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菅原博之さんの"器"
木工作家の菅原博之さんのつくる
漆の器。
わたしはこの器が、大好きです。
5年ほど前、以前はたらいていた職場で
初めて菅原さんの器を拝見しました。
小さなサイズながら
凛と佇む存在感と、
素地の木目が残る表現。
見た瞬間、胸を打たれました。
すぐに小鉢を購入を決意。
その器は、
ミニトマトも
漬物も、
昨晩の余りものをいれても、
とても美味しそうに見えました。
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「なんて美しいのだろう。」
使う度、そう思わずにはいられません。
どんなものも美味しくさせる、
器との出合いでした。
それから今年にはいり、
埼玉で2年に1回開かれる
みどりのクラフトで
「菅原さんの少し大きめの器を買いたい!」
と訪問。
一人前がちょうどよく入りそうな
大きめの深皿を購入しました。
この深皿は、
菅原さんの奥さまおすすめの一品で、
「どんなものにもよく使える」のだそう。
自分にとっては少し勇気のいる価格でしたが、
その言葉に惹かれて、購入。
使い始めて、すぐに感動しました。
煮物、丼ぶりもの、うどん、スープ、パスタ、
なんとお雑煮まで。
ありとあらゆるジャンルの料理によく合い、
ちょうど良く入るサイズ感なのです。
そして、どの料理も
とびきり美味しく見せてくれるのです。
今では1日1回は登場する、
我が家の定番となりました。
日常から特別な日の料理まで
ひとつで何役もこなす、最強の器。
愛おしいと感じるものは、
一つで何役もこなす"もの"なのかもしれない。
そのことに気づく、きっかけになりました。