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旅芸人の一座の新しいメンバーを紹介します。

元旦に友人の訃報届く。
今日、年明け午前1時まで頑張ったらしい。
よく頑張った。

彼女が最後の一滴まで命を振り絞って生きようとしたことは疑いようがなくて、そのことを思うと、本当に本当に無理だったんだな、と涙が止まらないまま、これを記す。

お互いに果たせなかった約束のために、来世でまた会おう。

僕には来世があるかどうかなんて分からないけど、今生で会って「なんか懐かしいな」と思う人に出会ったら、これからはそう思うようにする。

彼女が去年再発した時、心の支えが必要になって、いろんな本を探していたことをタイムラインで知った。

「前向きに自分を消したいんだ」と言っていた。

自分を苦しめている、自分の限界を決めているのは自分だから、そんな自分の余計な邪念を消したい。そんな意味だったのだと思う。

「励ます本とか、なんか違うんだよね」

だから僕は、橘川幸夫の本を薦めた。
そこには「自分殺しの旅に出よう」と書かれている一節がある。

それを伝えると「好きかも。買います!」と言っていた。多分、読んだはず。

でもその感想を伝える本人はもういない。
だから僕は、彼女のことを自分の中に内包して、僕自身の言葉に変えていきたい。
それならば、僕を通じてまだ生きていることになる。これからも彼女が、誰かに何かささやかな勇気や楽しみや救いを与えられるかもしれない。

僕に今できることはそれくらいだから、彼女を知る友人と、まだ知らぬ人たちに伝えます。

なんど死ぬ目にあっても、絶対に諦めずに戦い続けた子がいました。
だから僕らが今生きていて、ちょっとしたことで挫けたり、思い悩んだり、悪口言えたりとかってこと自体が、とても幸せなことなんだと思います。だから、これを読んでいる人の日々が、出来るだけ多く続きますように。

ハワイで合宿やるはずだったのに、コロナで会えないうちに再発しちゃったから、来世まで延期だなー。

それでね、彼女、実は「旅芸人の一座」のメンバーだったんだよ。余命1ヶ月くらいのときに一座が立ち上がって、元気になったら稽古しようって話してて。「いいんですか!?がんばります!」って言ってたのに、幽霊部員が本当に幽霊になるなんてね。

霊感ありそうな部員も多いから、たまに出てきてもいいよ。またね。ありがとう。

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さまざまな私塾がネットワークされたYAMI大学。橘川幸夫が学部長の「深呼吸学部」もその一つです。深呼吸学部の下の特別学科の一つが「旅芸人の…

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