4歳の我が子が「とびひ」に苦しんだ話。
わが子<そっちゃん(4歳・オス)>が「とびひ」に苦しんだひと夏の記録です。
(実際に親も一緒に苦しんだのですが…)
「とびひ」とは?
とびひの原因は「ブドウ球菌」だそうです。この「ブドウ球菌」という菌は日ごろから私たちの肌や空気中に存在していて、特別珍しい菌ではないそうな。「常在菌」と呼ばれる存在ですね。
特別ではない「常在菌」でも、私たちの免疫とのバランスが崩れるとあっという間に強敵に変わってしまうのです。
そっちゃんの場合は幼稚園初めての夏休みということで、毎日毎日この暑いのに一生懸命遊んでいて、いわゆる「夏の疲れ」が出た感じでしょうか。
とびひに気づいたきっかけは?
とある夏の風呂上り。
そっちゃんに保湿クリームを塗っていると、足に傷を発見。
でも、なんだか普通の切り傷や擦り傷ではない…。
例えるならニキビをつぶした後のような、活火山のようにこんもりと盛り上がっていて、中心がへこんでいる傷。
しかも、場所はふくらはぎの上の部分。なかなか傷のできにくい部分。
などと、不審に思いつつも「蚊に刺されたのかな?」とステロイド軟こうを塗り、そのままスルー。
翌日も気になってはいましたが、足の傷に変化は見られなかったため、すっかり不審に思っていたことも忘れていました。
しかし、2日後の夜、お風呂に入った際
「ん?」
気づくと、そっちゃんの襟足から赤い斑点が覗いていました。
汗疹か?と思い、髪を掻き分けて頭皮を確認すると、いたるところに赤いブツブツが大繁殖!ブツブツだけでなく、先端が黄色く膿んでいるような場所もありました。
さらに翌朝には脇にも水泡が広がっており、これは普通じゃない!と皮膚科の門をたたいたのでした。
とびひの具体的な症状は?
そっちゃんも1~2日であっという間に、まさに「火事のように」症状が拡大してしまった「とびひ」。
びらんって?
皮膚の表皮が欠損し赤くなった状態で「ただれ」とも言うそう。
なるほど、まさにこの状態。
あとは、先ほども書きましたが表面に黄色い汁のようなものが出ていていて「この黄色い汁に触ったら何かがうつりそうな感じ」でした。
かゆみについては個人差があるようで、そっちゃんは特に患部をかゆがる様子は見られませんでした。
しかし、汗をかいたりエアコンの風にあたって乾燥したりと、頭や身体、全身がムズムズ。傷口を触った手で全身をポリポリとかきむしっている状態でした。そのため、頭を中心に症状が広がったものと思われます。
治療方法は?
皮膚科から提示された治療方法は以下の4つ。
・抗菌軟膏の塗布
・抗生物質の服用
・患部を清潔に
・保湿、保湿、そして保湿&保湿
そっちゃんの場合は症状が頭や首、脇や手足まで広がってしまったので、ブドウ球菌を手早くやっつけるために抗生物質の服用を進められたのですが、基本的には抗菌軟膏の塗布と保湿、患部を清潔にすることで症状は改善に向かうとのことでした。
受診して判明したことですが、とびひにステロイド軟こうは禁止。
肌が薄くなり、さらに周辺に症状が広がってしまうのだそうです。オーマイガ…。
皮膚科のお医者さんもおっしゃっていました。
「湿疹や虫刺されからとびひになることが多いので、お母さんがステロイド剤を塗った時にはただの湿疹だったのかもしれない。でもやっぱり、ちょっとでも怪しいなと思ったらすぐ皮膚科にきて判断を仰いでほしい。」
自己判断はほんとうに危ないと感じた一言でした。
普通の湿疹とは違うと感じたら、すぐに近くの小児科や皮膚科などで受診しましょう。
とびひ症状がある場合の過ごし方は?
とびひ症状が出ている間、我が家では以下のことを徹底しました。
・お風呂はOK!でもシャワーのみ
・患部はできるだけガーゼで覆って触らない
・手洗い、手洗い、そして手洗い
大人には感染しにくいといわれていますが、まれに大人もとびひになります。
幼い兄弟などがいる場合には特に感染の危険性が高いので、お風呂は別々に入り、必ずタオルは一人一枚使用しましょう。
また、医師によると原因のブドウ球菌は石鹸やシャンプーに弱く、しっかり洗い汚れを流した方が治りが速いそうなのです。子供が嫌がるからとソフト洗いをしていた私は目からうろこでした…。
どれくらいで治る?
そっちゃんは一週間ほどで回復しました。
抗生物質の服用開始3日目あたりで最初に確認した足の患部がカサブタに。
その後、4-5日あたりで首から頭皮にかけての患部もカサブタ化していきました。
お肌はみるみる綺麗になっていったのですが、頭皮にまで症状が出ていたのを髪を掻き分けてチェックするのがとても大変。
また、患部は触れないようにガーゼで覆うように医師から指示があったのですが、頭皮部分はガーゼで覆えず一番治りが遅かったです。
一番きつかったこと
湯舟が禁止ということは、もちろんプールも禁止です。
そっちゃんがとびひに感染した時期は夏休み中のお盆シーズン。
プール教室、帰省先で予定していた従妹とのプール、幼稚園のお友達と行く予定だった市民プール…罹患していた期間は一週間ほどですが、その間の予定はことごとく中止です。
親にとっても本人にとっても本当にこれがキツかった…。
4歳になり、夏休みにどれだけ楽しい予定が待っているを理解しはじめたお年頃。
プールに入れないことを説明しても
「僕元気だよ?どうしてプールなしなの?」と泣きながらの抗議。
そうだよね~。母も涙です。
何度か説明し、やっと泣き止み納得してくれました。
なんとなく、自分の体に異常があることが認識できていたことも納得の一因かもしれません。
最後
いかがだったでしょうか?
子供の皮膚病は頻繁に起こること。少しでも皆さんも「とびひ」かな?と思ったらすぐに皮膚科で見てもらいましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。