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「もっと頑張らないと!」心の重荷を手放すまで


キラキラしていると言われる私。でも心の中では…

私の名前はなつみ。35歳。

2年前に独立をして、
今はライターさんを育成するスクールを運営したり、
自身でもライターとして活動しています。

「なつみは、自分のやりたい仕事をしてて、
生徒さんにも恵まれて上手く行っているし
キラキラしているよね!!」

ありがたいことに、
OL時代の同期や幼なじみからは
そんなふうに言ってもらえるのですが。

私の心の中では
『もっとちゃんとやらないと』
『もっと楽しんでいる自分でありたい』

夜ベットに入る前や、
ドライヤーで髪の毛を乾かしているときなど、
ふとした瞬間「心の声」が
顔を出すことに悩まされていました。

心の声が聞こえるだけでしょ?
そう思うかもしれませんが、

孫悟空の頭の輪のように
心の声がきっかけで、
胸がキューっと締め付けられたり、
苦しく動けなくなるのです。

時間が経つと心の声は
スーッと消えていきますが、
いつ聞こえて来るか分からない心の声に
怯えている私がいました。

まるで、出口の見えない暗いトンネルの中を
何かに追われながら全力疾走している感じです。

「誰かに話したら楽になるかもしれない?」
と思ったこともありましたが、

自分の弱さや負けを認めているみたいで
恥ずかしいからライター仲間には見せられない。

友達に話しても、
最近病んでると思われたくない。

彼氏や男友達に話しても、
困った顔をされるだろう。

まぁ別に、命に別状はないし
普通に生活もできているからと、
自分の中で蓋をして意識しないように生きていました。

正直、ちょっと怪しいと思ってました。カウンセリングサロンとの出会い

「私は売れっ子ライター&講師として活躍してますよ!」
そう自分に言い聞かせて
仕事に打ち込んでいたある時、

たまたま見ていたInstagramで
「平本さんのカウンセリングサロン」
の投稿がパッと目に入ってきました。

コーチングやカウンセリングの
言葉は聞いたことありますが
受けたことはない私。

なぜなら、コーチングやカウンセリングって
大企業の社長さんやマネージャーが
自分のパフォーマンスを上げるために受けるもの。

それに、ちょっと怪しいというか
世の中に知れ渡っているものでもないし
金額もそこそこのお値段。

そんな風に、コーチングやカウンセリングに対して
「敷居の高い」印象を抱いていたんですね。

ただ、今回見たInstagramには
私と同世代の女性のセッションの様子がアップされていて

「あれ?普通に同年代の女性でも受けられるんだ。
意外とカジュアルなんだね」

瞬時にカウンセリング・コーチングの
イメージが変わりました。

ただ、文章と同じで
インスタも見せ方によっては
印象操作できるし本当かどうかは
行ってみないと分からないよね...。

正直なところ、
飛び込むのは勇気が入りました。

でも今の私の悩みを相談できるのは
カウンセリングサロンしかない。

うーん。
金額もネイル1回分の金額で手に届くし
せっかくだから体験してみよう。

そんな気持ちのもと
カウンセリングサロンに申し込み
今日を迎えたのです。

夕暮れ時の表参道。扉の向こうに待っていたのは、新しい私でした

時刻は18時25分。
会場は、表参道駅から徒歩2分の場所にあるビルの2階
ガラス張りで明るい内装のオーガニックカフェです。

「ここね!綺麗なお店...」

一等地に構えるおしゃれな店に
少しドキドキしながらも
扉を開けて受付へと進んだ私。

「こんばんは!お名前を頂戴できますか?」

笑顔が素敵な受付のお姉さんに名前を伝え、
剥き出しのコンクリートがオシャレな会場の中へ進みます。

案内されたテーブルにいたのは
30-40代の素敵な女性。

『あ、なんとなくイメージ通り』

インスタで見た雰囲気と同じで
正直安心しました。

この日は、秋の初めだというのに
蒸し暑い1日でしたので
ノースリーブやワンピースなど
夏らしい明るい色の服を着ている方が多く
想像以上に華やかでした。

合計50名近い方が参加されていて、8割が女性。

私と同じで個人で仕事をしていたり
仕事と子育てを両立されていたり
エネルギーの高い方が多いのが印象的です。

みなさんキラキラしているけど、ここに来るって事はお悩みとか相談したいことがあるんだよね。

同じテーブルの方と挨拶をする傍、
アイスティーを飲みながら
カウンセリングサロン開始まで
お互いの自己紹介や雑談で盛り上がりました。

「次は、なつみさんお願いします!」
スタッフさんに呼ばれ
マイクをセットしてもらい
ステージに立った私。

「なつみさん、今日のセッションで
解決したい課題を教えてください」

平本さんからの質問でチェックイン。

これから私のカウンセリングサロンの扉が開きますが、
この時はまだ、このセッションが
人生レベルにまで浸透するなんて
夢にも思っていませんでした...。

たった30分で長年の心の鎧が脱げる!カウンセリングサロンの正体とは

「なつみといいます。
私はライターとして2年前に独立して
今はライティングのスクールの運営をしつつ
ライターとしても活動しています。

ここ最近前に進もうとすると
急に胸が苦しくなって動けなくなるのが悩みです」

平本さんに課題をお伝えしました。

ちなみに、生で見る平本さんは
インスタのイメージそのまま。

オリンピック選手の
カウンセリングをされるすごい方なのに
腰が低く包容力の塊のような存在です。

なんでも受け止めてくれる
ビーズクッションみたいな雰囲気が心地よく、
お会いして2秒で心を開くことができました。

私を止める心の声、その根源に遡ってみる

平本さん:
ライターとして独立したきっかけを教えてください。

私:
もっと自由に仕事をしたい!
パソコン1台でできる仕事をしたい!
自分で仕事の戦略を考えたい
そんな想いから、独立しました。

平本さん:
自由に仕事をしたいと思って独立したんだね。
独立されてからはどうですか?

私:
運営しているスクールの生徒さんも
開始して3ヶ月で案件を獲得して
成果を出しているし、

周りからは、上手くいっているね!
と褒めていただくことが多いです。

平本さん:
ライティング講座の集客もできて
生徒さんの結果も出せているし、
なつみさん個人でライターとしても活躍されて
上手くいっているんですね。

その裏側で、前に進みたくても前に進めない。
どんな心の声が聞こえて来ますか?

私:
もっとちゃんとやらないと

平本さん:
どこから聞こえてきますか?どんな口調ですか?

私:
正面から強い口調で聞こえてきます

平本さん:
他にどんな声が聞こえてきますか?

私:
もっと楽しんでいる自分でありたい
こんなはずじゃなかった。

平本さん:
どんな口調ですか?

私:
静かで冷たい感じです。
                                                                                  平本さん:
「もっとちゃんとやらないと!!」
「もっと楽しんでいる自分でありたい」
「こんなはずじゃなかった」

この声が聞こえるとどうなりますか?

私:
身体が動かなくなるんです...。

平本さん:
後ろに遡って。
心の声はいつから聞こえて来ました?
子どもの時?社会人になってから?
一番過去を思い出して。

小学生の時から続く悪魔のささやき「もっとちゃんとやらないと」

私:
小学生のときです。

平本さん:
小学生のときはどんな声が聞こえてきましたか?

私:
親の期待に応えなきゃ!!

平本さん:
他にどんな声が聞こえてきましたか?

私:
優秀でなければいけない
                                         平本さん:
確認させて。
優秀じゃなければいけないのは
お父さんやお母さんからの教えからきてる?

私:
私の祖父です。
祖父は姉妹の中でも優秀な子を褒めるんです。

平本さん:
ちなみになつみさんは、何番目ですか?

私:
私は次女で、3歳上の姉がいます。
祖父から「お姉ちゃんはすごい、私はダメ」と
言われていた訳ではないです。

でも、お姉ちゃんには何しても勝てないと
小学生の時から思っていました。

平本さん:
どんな時に、お姉ちゃんに比べて勝てないと思った?                                                          
私:
姉の方がテストの点数がよかったし
バトミントンも、姉の方が上手でした。

容姿だってそう。

親戚の方が小さな声で
「お姉ちゃんの方が可愛いよね」
と言っているのが聞こえてきましたし、
私も姉の方が美人だと思っています。

 
平本さん:
それを聞いた時どう思いましたか?

私:
なんとか能力をつけなきゃ!
と思いました。

平本さん:
だから、「なんとか能力をつけなきゃ」と思ったんだよね
拳をギュッと握って!
だから頑張ってこれたことあるよね

私:
能力をつけるために、
お姉ちゃんがやっている教材を先にやったり
小学生の時は一輪車の練習を頑張ったり
中学生の時は勉強を頑張りました。

平本さん:
それでどうなった?

私:
中学生の時は成績も上がりました。
結果を出せていると
「大丈夫」だと思ってましたね。

平本さん:
大人になってからはどうでしょう。

ライティングで結果を出したら
大丈夫と思っていたけど、
今は前に行くことが怖い。

私:
はい、そうなんです。

小学校・中学校のときはも、
お姉ちゃんよりも劣っているから
頑張って結果を出せたら
親から褒めてもらえる!

でも、成績が悪いと
親に認めてもらえないから

テストの点数を落とすことは怖いというか。
テストの結果を見るのが
恐怖でしかなかったです。

平本さん:
どうですか?気づいて

私:
また同じパターンを繰り返すと思います。

あれ....実家を出て社会人になったら姉と比べてしまうゲームは終わりだと思っていたのに私はまた同じことを繰り返している)

「ライターとして尖りたい」けど、心が動かない

平本さん:
そう!頑張って結果を出したら認められる。

ライティングスクールの生徒さんも
3ヶ月で売り上げをあげられるようになったり
結果を出しているよね。

じゃあ、どの辺りから結果を出せなくなった?

私:
「もっと先に行きたい」
「ライターとして尖って行きた」
と思うようになってからです。

平本さん:
ライターとして自分で文章をかけて
生徒さんに教えることもできる。
でも次のステージに行くと?

私:
楽しくなさそうと感じます

平本さん:
確認させて。
次のステージに行っても楽しくないのか
行きたくないのか
行けないのか
どれだと思いますか?

私:
次のステージに行ったとしても、
ライターの先生はたくさんいて、
また競争に負けてしまう感じがするのです。

平本さん:
競走するのがしんどいんだね。

私:
そうかも、書くのが辛いんじゃなくて、周りのライターさんや講師の方と戦うのが怖いんだ。

もう勝てない...自分を抱きしめた瞬間

平本さん:                                    
思い出して。
競走し続けても中学校の時、
すごい頑張っても3歳上のお姉ちゃんに
すぐ抜かれちゃうよね。

その時の気持ちを教えて?
しんどいでもいいし、
もう勝てないでもいいし

私:
もう勝てないよ。
頑張っても、上を行く人がいるから勝てないよ。

平本さん: 
では、吸う息とともに大きく息を吸って。

なつみさんの向こう側に
中学生の頃のなつみさんと、
3歳上のお姉さんがいるのをイメージして。
                                         
3歳上のお姉ちゃんと
中学生のなつみさんを見てどう思う?
運動も、勉強も同じくらいできなきゃと思う?

 
私:   
思わないです。。。

平本さん:
中学生のなつみさんは
すごい頑張っていると思わない?

本当によく頑張ってるよ
すごいじゃん

私:
(そっか、今まで気づいてなかったけど私頑張ってたんだ)

平本さん:
よかったら、目の前にいる中学生のなつみさんを
自分でぎゅーっと抱きしめてあげて

私:
(私頑張ってたんだ....自分を褒めていいんだ)
                                                                                 

平本さん:
もう充分頑張ったよ!
あなたが思っているよりあなたは可愛いよ

中学生のなつみさんに
声をかけてあげて。                                                                         私:                                       もう充分頑張ったよ!!!!
あなたが思っているよりあなたは可愛いよ                      

(私は私でいいんだ)                          

自分を責める声に気づいたら、かけてあげたい言葉

平本さん:
さて、一歩進んで。
過去から今に戻ります。

今、なつみさんの前には文章を書いても書いても
周りの競争に負けるのが怖くて苦しんでいる
そのライターさんにどんな言葉をかけてあげたいですか?

私:
たくさん頑張っきたね
これから先素敵なことがあるよ
大丈夫だよ!

平本さん:
目の前のライターさんを
助けてあげたいと思いますか?

私:
はい!

(あ、これって私が求めている言葉だ)

平本さん:
目の前のライターさんの頭の中には
どんな言葉が浮かんできそうですか?

私:
もっと頑張らなきゃ!私できないから
と自分をせめていると思います。
                   
平本さん:
もっと頑張らなきゃ!私できないから                        と思っているライターさんがいたら 
助けてあげたいと思いますか?

                                         私:
はい!もちろんです 

過去の自分を助けたい

平本さん:
目の前のライターさんは
過去のなつみさんだから。                                                                      次のステージに進めなくてもいい。
ただ、過去のなつみさんみたいに
苦しんでいる人を助けることができるよね。

ライターさんに、
この話をしたらどうでしょう。

実はね、3歳上の姉がいて、
お姉ちゃんに勝つために
小学生の放課後に一輪車の練習をしたり

中学校は、お姉ちゃんの教材を先にやって
勉強を頑張ってきました。

成績が良いと親も褒めてくれたんだけど
次のテストで良い点を取れなかったら
どうしようと、常に不安と戦っていたんですね。

いつもお姉ちゃんと比べて
もっと、頑張らなきゃ!
次のテストも頑張らなきゃ!
と、考えること自体が辛くなったんです。

それで、大人になって
ライターとして独立して講師になった今でも
上を見ると素敵な先生がたくさんいて
もっと頑張らなきゃ!
もっと尖った文章を書かなきゃ!

お姉ちゃんと比べるように
ライターになった後も周りの人と比べて
競走するのが辛くなったんですね。

だから、今のあなたの気持ちは
とてもよくわかります。

平本さん:
今、なつみさんの前にいる
ライターの子はどんな表情をしていますか?

私:
ほっとした顔をしています

平本さん:
そしてどんな声が聞こえてきそうですか?

私:
このままでも大丈夫

平本さん:
他には?どんな声が聞こえてきたらいいですか?

私:
私には私にできることがある。
私は私らしく生きてきていいんだ。
このままでいいんだ!

平本さん:
今のなつみさんにお聞きします

私には私にできることがある!
私は私らしく生きてきていいんだ。
このままでいいんだ!

このような気持ちで文章を書きたいですか?

私:
はい!

平本さん:
そうしたらどんな未来が待っていますか?

                      
私:         
前向きに明るい気持ちになって
エネルギーが湧いてきます。

人生で一番、自分を愛した瞬間

パチパチパチ
パチパチパチ
パチパチパチ

拍手で包まれる表参道の会場。

ありのままの私でいいんだ。
こんなにも安心できたのは
何年振りなんだろう。

心がほぐれて、
自分を丸ごと愛することって
こんなにも心地が良いんだ...。

今まで自分を責めていてごめんね。

過去の頑張りを認めた瞬間、
心がすーっと軽くなって
自然と笑顔になりました。

平本さんからも、
「表情が明るくなりましたね!」

とおっしゃっていただいて、
新しい自分に出会えたような気がします。

ガチャ...
今日は本当にありがとうございました!

カウンセリングサロンを後にしたとき、
表参道の夜景が綺麗に見えたのです。


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