ファーストインプレッションを大事にすれば、センスは磨かれます。
「ファーストインプレッション」という言葉があります。日本語で「第一印象」ですね。
私はレッスンでこういう問いかけをよくします。「ワルツの曲を聴いて、どんな事をイメージしますか?」
この質問に必ず生徒さんは困惑します。当然ですよね。こんな漠然とした質問、どう答えれば良いか分かりませんから。
しかし私は、同じ質問を何度も投げかけます。何度も投げかけて、答える癖をつけてもらいます。どんな答えでもOK。心の中で感じていることをストレートに出してもらいます。
そうすると「小鳥が舞うよう」「流れるよう」「優雅」「なめらかな動き」等、答えてもらうと私も目から鱗が落ちるようなイメージが出てきます。どの答えも素晴らしいですよね。
これらは私が言わせたのではなく、生徒さん一人一人が持っているイメージです。「ワルツの曲を聴いて、どんな事をイメージしますか?」という質問に対するファーストインプレッション。これはセンスを磨くために絶対必要なものです。
ファーストインプレッションは捻り出すものではなく浮かび上がってくるもの。その人が本来持っている感覚です。
本当は心の中に浮かんでいるのですが、言葉にするのが難しい、慣れていない、恥ずかしい等で外に出てこないのです。
そういう人には、「言えないなら無理矢理言わなくても良いです。ただ浮き上がってきたイメージは本物ですので、覆い隠さないでくださいね。それが言えるようになるのを待っています」と伝えます。
アウトプット出来ないというだけで、大事なことを揉み消してはいけません。老若男女問わず、誰もが皆素晴らしいセンスを持っています。
そしてファーストインプレッションを大事にすることで、そのセンスはもっと磨かれていきます。人に会う時も、お店で買い物をする時も、食事をする時も。
自分の中に生まれた第一印象を受け止めてくださいね。磨かれたセンスは必ずあなたを助けてくれますよ。
ダンスが日常に新しい風を起こすことを願って。
今日もありがとうございました。