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地味こそすべて。

僕が最近、地味について思うこと。

僕らは結構忘れてしまっているのだけど、どんなことであっても大切なことは自分が起点なのだ。よって大きな社会装置があろうと、すごい事業があろうと、数千万フォロワーがいようと関係ない。自分が実感・認識できることだけがこの世界の全てなのだ。

自分が実感・認識できることは、実は大したことなくて、口に出すと地味なことだ。それはまるで馬鹿みたいにシンプルだ。

今食べているこれが美味しい。それは遠くの知人がつくったもので、ありがたいことにわたしにたべさせようと送ってきてくれた。私はその人のことを好いていて、天気も良くて、さらに嬉しくなった。お礼の手紙を書こう。気持ちを伝えよう。きっとその気持ちはあの人なら伝わると私は思える。

…地味だ。極めて地味である。企画書にならない。世界を変えてないし、最新のテクノロジーでもないし、トレンドにも乗ってない。NewsPicksにも載らないから、ろくろも回せない。パネルディスカッションでも話せない。

だが、地味は最強だ。
例えば、あるツールがあるとして、それで友だちや仲間ができたとする。共に何かをして仲良くなる。人と知り合い、常に連絡を取り合うようになる。違う人の存在が自分の周りに溢れて、世界が変わる。毎日が楽しくなる。

いつだって最高に楽しいことは、他者の存在からもたらされるのだ。それは一見地味で、今の社会からは見落とされている。無視されている。立派そうな装置や施設を作ることに夢中になって、見失ってる。

世界はいつだって、自分がぐるっと見渡して目に見える範囲と手が届く範囲にしかない。そこにたくさんの仲間や友人がいてくれたらそれは凄いことなのだ。これはメチャクチャ地味なことの積み重ねなだけなのだけど、それこそが世界を変えることであり、あらゆる希望はここにあるのである。自分の人生の主人公は自分なのであって、これまでの社会に合わせた奴隷になっちゃダメなんである。

そのためにテクノロジーを使うのだ。
地味こそすべてで、派手はおまけだ。
地味の中に、実は壮大な世界が広がっている。

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