合コン業者と呼ばれた元CAのプロ根性
CA時代、私は仕事のように合コンしてました。ちょっと引かれるかもしれませんが、CAの中には合コン好きがいます(一部のCAです)。「まっきーって、フライトの合間の合コンではなく、合コンの合間のフライトだよね~」と、同僚にからかわれていました。入社1年後くらいから、だいたい2年間くらい、手帳は合コンでビッシリでした。
20年以上前の話ですが、会社員、著名人、色々な会社の会長や社長、スポーツ選手、アナウンサー、外国人、自衛官、消防士、政治家、デザイナー、美容師、各種レーサー、お笑い芸人、新聞記者、映画監督、シェフ、船乗り、いろいろなご縁がありました。
私は、男性からモテる「合コン女王」ではなく、「合コン業者」(利益はない)でした。とにかく、企画・繋げる、これがメチャクチャ楽しかったんです。男性幹事と連絡を取り、男性陣のタイプやニーズに予想を立て、女性陣のメンバーを決める。女性陣の情報を控えめに、でも興味をもった状態で臨んでもらえるよう事前連絡。席決め、席交換、料理、お酒、連絡先交換、二次会、するのかしないのか、どうするのか。
女性陣にも、男性陣に関するある程度の事前情報は伝えます。当時、CA寮に住んでいたのですが、毎日、日経新聞が届くのは私の下駄箱だけでした。寮長が「転職でもするの?」と聞いてきました。いえ、合コンのためです。
みんなが楽しそうで、満足してくれるのがメチャ楽しかったんです。
「まっきー、また合コンやって!」
「まっきーの合コンって楽しい!」
と同僚たちから言われると、すごく嬉しかったです。
「今日来られなかった友人がいるので、またしませんか?」
「できたら、次は土日にしませんか?」
と男性陣に言われると、すごく嬉しかったです。
私が幹事をした合コンで付き合った人は何人かいますが、仕事モードの私は誰かと付き合ったことはありませんでした。そんなこんな数年間でしたが、興味が他へ移り、ピタッと合コン業者をやめました。
私の、人と人を繋げるのが楽しい♪という生まれもった性格は、今も生きています。ANAの先輩に、JAL出身の友達を紹介したところ、二人は、政財界の著名人が顧問を勤めるある社団法人を立ち上げ、今も活動をしています。
紹介すること自体が楽しい方ならお分かりかもしれませんが、自分に何も見返りがなくても楽しいんですよね。良い出会いになっていたり、協業が始まったりすると、更に嬉しいです。
・・・とは言うものの、実は多くの見返りを意図せずとも頂いており、私が世界一のレストランnomaの海外初店舗のスタッフ研修を依頼されたのも、自治体で地域のための異文化セミナーを依頼されるのも、高校生に講義しているのも、すべて、誰かに誰かをご紹介した見返りのように巡ってきた仕事です。
で、合コン熱が冷めた頃、同期に誘われ、人数調整のために参加した「ほぼ初めての、幹事ではない合コン」で出会ったのが主人です。