メイクボックスを探して
化粧品ってどうやって収納していますか。
ポーチに入れたり、
メイクボックスにまとめたり、
洗面台にしまったり。
中にはドレッサーをもっている方も
いるかもしれません。
化粧を始めて20年近くなりますが、
収納方法を模索し続けてきました。
「いつか良い方法に出会うだろう」
と、化粧品はポーチにまとめてしまっていたのですが、
恥ずかしながら片付けが苦手な、私。
ふと気づくとテーブルや洗面台など
あちこちに化粧品を散らかしていました。
「やっぱりメイクボックスが必要かもしれない」
と思い、探し始めますが、
なかなか気に入ったものが見つからず。
気づいたら二年ほど経っていました。
化粧品は少ない方で、
下地、ファンデーション、フェイスパウダー、
口紅、リップクリーム、アイライナー、ブラシ
アイシャドー数種、といったところ。
ポーチに入れるには多すぎるし、
市販のメイクボックスは
見た目が気に入らない。
だからといって、
ポーチに入らなかった化粧品が
テーブルの上に散乱している状態は、
絶対に許せない。
テーブルに置いてあるポーチの姿も
なんかだらしなくて嫌。
テーブルの上や近くの棚に置いていても
景観が綺麗で、使って嬉しくなるもの。
そんなメイクボックスがあったら。
バイヤーの本領発揮!と思い
リサーチにリサーチを重ねても、
納得したものには出会えず。
いい加減、妥協するしかないかな…
と思っていた矢先。
ふと立ち寄った熱海の雑貨店
「基地 -teshigoto-」で、
OTA MOKKOの寄木細工に出会いました。
その寄木細工は、
昔ながらの工芸品とは少し違った佇まいで、
柄や色使いのバランスが絶妙。
現代の暮らしにも馴染みやすく、
寄木のとても細やかな美しさがありました。
「メイクボックスにこだわっていたけれど、
箱にまとめるだけで良いのかもしれない。 」
と思い始めました。
即決できる価格ではなかったため、
そっと胸にしまって、帰宅。
それから1ヶ月後。
毎年5月に開催している
クラフトフェア松本にて、
運命の再会を果たします。
時折、思い出していたあの箱が、
こんなにたくさん並んでる!
その状況に目のキラキラが止まりません。
「道具箱なんです。
裁縫箱や文房具とか入れても良いですよ」
と店主の太田さんに教えていただきました。
「これならテーブルに置いても
嫌な気持ちにならないし、
毎日使ってきっと嬉しい!」
ちょっと遅い自分への誕生日プレゼント。
と言い聞かせ、思い切って購入しました。
帰ってからメイク道具をしまったら、
ジャスト!
縦に入れたかったブラシは横になりましたが、上手く入ったので問題なし。
形はただの箱なのですが、
毎日見ても飽きなくて、ずっと素敵。
暮らしは整うし、毎日見ていて幸せだし、
私だけのメイクボックス箱になりました。
その人その人で
化粧品やメイク道具の数が違うので、
どんな収納方法がベストかは様々だと思います。
わたし個人としては、
長く大切に使っていきたい一品です。
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OOTA MOKKO
神奈川県小田原市に工房をかまえ活動する、
寄木細工職人。
伝統的な技術を活かしながら幅広い作品を制作。30種類以上の木々を使うことで、寄木の特徴である鮮やかな色の組み合わせを追求するなど、伝統と個性が共に生きるものづくりを実践している。
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