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20241116 喜劇役者に憧れて

そんなにある機会ではないけれどたまに話の流れで「好きな俳優は誰ですか?」と聞かれて、うまく答えられなくてうーん、と思ってしまうことがある。演劇なんてやっていてパッと答えられないのもなんなので、あらためてどんな俳優が好きなんだろうと考えてみたりした。

▼いちばん好きな俳優は渥美清さんだろうなぁ、と思う。通っていた養成所から卒業するかしないか、という時期になんとなしに『男はつらいよ』を全作品観たことがあった。48作もあるので一つの役、キャラクターと俳優自身がどう付き合っていったのかがよく見える。特に初期の頃の無茶苦茶な荒々しさは、今ではアウトなことばかりだけど見ていて爽快感がある。作品の中で少しずつ歳を重ねていく寅さんの面影を通じて渥美清さんに惹かれていった。

▼海外の俳優だとロベルト・ベニーニさんが好きで、『ライフ・イズ・ビューティフル』が最も有名だけれども、ジム・ジャームッシュのわりかしおしゃれな映画にしばしば出てきて、なんだかヘンテコな雰囲気を画面に残していくその佇まいがとても好きだなぁと思う。イタリア訛りの英語もなんだか心地よい。

▼あとジム・キャリーさんも好きで、小さい頃になぜか家にあった『ライアー・ライアー』という映画や『Mr.ダマー』という、いずれもB級映画のVHSを繰り返し見ていて(たぶん姉のものだった)、くだらないことしかしないけれどもいつも目一杯からだを張り、変な顔をして笑わせてくれるこの俳優さんが好きだった。

▼日本に戻ると、ラーメンズの片桐仁さんもものすごく好きだなぁと思う。ラーメンズは好きな人は好きだし、まあ小林賢太郎さんと二人で一つみたいなところもあるものの、メガネで長髪のパーマというアイコン、片桐仁さんの存在感は唯一無二だなと思う。ラーメンズの舞台でのイメージも、かなりゴリゴリに小林賢太郎さんに演出されたものだったのだろうと想像するものの、それもまたよしだなぁと思う。

▼あとものすごくミーハー、というか俗っぽいところで言うと松たか子さんだろうか。子どもの頃に『HERO』の夕方の再放送を観ているうちにだんだんと好きになってしまった。お父さんの「役者ならやれと言われたらなんでもできなきゃだめ」という松本幸四郎(現・白鸚)さんもものすごく好きだし、なんか憧れてしまう。こうしてみると5人中4人がコメディ寄りの俳優さんで、無意識にそういう人に憧れてきたのだろうな、と思う(思えばチャップリンも子どもの頃に観ていて好きだったりする)。

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「一枚の舞台の床が、才能のゆりかごに。
野外で自由に演劇を上演できるようにするための所作台をつくりたい。」

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平泳ぎ本店/Hiraoyogi Co. 第8回公演
戸山公園野外演劇祭参加作品
『若き日の詩人たちの肖像』
2024年 5月17日(金)ー19日(日)
各日18時30分開演(17時45分受付開始・開場)
※雨天決行
於:戸山公園(箱根山地区)陸軍戸山学校軍楽隊 野外演奏場跡
https://g.co/kgs/Ksc4VNJ
【公演詳細】

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