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子供が学校のキャリア教育を活かすために大切な2つのこと

小中高生向けの起業家教育は、起業という働き方を見つける大切な機会になり、起業活動率が低い日本にとっては必要ですが、主体性の確立とセットであることが大切です。


若者が起業マインドセミナーを受けることも、公務員の仕事説明会に出席することも、すべては、主体性の上に成り立つ活動であることが、折角の仕事の選択肢を知る機会を最大限に活かすことにも繋がります。

政府が掲げる「持続可能な開発を支える教育ESD」では、すべての学びや活動は「主体性の元に実施するもの」とされています。主体性が基礎ということです。

しかし、基礎を整えていく取組みよりニーズと注目が高いのが、具体的な学びや活動です。基礎と活動は、セットであることが大切なのですが、主体性の確立は手つかずの領域になりがちかもしれません。


今、問題になっている若者の「キャリア迷子」たちは、仕事の選択肢を知らなかったから陥った訳ではありません。起業も、公務員も、フリーランスも、会社員も、世の中にそのような仕事があることは分かっているけど、それらを詳しく知ろうとする行動に結びつけられなかった。そこには、行動を後押しするモノがなかったからです。それが、主体性です。


そのことを理解する学校は、主体性の確立を含む人材基盤形成教育の実施を優先させています。その後で、起業家教育など職業の説明、企業訪問、海外旅行学習を設定します。このカリキュラムで3年間を過ごした高校生たちは、よく自分を知っていて、ビジョンを抱いています。先生たちが驚くのは、3年の進路相談の際に、生徒の意思が明確になっていることです。これが、主体性含む人材基盤形成を、他の教育とセットで行った方がよい、分かりやすい理由です。

高3の時点で、将来のキャリアをキッチリ決めるべき!ということではなく、「その時点での自分の選択」を自信を持って下せるということが大切なのかなと。


このような基礎に注目が集まらないのは、地味だからでしょう(笑)そして、「一体どうやって?」「どういうこと?」と、大人自身がピンと来ないから、というのもあるでしょう。

ですから、人材基盤形成教育に携わる私が大切だと実感していることは、「若者自身が基礎の築き方や大切さを知る機会を持つこと」です。
どうやって?・・・それは、毎日考えています。


結論。子供が学校のキャリア教育を活かすために大切なこと2つ。
1.主体性の確立をセットで考える&学校に考えてもらうこと
2.子供自身が、主体性の確立に触れる機会をもつこと



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