SNS、移行しなくて本当に大丈夫?
この記事ではX(旧Twitter)の今後の予測し得る展開や、Xからの移行先に関する主観・個人的見解をまとめています。
軽い長文アレルギーの人は1-4の項目を、重度の長文アレルギーの人は最後のまとめをご覧ください。
ちゃんと読んでくれる人は、しゃらくせぇ前書きからどうぞ。
0.しゃらくせぇ前書き
SNSのこれからが、今変わろうとしている。
この記事を開いたあなたも、X(旧Twitter)の利用者…もしくは"元"利用者だと思います。私も同様です。
しかしご存知の通り今このSNSはイーロン・マスクによって、クソみたいな得体の知れない新たなモノへ変化しようとしています。
不安定な動きや報道が多くて、これからどうなっていくのか?自分はどうすべきなのか?不安に思っている人もいるでしょうし、私も同じ気持ちです。
そういう時こそ、自分の考え・意見を整理してみるのも大事かなと思い、私が思うこと(主観)を織り交ぜつつ、今回は少しだけ書いてみようと思います。
一つの判断材料として、読んでいただければ幸いです。
1.イーロンの意向
旧Twitter…現在はXと呼ばれるクソダサネームSNSの未来に、変化が迫っています。現CEOのイーロン・マスクが、将来的にXのブロック機能を撤廃する方針を示しました。
しかし既にご存知の方もいるかもしれませんが、各所の規約によればブロック機能の無いSNSアプリの配信は認められていません。
しかし、こうした意思・方針があるということ自体が、後にまたあらゆる問題を引き起こす可能性を秘めていると言えるでしょう。
イーロンの意向の背後には、Xが新たな方向性に向かう可能性が示唆されています。
既に各所で報道されているように、イーロンがTwitterを買収した目的は決してマイクロブログサービスとしてのサービス向上ではなく、旧Twitterのリソースを利用しPayPalのようなサービススーパーアプリにする計画があるためです。もしそうならゼロから作れよ。
そして、ここ数ヶ月の決して少なくない変化には、隠しようのない懸念が存在します。
やはり心配なのは、Xのサービスの質の更なる低下…もしくは使用できるサービスが今以上に厳しく制限されることでしょうか。
最悪のシナリオとしてSNS機能そのものが不要と判断される可能性すらあり、今回のブロック機能撤廃案も、もしかするとそうした考えに基づいたものかもしれません。
悲しい話ですが、今後も決して良い変化は起きにくいと私は考えています。そうなると必然的に、他のSNSへ大量のユーザーが流出する可能性が高まるでしょう。
XからSNS機能が失われる可能性が絶対に無い!とは最早言いきれなくなった今、移動を検討することも考えざるを得ない状況です。
2.移りゆくSNS
SNSは私たちを含め多くの人にとって、日常生活に欠かせない存在となっています。時代の移り変わりと共にSNSは進化し続けており、現在も未知なる可能性が広がっています。
しかし、一方でXのような中央集権型のSNSには限界があります。
昨今、イーロンが我々を戸惑わせ振り回しているように、権力が一極集中していると経営者の方針や意向によってサービス内容が簡単に変わってしまう可能性があるからです。
この点に対して、最近ではFediverse(MastodonやMisskeyなどの分散型SNS)の重要性が再び注目を浴びています。
Fediverseの特長は次項にて説明しますが、簡単に述べると中央集権型SNSと比較してリスクが分散されること(SNS・サーバー間の引っ越しも可能)、個人の用途や好みに合わせて閲覧・コミュニケーションが出来ることが挙げられるでしょう。
本項では時代と共に移りゆくSNSについて触れましたが、次項ではFediverseの魅力に焦点を当て、その利点や可能性について話します。
3.Fediverse(分散型)のメリット
Fediverseは、中央集権型SNSとは異なる魅力を持っています。以下に、その特長を簡単にご紹介します。
1.リスクが分散されるサーバー・インスタンスの仕組み
中央集権型SNSと異なり、分散型SNSでは複数のサーバーが存在し、一つのサーバーの問題が全体に影響を及ぼすことは少ないです。
2.各サーバーが独自のテーマや特性を持つ(独立した運営)
これによって、ユーザーは自分の興味に合ったコミュニティを見つけやすくなります。趣味や関心に合った場所を見つけることで、より仲間を見つけやすく、居心地良く過ごせるかもしれません。
3.異なるSNS・サーバー間でコミュニケーションが可能
XはX内でしかコミュニケーションできませんが、Fediverseでは異なるSNS同士でもそれが可能です。例えば、MastodonやMisskey、Threads*などがFediverse内で繋がることができます。
また、多くのサーバーで引っ越し機能があり、サーバー間の移動が身軽に行えるのもメリットでしょう。
更に巷で話題になっているその他のSNSについても、簡単に長所と短所を記載しておきます。
1.Bluesky
長所:旧Twitterのような余計なものが存在しないUI
短所:経営や後の展望が不明瞭(未だβ版で招待制)
2.タイッツー
長所:機能が次々実装中=機能が少ない=単純に覚えることが少ない
短所:情報系アカウントが無いため情報を追うには不向き、他のSNSと繋がりが無く将来性に不安有
3.くるっぷ
長所:見やすいUIと便利なクリップボード機能
短所:情報系アカウントが無いため情報を追うには不向き、コミュニケーションは他SNSと比較して閉鎖的
4.移行の重要性と負荷問題
Xから他のSNSへ移行する際、大量のユーザーが同時に別のSNSに移ることで、移動先のサーバーやシステムに負担がかかる可能性があります。
これにより、新しいSNSの運用が乱れ、結果として『Xから移動しても、何か利用しにくいな…』と感じるかもしれません。
過度な負荷がかかることで、接続の遅延や不安定さが生じたり、新規登録の急遽停止や、人の流れが落ち着くまでサービスが停止するなど、新規ユーザーも既存ユーザーも快適な利用が難しくなる可能性があります。
そのため、今後の変化に備えて…つまり状況が変わってから焦るのではなく、今後の変化に備えた早めの移行が不可欠です。
ほとんど突発的に起こり得るXの急な仕様変更…今のうちに行動しておけば、発覚してから対応するまでの時間的・精神的負担も軽減でき、移動先にも強い負荷をかけずに済みます。
早めに動くべき、というのはこういうことなのです。
5.まとめ
個人的にはメインアカウントをFediverse内(Mastodon or Misskey)に持ち、用途に合わせたサブアカウントを持つ…というのがオススメです。
サブアカウントはFediverse外でもいいでしょうし、Fediverse内の異なるSNS・インスタンスに作ってもいいと思います。
情報確認のためにXアカウントを維持しつつ、メインはFediverse…という人も、現在は多いです。(私もそう)
Xから他のSNSへの移行…変化には面倒不安がつきものですが、その一方で新たな可能性が広がっています。
今後のXが不透明な中、情報やつながりを守るためにも移行(拠点を持つこと)を検討することは、非常に重要だと考えています。
マジでいつ凍結されるか分かりませんのでね、本当に…悪いことしてなくても、凍結されるときはされる。(※すけべコンテンツ投稿してないのに一ヶ月以上永久誤凍結されてました)
総合まとめ
1.Xのサービスの質の更なる低下…もしくは使用できるサービスが今以上に厳しく制限されることが今後も心配され、最悪の場合SNS機能そのものが不要と判断されるかも?
2.Xのような中央集権型SNSと分散型SNS(Fediverse)なら、リスク分散や用途や好みに合わせた使い方ができるFediverse(MastodonやMisskey)がオススメ!
3.Fediverseのメリットは偉い人の横暴に振り回されない(リスクの分散)、趣味や好みに合ったサーバーを選べる、異なるSNSやサーバー間でフォロー・コミュニケーション・引っ越しが可能なこと
4.大量のユーザーが一気に他所のSNSに流れると新規登録停止や落ち着くまでサービス停止などの可能性があり、移動しても結局使いづらいと感じてしまう…ので、今から色々登録して試そう!
今後の選択の一助になれば幸いです。
記事はここまでですが、以下に移行(拠点作り)における不安・疑問要素をFAQ形式でまとめたものを置いておきます。
おまけ:てきとうFAQ
Q1.絶対に移った方がいい?
A1.Xの突発的な仕様変更や改悪、SNSとしての安定性が大いに欠けててもXに骨を埋める覚悟!という人は移らなくていいと思います!
ただし、今はXと共に死ぬつもりでも、後々気が変わって別のSNSにいつか行くかも(Xが無くなったらさすがに移動するかも)…という人は、今から考えてあちこち登録してみた方がいいです。
…ぶっちゃけ、4にも書きましたがXのやらかしの度に一斉に新規登録→サーバー圧迫されるの、かなり迷惑です…。
Q2.Xみたいな炎上や晒し上げ等々が心配…
A2.複数のサーバーおよびSNSに分散しているため、インフルエンサー的な人間が活動しにくい環境だとは思います。
インフルエンサーは人の数が多いところに金のにおいを嗅ぎつけてくるため、そういった意味では分散型SNSは割と安心できると言えるでしょう。
揉め事が多いのは、人が多いゆえの宿命なので…こればかりはXのサービスの質とは別物なのですよね。
Q3.企業アカウントが少なくて不便じゃない?
A3.確かに不便。でもThreadsという大手企業メタ社が管理するSNSが、MastodonやMisskeyと繋がれるようになったら…恐らくこぞって有名人や企業アカウントがやってくると思う。
NERVのように独自のサーバーから情報を発信している所もあるため、後々そういう情報発信の仕方がスタンダードになるのでは…と、書いた人は勝手に思っています。
現状は、まとめにも書いた通り情報だけXで閲覧しているというユーザーは多いと思います。
Q4.サーバー、個人運営なの?不安…
A4.確かにそういう所は多いです。でもXだって、実質イーロンの個人の裁量で振り回されてるんだから、どうでもいいんじゃない?
…真面目に答えると、他のサーバーに引っ越しも可能だから、そういう意味ではXよりましかも。それでも不安なら次項を参照。
Q5.どのサーバーを選べばいいのか分からない…
A5.とりあえず人の多いところに登録して、使い方や雰囲気が分かってから他のサーバーを吟味してもいいかも。
おすすめはMastodonはfedibirdがオススメ。招待制だけどたくさん招待URLを撒いてるので、招待制の中でもかなり登録しやすいと思います。ちなみにMastodonは公式アプリを使うとmastodon.socialがデフォルトになってるため、サーバーの登録間違いには注意。(多分今もそうだよね?)
Misskeyだとioが人が多く安定しており、オススメ。ちなみにMisskey.io=与謝野晶子とレターパックは古い情報です。にじみすは現在経営が若干不安定なため、ひとまずioに登録して慣れてから他所に行くのもいいと思います。
Q6.フォロワーが減るのが嫌!
A6.めっちゃ分かる。Xのフォロワーと引き続き仲良くしたいよね。だからこそ、私はFediverseを推奨しています。別のSNS同士でも繋がれるので。SNS、みんなでうつればこわくない。
Q7.絵文字ごちゃごちゃしててうざくて嫌
A7.嫌なら使わない・受け付けない設定にすればいいだけ。カスタム絵文字の動きを止める設定もある。
CSSいじればチカチカする絵文字の発色を抑えることができたり便利に使えるんで、好きにいじってください。
Q8.公式アプリ使いやすい?
A8.Mastodonはサードパーティ製アプリが色々出てます。Twitterを追放されたアプリ開発者が、こぞってMastodon用アプリを作っている印象。
Misskeyは使い勝手はWebアプリ(ブラウザ)が一番良いけど、見てるTLによってはえぐい充電の減り方をするため、サードパーティ製アプリと併用するといいかもしれません。今後公式アプリ開発予定?
Q9.TLの仕組みがわからん!
A9.HTL(ホームタイムライン)、LTL(ローカルタイムライン)が分かっていれば概ね使えます。
HTLは自分がフォローしてる人、LTLは自分がいるサーバーのTLだとざっくり理解していればOKです。投稿時に都度、公開範囲を設定することも出来ますよ。(フォロー限定、HTLのみなど)
Q10.Xと同じような感覚で使える?
A10.これは個々のネットリテラシーによって感覚が異なるため、何とも言えない。
それなりに詳しい人は使いやすく便利だと言ってるし、全然詳しくない人はわけがわからないよ!と言ってますね。
別のサービスなので、Xと違うのは当たり前だと思った方がいいです。設定やヘルプや規約を読めば、問題なく使えるようにはなってますよ。
少なくともXのクッソ読みづらい規約やヘルプに比べれば、全然分かりやすいし読みやすいです。
Q11.Fediverseとかサーバーの仕組みとかよくわからない…
A11.説明が面倒なのでAIくんに説明書いてもらいました。
Q12.移動がめんどくさいXでいいじゃんアゼルバイジャン
A12.良いXライフを!
書いた人
なまえ:ひいらぎ みかさ
拠点:Misskey.io、X(旧Twitter/🔓)、個人サイト
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