【8/5発売】色鮮やかな旨味「飛鸞 彩道」
口に含んだ時に感じる飛鸞らしい酸味、彩り豊かな米の旨み。
8月に発売する飛鸞の新商品「彩道」。実は平戸の彩り鮮やかなサンセットロードがモチーフになっています。
今回のnoteでは、「彩道」の味わいや開発ストーリー、おすすめペアリングなどを、五代目蔵元杜氏 森 雄太郎にお伺いしました。
「彩道」のお買い求めは全国の飛鸞販売店にて。
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彩道の味わい
ーーー早速ですが、彩道の味わいの特徴を教えてください!
森:雄町の旨みの彩りを表現するというテーマで作っています。お米の特徴を生かして、口に含んだ時の味わいの変化が飛鸞でリリースしているお酒の中でも特に楽しめると思います。飲みごたえ抜群ですね。
ーーー飛鸞ファンにも人気な特徴的な酸は「彩道」ではどう表現されているんですか?
森:「彩道」でも、飛鸞らしい甘みと酸味をしっかり感じられます。今回酒米は雄町を使っているので、雄町ならではの骨格のある酸味と旨みの余韻が口の中で変化しながら長く広がっていきます。
ーーーとても味わいが気になってきました!例えるならどんな食材と表現しますか?
森:今回は難しいですね。。。
例えば、「HIRAN Heaven」で感じる、グレープフルーツのようなフレッシュな柑橘系ではないですね。。
強いて言うなら、オイリーな旨みや甘味を感じるのでフルーツで表現するなら、ラズベリーでしょうか。。
飛鸞らしさを感じる雄町
ーーー飛鸞で雄町が使われているのは珍しいですが、なぜ雄町を選定したのですか?
森:食材の豊富な秋に、旨みのある食中酒を出したかったからです。テーマである、彩りのある旨みを求めて、最初は朝日米を使ってみましたが、雄町の方がより理想的な味わいになりました。
雄町には旨みをつくる雄町特有のパラメーターみたいなものがたくさんあるのですが、「彩道」で出したい旨みが出せたのが雄町だったという感じですね。
例えば他の酒米だと、山田錦の場合はふくらみのある丸い旨味になるのに対して、雄町は突出した旨みがあるというイメージです。舌でしっかり旨みを感じられますね。
ーーー「彩道」で表現した雄町らしさはどういった味わいなんですか?
森:雄町は穀物感のある旨みが出るというイメージがあると思いますが、「彩道」ではきれいな旨みを出したかったので、あえて旨みを引き出そうというわけではなく、麹を作る段階から溶かしすぎずに、少し抑えながら作っています。
わかりやすい凝縮した米の旨みという雄町感ではないので、いわゆるオマチストに刺さるかはわからないです。(笑)
彩道誕生までの苦労
ーーー今期の彩道を醸すうえで苦労したエピソードなどはありますか?
森:酒米の出来が毎年変わる点は、お米の溶け方が変わるため味わいを調整するうえで苦労しました。少しオイリーになったのも昨年とお米の酒質が違うからですね。
昨年は少し軽快さもある味わいですが、今年は気持ち重ためで、熟成感も感じる味わいです。
ーーー酒米の出来が変わってくる要因はどういったことが起因するんですか?
森:高温障害の影響が大きいですね。実際に蔵で作ってみない限りどんな味わいになるかが詳細にはわからないんです。作ってみた後に理想の味わいになるまで調整を行います。1タンク目は実験に近いですね。
ーーー酒米の酒質によって味わいが左右される点、酒造りの難しさを感じます。
森:そうですね。雄町で作るのは2年目なので経験の積み重ねで、大きく味わいを外すことはないですが、理想を細かく実現するためには課題はまだあります。
修正に関しては、うちの蔵では一回ゼロベースで考え直して作っていくイメージです。来季は前年を踏まえてやるみたいなことはなく、リセットして0から作ってみて、仮説を前年のものと照らし合わせて修正していきます。
昨年のデータに頼り切ってしまっても、昨年の味わいを超えることはできないので、作り方に関しては、前年のものをそのままやっていることはないんです。
平戸のサンセットウェイを表現
ーーー「彩道」も平戸の名所が表現された日本酒なんですよね。
森:夏に発売する「青天」が平戸の澄み切った空や水平線のような情景を表現しているように、飛鸞では、平戸を表現することをコンセプトとしています。
秋に発売するお酒として醸していましたが、出来上がって飲んでみた時の味わいから、平戸のサンセットロードが頭に浮かびました。「彩道」という名前は、夕日が美しいサンセットウェイの海岸線のイメージから「彩りの道」と当て字のように名付けました。
秋酒なのにあえてフレッシュな彩道
ーーー秋のお酒ですが、ひやおろしではないのはなぜですか?
森:フレッシュな状態のお酒をお出ししたいという飛鸞のブランドコンセプトがあるからかもしれません。 一般的に、秋のお酒といえば、寝かせて熟成させた旨みが特徴的なひやおろしを出す蔵が多いです。
しかし飛鸞の「彩道」は寝かせていないフレッシュなお酒として販売しています。季節問わず飛鸞らしさのある味わいを届けたいからです。
秋の味覚に合うような旨みのあるお酒=ひやおろしというイメージがありますが、実は熟成でないフレッシュなお酒でなら飛鸞なら旨みを表現できるということが、「彩道」を味わっていただいた方に伝われば嬉しいです。
おすすめの飲み方
ーーー最後に、森さん的におすすめのペアリングを教えて下さい!
森:個人的には少し癖のあるものがおすすめですね。渋みや苦みのあるものが、彩道の複雑な旨みにぴったり合います。山菜の天ぷらや少し癖のある貝類や赤身、あん肝なんかもいいですね。秋の味覚としては、銀杏やうなぎも是非合せたいですね。
意外なところでいくと、アヒージョのようなオイリーなものも合います!
酸があるので、淡白なあっさりしたものよりも少し癖があったりオイリーな物の方が相性を楽しめます。ぴったりはまるものを見つけてみてほしいです!
ーーー温度はどのくらいがおすすめですか?
森:もちろんしっかり冷えているものも美味しいですが、意外と燗もいけます。飛鸞のお酒で人肌ほどの温度を超えて飲むものは少ないですが、「彩道」の場合は、人肌程度に燗をつけてみるのもいいですよ。お料理と合わせてみていただきたいです。
また、彩道は一度口を開けた後も美味しく味わえますので味わいの変化を楽しむのもいいですね。
是非、平戸の彩り鮮やかな夕陽を重い浮かべながら「彩道」と旬の食材とのペアリングを楽しんでみてください。
彩道 8/5 全国の飛鸞販売店で解禁
「彩道」のお買い求めは全国の飛鸞販売店にて。
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季節限定酒ですので、ぜひこの機会にご賞味いただけますと幸いです。