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20250219 まるでランクルみたいな

ふとしたことから首を寝違えてしまってからこっち、うっかり調子を落としてしまっている。「なんだか寝具があっていない気がする…」という予感は現実となって私の首筋を襲ったのだった。寝返りを打つたびに激痛が走るので2時間おきくらいに目が覚め、立ち上がるのにも寝るのにも激痛が走ってやたら時間がかかる、という厄介な状況になってしまった。

▼同じように寝違えることはこれまでも何度かあって、外から見えない上に原因が基本的にはただの寝相なので、なかなか周りの人に説明してもわかってもらえない。病院や整体に行くほどのことでもないけれど身体的な痛みによって日々の生産性は確実に落ちる、という悔しい状況になるので寝違えなんかしない方がいい、と思う。

▼寝違えとはいったものの、こんなのさながら交通事故みたいなもんだぜ、と思いながら、首が痛いので思うように右をみることができずに、壊れたC3POみたいに不器用に身体を捻ったりしていた。それでもできる範囲で身体を動かさねば、と思ってジムでスクワットやベンチプレスはしたりしていた。首を捻らない限りは痛みは出ないのでトレーニングはできる。私の中にもまた、マイルドなジュラシック木澤選手が棲んでいる。

▼かくいうトレーニングも、週3-4回くらいのペースでいきおいよくジムに通っていた頃から比べるとかなり頻度は減って、そうして運動する回数がへるとめきめきと体力(と食欲)が落ちていくので、怖くなってまたジムに通うようにしたのだった。体力が落ちると、シンプルに活動できる量やこなせる仕事の量が減る。行ける範囲がどんどん狭くなって、視野がどんどん狭くなってしまう気がして落ち着かない。

▼ちょっとのあいだ私が運動をしていなくても、筋繊維はすべてを覚えていてくれる。「これくらいの重量持ち上げられてたろ」「この種目は肩に痛みが出るからゆっくりアップするんだぞ」「これがお前の広背筋だよ!!」と、単純な動作を繰り返しているうちに身体を直接叱咤されるような気がして、浮いたり沈んだりする自分の不確かなモチベーションよりも着実な筋繊維の断裂と超回復をこそ私は信じる、と思う。

▼寝違えていても、そこそこの重量をなんとか持ち上げることができる丈夫な体に産んでくれて母さんありがとうございます、と思いながらパワーラックに入っていくと、少しの緊張とともにやっぱり気持ちがピンとする。からだは丈夫な方がいい。からだは使えた方がいい。30代も半ばを過ぎたら惰性で元気ではいられない。いつまでも最高にパワフルな、ランクルみたいな俳優でいたいもんだぜと思う。
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◆2024年の年末に『桜の園』ソロ・こごえという作品を上演しました。https://note.com/hiraoyogihonten/n/n061602834a82?sub_rt=share_sb

◆毎週水曜日に西早稲田近辺で舞台俳優のためのファンダメンタル(基礎トレーニング)を実施しています。

◆2024年5月にはじめての野外劇を上演しました。
平泳ぎ本店/Hiraoyogi Co. 第8回公演
戸山公園野外演劇祭参加作品
『若き日の詩人たちの肖像』
2024年 5月17日(金)ー19日(日)
於:戸山公園(箱根山地区)陸軍戸山学校軍楽隊 野外演奏場跡
【公演詳細】

◆2024年5月、上記公演の実施にあたって平泳ぎ本店は戸山公園で野外劇を上演するための所作台(舞台床面)を製作するための資金調達に取り組み、日本全国の73名の方々から535,000円の応援をいただき無事に成功しました。ありがとうございました!
【平泳ぎ本店 クラウドファンディングについて】
「一枚の舞台の床が、才能のゆりかごに。
野外で自由に演劇を上演できるようにするための所作台をつくりたい。」

◆本日もご清覧頂きありがとうございます。もしなにかしら興味深く感じていただけたら、ハートをタップして頂けると毎日書き続けるはげみになります!

◆私が主宰する劇団、平泳ぎ本店/Hiraoyogi Co . では向こう10年の目標を支えて頂くためのメンバーシップ「かえるのおたま」(月額500円)をはじめました。
メンバーシップ限定のコンテンツも多数お届け予定です。ワンコインでぜひ、新宿から世界へと繋がる私たちの演劇活動を応援していただければ幸いです。
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平泳ぎ本店/Hiraoyogi Co. 第9回公演
『(タイトル近日発表予定)』
2025年 初夏
続報をお待ちください!

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