな想いだった。

*********

大理に着いた初日、
迎えてくれた友人と共に
田んぼでコンサートしている
という場所へ向かう。

近くに着いても何も聴こえない。
ぬかるみに足を取られながらも
草むらを分け入って行くと
5畝ほどの刈り取られた田んぼに出た。

そこから音が聴こえてくる。
阿筱が歌っている。
以前、オンラインで聴いた
《回到土地》だった。

刈り取られた田んぼに
藁を敷いて、
そこでみんな
有機的な「輪」になって歌っている。
みんながみんなの顔が見える状態。
みんなで分かち合える状態。

アンプラグドのギターの音に合わせ、
寝っ転がったり、
歌ったり、タイコ叩いたり、踊ったり。

2年前にもらった動画のとおりだった。
みんな自由で、
誰もが歌い、踊りだす。

気負いがない。だから、
僕の気負いも解けてゆく。

*********

いくつかの僕自身のシンプルな言葉の詩を
中国語で、現地の言葉で歌いたいと
練習していました。

その中の1曲。
長く、歌詞の多いこの曲を
どうしても歌いたかった。↓
以前、字幕のための翻訳はしていたのですが
大切な、僕の「幸せ」の詩を
届けたくて
まだ日本にいる2週間前から、
向かう飛行機の中でも、
ずっと練習していました。

こんな、個人的な「幸せ」は、
世界中の誰とでも共有できる「幸せ」であると
確かめたかった。

「こんな『幸せ』ってあるよね?」
と、伝えたかった。

*********

この気負いの解けた輪の中で、
僕も歌った。
辿々しく。
途中でつかえてしまったら
みんなが一緒に歌ってくれた。

そういえば、
翌日のマーケットでの
マイク立てての演奏では
「たき火の思い出」は歌わなかったな・・・。

*********

そう、その翌日は
オーガニックマーケットとか
アースデイ的なイベントの
ステージで歌わせてもらった。

マイクを立てて、
多くの人から注目を集め、
一段高い場所から、
「与える人」「受け取る人」という
構図の「ステージ」ってやつは
やっぱり苦手だな。
と思った。

演ったし、
みんなで盛り上がったけど、
やっぱり「田んぼ」の方がよかった。
と僕も思ったし、
そんな感想もいただいた。

やっぱり間違えられない、
まだ習得していない
「たき火の思い出」は
歌わなかったしね。

一番伝えたい詩なのに・・・

*********

でも、
これで帰るのかと思いきや、
夕方、室内で行われていた
詩の朗読会に
僕も参加することになった。

そして、
「篝火的回忆(たき火の思い出)」を
読んだ。

たき火の匂い
お父さんの匂い
夕日が沈めば
晩ごはんの匂い

火の粉を追って
顔を上げたら
風は冷たく
空は真っ暗だった

晩ごはんの匂い
おうちの匂い
「ただいま」と言えば
お母さんが居て

後ろからお父さん
泥だらけになって
たくさん泥だらけの
野菜持って

当たり前に笑って
当たり前に甘えて
その時が来たら
当たり前に家を出た

あの日の匂い
この日の匂い
あの頃と同じ季節が
また今年も来たよ

大人になった
子どもだった僕が
たくさん胸いっぱいの
思い出持って

当たり前に笑って
当たり前に甘えて
当たり前に笑って
あっという間に過ぎて

その時が来たら
当たり前に家を出た
その日が来たら
当たり前に
帰る


篝火的味道 爸爸的味道
当太阳下山时 晚饭的味道
追逐火花 我抬起脸
冷风扑面 天空一片漆黑

晚饭的味道 家的味道
一声"我回来了"然后 妈妈就在
后来沾着泥土的爸爸来我身后
带回来了很多沾着泥土的蔬菜

理所当然地欢笑
理所当然地撒娇
到了那一天 我理所当然地离开了家

那一天的味道 这一天的味道
和那时一样的季节又来了
成了大人 曾经是个孩子的我
有了很多满了幸福的回忆

理所当然地欢笑
理所当然地撒娇
理所当然地欢笑
一转眼就过去了

到了那一天 我理所当然地离开了家
到了时那一天 我理所当然地回家

たき火の思い出《篝火的回忆》
平魚泳

またしても辿々しく、
つかえながら読んだら、
「ちょっと貸しな
私が読んであげる」
みたいな感じで
詩を書いた紙を
取り上げた人がいた。

でも、
後から他の人から聞いたら
僕の読んでいる間、
彼女の目には
涙が潤んでいたらしく、
伝わってくれた嬉しさと、
そんな感性で、
「想い」を交換する、
この土地の、
「場」の豊かさに
胸がいっぱいになった。

*********

いろいろあった旅だけど、
最後に、
もうひとつ、
翌日にあった催しで
このnoteは終わらせようと
思います。

あくる日は
また別の「原っぱ」へ。

野原に枯葉を敷き詰め、
その上に畳を敷いて、
最初から在ったのか。
それともこの日のために
造ったのか。
3mくらいの鉄の骨組みが
3体。




そこに布を垂らしている。

そんな此の場で、
「在荒野」というイベントが
為された。

*********

穏やかな
リーダーのリードの下、
みんなで触れ合いながら
踊る。

日本では
「舞踏」「身体表現」などと
呼ぶ感じでしょうか?

みんな、楽しみながら
積極的に参加する。

踊る。

「見せる」とか「発表」する。
とは違う。

頭や身体の閃きを
繰り広げる感じ。

掲げられた布に
絵を描く人もいる。

そして、そこが
何かゴテゴテと
主張した「アートの場」
って感じじゃないのが好い。

*********

夕暮れ時になると
焚き火を囲んで
詩の朗読会になった。

誰かの詩だったり、
自作の詩だったり。

昨夜の夜3時に
書き留めた詩なんかもあった。

*********

中国がどんな場所なのか。

それは広過ぎて
捉えきれないだろう。

大理はどんな場所なのか。

それも
辿り着き、出逢う人々によって
様々だと思う。

ただ、仲間と出逢えた喜びがあった。

もちろん、街に出ると
「こいつは仲間じゃないな」
って人もたくさんいる。
(言葉が通じる日本だと、
「仲間」として会話しなくちゃ
ならないから面倒くさいのかもね(笑))

*********

例えば、
泊まっていたゲストハウスで、
そこにいたオーナー関係(だと思う)の
人達と、流れでお茶をいただいた。

福岡空港から2時間くらいの場所に
住んでいる。
と言ったら、
「遊びに行こうかな」
と言われた。

本当に来そうで、
大したリスクを感じずに、
お金を持ってる感じの
ちょっとギラギラした感じの
人だったので、
適当に避けた。

金をもらっても
あんま接待したくないな・・・。

そんな人もいた。

で、
「東アジア地球市民村」関連の人たちには
「福岡空港まで来たら
迎えに行くから!」って。

本当にお世話になったし、
お金も使わせてくれなかった。

そもそも現金で動いていないので
支払いができないのだ。

*********

感覚として、
手触りとして、
制度として、
いろいろ想い、感じ、
日本語話せる方とは
意見や質問を交わしてきました。

それはまた、
僕自身、こなれたところで
書いていこうと思います。

*********

まとめるの・・・
下手だよなぁ〜

中国で気持ちが熱くなって、
何か僕もアクション起こさなきゃ!
って思って、

こんな行政の補助金にメールしちゃったんだけど
「要点がわかりません」って返信が来て、
そうだよなぁ〜
こんなふうにnoteに徒然と書くことしか
できない僕に、
「企画」とか「運営」とかって
向いてないよな。
って反省しました。

今後、
この経験が、
何かのエッセンスになって、
何らか僕ら「民」の動きに
繋がればいいな。

そんな力になろうと
想います。

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ウクレレ平魚泳
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