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20241105 街のミニチュア

戸山公園の野外演劇祭について引き続きいろいろ考えている。来年もまた同じくらいの時期(5月のまんなかあたり?)にやりたいな、と思いつつ、それと並行していろいろな人と会ったりしてお話を聴いたりするなかで、やりたいことをすこしずつ整理していっている。

▼野外演劇の場合に「作品」といったときに、それは単に演劇作品の上演ということにとどまらない。ただ単に作品を上演するだけなら劇場で足りる。観客の方にわざわざ足を運んでもらって野原に座ってもらって、そこでちょっと時間を過ごしてもらってから街を歩いて帰るまでのひとつながりの、そのこと自体をひとつの体験みたいなものとして供することができたらいいなといつも思っている。

▼「都市に祝祭はいらない」的に、忙しい都会の人たちが単に劇場に行き、ドライに観劇してそれぞれに感動しつつ劇場からまっすぐ家に帰るだけではやはりすこし味気なくって、どうにかして都会のど真ん中であってももうすこしちがう時間の流れをつくることができたらうれしい、と思っている。

▼劇場というか公園がある高田馬場、早稲田という街のミニチュアを広場につくることができたらいいのかな、とちょっと思ったりする。古書店があって、喫茶店があって飲食店があって古着屋さんがあって、みたいな街の感じというのを、あの広場でなんとなく感じることができたらちょっとはたのしいだろうか。

▼そうはいっても本気のマルシェみたいに出店するとなるともうたいへんなので、もうちょっと両手におさまる範囲でたとえば古本屋さんだったら、作品にまつわる関連書籍や、公演関係者が準備段階で読んでいた本なんかを一棚か二棚、出張の図書館みたいにして開場中や終演後に読んでもらえるようにする。もしほしかったら買って貰うこともできるようにする、とか。

▼喫茶店にしても出張販売みたいな形で、ごくかんたんなしつらえで開場中や終演後に一杯のコーヒーやお茶を飲んでもらえるようにする。もし舞台が楽しかったら、その場に残ってなんとなく余韻を楽しめるようにする。そのための口実としての一杯の飲み物をふるまうための協賛を街の人たちから募ってみる、とか。ゆるやかに心地よく人があつまることのできる場所というのを、きちんと考え抜いてつくりだしたいなぁと思っている。

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「一枚の舞台の床が、才能のゆりかごに。
野外で自由に演劇を上演できるようにするための所作台をつくりたい。」

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平泳ぎ本店/Hiraoyogi Co. 第8回公演
戸山公園野外演劇祭参加作品
『若き日の詩人たちの肖像』
2024年 5月17日(金)ー19日(日)
各日18時30分開演(17時45分受付開始・開場)
※雨天決行
於:戸山公園(箱根山地区)陸軍戸山学校軍楽隊 野外演奏場跡
https://g.co/kgs/Ksc4VNJ
【公演詳細】

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