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私の『渾身一句』



ラベンダーさん主催のこちらの企画に応募します。


高校時代の国語の授業でのこと。
自分の作った俳句を無記名で紙に書き、それをみんなで鑑賞し、好きな句に投票するというなんちゃって句会が開かれました。

私が詠んだ句は

夏服に一年ぶりと声をかけ

クラス投票にはかすりもしませんでしたが、国語の先生が選んだ句の中には入ってました。

「正直、夏服が季語かって聞かれると自信ないんだけど、それでも意味は分かるでしょ?難しい事書かなくても、思った事を素直に書けばそれも充分俳句になるのよ」

みたいな講評だった気が…(うろ覚え)
厳しい先生だったので、何の捻りもないこの句を選んでくれた事にビックリ!
だからこそすごく嬉しかったです。

今の私なら「夏服よ」とか「夏服や」にするかな〜と思うのですが、16、7歳頃の私の感性を尊重してそのまま渾身一句とさせて頂きます。

この句に決めたのは実は橘鶫さんのコメントに…


「制服で春を詠むの、良いですね」

このコメントを読んで、今回の句を思い出したんです。

「私、夏服でも詠んだ事ある!」

と(^^;;

今も昔も、その時の情景をそのまま詠む、どストレートな句が好きなんだと改めて気付いた次第です。はい(笑)

きっとこの句が無かったら、俳句を始めようと思わなかったかも知れません。
授業でのほんの少しの出来事ですが、嬉しい気持ちが残っていたからやってみようと思えたんですね。
保育士として、先生と呼ばれる立場にあるので子ども達には丁寧に声を掛けていきたいな…と思いました。

皆さんの渾身一句も楽しませて頂いてきます。
その時の背景も一緒に読む感動もひとしおの中、平凡な日常の出来事の句ではありますが投句させて頂きます。

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