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「こう在りたい」と思う「僕」になれた時

お昼過ぎに車に乗って
大分を出た。

博多の天神駅前で、
タイコを叩いて
思いっきり歌いたかったのだ。

15時に、
ライブ配信することを宣言してたので、
適した場所を探すのに
苦労した。

土地勘のない場所で、
国道から脇道に逸れると
どこかの私有地に迷い込んでしまう。

結局、15時を過ぎて、
ハンドルを切って
私有地になるのかな?

人気のない神社に辿り着き、
練習する間もなく
本番演奏した。

日々の積み重ねで、
その瞬間に歌いたくなった曲を、
心地好いタッチで演奏できたのは
満足だった。

視聴者一人だったけどね(笑)。

*******

そしてまた車を走らせ、
街に入る前に、
思いっきりタイコ叩いて
声を出して、
練習出来るところを探した。

日が沈む前から、
日が沈んで暗くなるまで
叩き、歌い、
身体をおこした。

******

20時、
コインパーキングに車を入れ、
天神駅周辺で場所を探す。

でも、
やっぱり土曜日って、
いっぱい歌ってる人がいるんだね。

・・・しかし、
変わったよな。

みんな楽器を持たずに、
カラオケ流して、
マイクを使って歌っている。

楽器を弾いている人はほとんどいなくて、
いても、
みんな楽器やマイクをスピーカーに
つないでいる。

これについては
本当に言いたいことが
たくさんあるので、
別のnoteに書くことにする。

《後日、ここにリンク貼るかも》

僕の意見がマイノリティなのは
状況見れば理解できる。

でも、この「電気信号」を
「街の音」と呼ぶには
本当に違和感がある。

だから街から離れたんだけどね・・・。

******

みんながマイクでカラオケを歌い、
スタッフがライブ配信を流し、
周りを囲んでいる
ファンだか通行人だかは
みんなスマホで映して
スマホの画面を見ている。

******

僕が
大きな声で
しっかりと歌うこと対して、
必要性を感じなくなっていった理由が
何となく理解できた。

こうして、
インターネットを通して、
note書く方に
費やすべき労力と
やりがいを感じてしまうのも
仕方のないことなのかもしれない。

今はやっぱり
バーチャルがリアリティなんだろうな・・・。

ネット発信の方が多くの人に届くし、
ネット発信しなかったら、
誰にも届かない。

こうして街中で歌ってみると
ひしひしと感じる。

なんか、みんな、住む世界の違う
同じような種族に見えてしまう。

まぁ・・若い人が多いよな(笑)
元、若者です。

SNSを通して知人に、
noteで共感できるフォロワーさんに
届けた方が、いい。

でも、
同系統の人たちと
知ってることで安心してると、
僕は不安になるんだな。

うん。
今日は演れてよかった。

*******

スピーカーの音楽が
あちらこちらの街角から聞こえて来て、
僕の場所が見つからない。

どちらかというと、
生音のギターで、
座り込んで歌っている人の多い
警固公園に戻ってきた。

最初に通り過ぎた時は
何人か歌ってたけど
誰もいなくなってる。

でも、ここで
タイコを叩いて
大きな声で歌うには
ちょっと迷惑かな・・・

なんて躊躇しながら、
ウクレレで静かな曲を弾き語っていた。

あ〜今日は
ウクレレの音量に合わせて
声量を合わせないで
思いっきり歌いたい!

******

しばらく歌っていると15mくらい隣で、
スピーカーからの歌声が聴こえてきた。

マジかよ!
自分の音が聴こえないじゃねーかよ。
音量合戦か?
上等だ。
こっちはタイコ叩いて
もっと大きな声で歌えるんだぞ!

な〜んてね(笑)

ああ・・こんな現実が愛おしい。
若かりし頃、
こんなんで対立して
喧嘩になったこともあったな。

幼かったよ。

******

こんな無遠慮な人と
対抗する気は全くなく、
いや、むしろ、
こんな暴力的な音量で
公園をカオスにしていいんだ。
という、免罪符を獲得したような
気がして、
即座に演奏をやめて、
僕自身が邪魔にならない、
だから彼の邪魔にもならないであろう、
公園の端っこで
タイコを叩いて歌うことにした。

※2022.11.02に友人が撮ってくれた映像

*****

やっぱり
ウクレレという和音楽器で
身を覆うより、
「ここにいる」
という責任感が芽生える。

詩に
本当に想いを乗せて
目の前の通行人に
届ける気持ちで歌うと、
「ここに歌った通りの僕がいる」
という僕に対しての責任感と、
世界に対しての責任感が増す。

ちゃんと、
出会った人と笑顔を交わそう。
という想いになれる。

******

ある程度、心地好く歌えるようになって、
立ち止まってくれた人に
笑顔を向けられるように
麻痺した日常から回復した頃、
またすぐ隣で、アンプ使って歌い始める人がいた。

「音が混じっちゃうから
ここまでにします。
聴いてくれてありがとう!」
と、数人の聴いてくれた人に
自己紹介のチラシを渡して
挨拶もできた。

11/30(土)に
福岡でライブする予定があることも
途中で思い出して、
伝えることもできた。

来てくれたらいいな。
と思うけど、過度な期待はしません。

僕の詩が、
どこまで届いたかはわからないけど、
そこに何か「くれくれ」欲求を出してしまうと、
何か、僕自身が燻んでしまう感じが
してしまうから。

*******

いや〜
今日も早く帰って寝なきゃ!

明日は朝から稲刈り交流会に参加して、
隣町の集落の伝統行事のがくの練習に
笛で参加して、
夜は、地元友人の演劇鑑賞へ・・・

やばい、
こんな振り返りnoteで寝不足になってては
マズイ・・・。

******

その後も天神路上、
色々あったよ。

警察にやめさせられたり、
拍手もらったり、
からまれたり。

11/30のロビニアヒルさんのライブ前に、
もう1回くらいは
天神路上に行きたいな。

土曜日は外した方がいいかな?いや、
色々ままならない今日も
よかったな。

******

「こう在りたい」と
思える「僕」になれた時、
世界を大事に想えるから。

誰かの期待に応えられても、
社会にどんなにおだてられても、
僕自身を
上手にそこに合わせているだけじゃ、
この「愛おしさ」は
得られない。

できる限り
「在りたい自分」でいられるように
日々を生きていこう。

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