平本久美子(グラフィックデザイナー)

グラフィックデザイナー。横浜市出身、奈良県生駒市在住。ノンデザイナーの方のお役に立てるデザイン記事を書いていきたいです。著書に『やってはいけないデザイン』『デザイナーじゃないのに!』等。日本広報協会広報アドバイザーとして全国のノンデザイナーさん向けに講座などをしています。

平本久美子(グラフィックデザイナー)

グラフィックデザイナー。横浜市出身、奈良県生駒市在住。ノンデザイナーの方のお役に立てるデザイン記事を書いていきたいです。著書に『やってはいけないデザイン』『デザイナーじゃないのに!』等。日本広報協会広報アドバイザーとして全国のノンデザイナーさん向けに講座などをしています。

最近の記事

奈良高専でCanvaを教えてきました

高専ロボコン全国大会常連校としても知られる、奈良工業高等専門学校。奈良高専には、普段学んでいる工学分野とは違った様々な分野の学びを通じて、感性や表現力を養う「しなやかエンジニア教育プログラム」という特別な教育プログラムがあります。 先日その1コマとして、1・2年生を対象としたデザインワークショップで講師を担当させていただきました。 もともとは昨年夏、いつもお話しているようなデザイン入門講座を対面でする予定でしたが、オンラインに切り替わり、せっかくならオンラインならではの内

    • 『あたらしい、あしらい。』は、私にこそ必要。

      自分のWEBサイトや名刺などのデザインがなんとなく古く見えてきて、リニューアルしたくなるタイミングって、だいたい2年くらいでしょうか。どんなデザインにもトレンドがあります。8月末に発売されたばかりの『あたらしい、あしらい。』は、まさに、今旬のデザインのアイデアがきゅきゅきゅーっと詰まった一冊です。 『あたらしい、あしらい。』 あしらいに着目したデザインレイアウトの本 https://www.amazon.co.jp/dp/4802612672/ 『けっきょく、よはく。』『

      • 牛乳パックの正解はどれだったのか

        少し前、ローソンのPB(プライベートブランド)のパッケージリニューアルが話題になりました。牛乳パックを例に「店頭でわかりにくい」という批判的な意見も見受けられましたが、あのデザインは間違っていたのでしょうか。デザイナーの端くれとして、ちょっと考えてみました。 一番右が、話題になった牛乳パックです。このパッケージをデザインされたnendoの佐藤オオキさんは、日経クロストレンドのインタビュー記事でこうおっしゃっています。 「『ローソンの商品なら生活を豊かにしてくれる』という体

        • 高齢者や色が見分けにくい方への配慮

          日本では男性の約5%、女性の約0.2%が、特定の色の判別が難しい色覚異常を持っていると言われています(*1)。また加齢による色覚の衰えや、白内障の症状により、色の識別が曖昧になる高齢者もいらっしゃいます。 行政広報や地域内でのお知らせなど、なるべく多くの人へ向けて、物事を正確に知らせる広報物では、伝わりやすさを優先させたいところです。色の識別によって、情報が届かなかったり誤解を生まないために、デザイン側で配慮できるポイントをご紹介します。 色のコントラストを上げる文字まわ

          商品の良さが伝わるPOPのデザイン

          店内POPの目的は、商品の良さをわかりやすく伝え、興味を持ってもらうことです。POPにも色々なタイプがありますが、今回は手持ちの画像と組み合わせて、おしゃれにデザインするときのコツをまとめてみます。 今回は、マスクの商品POPをリメイクしてみます。 いつもお世話になっているカフェのオーナーから、 商品POPをつくるときの、画像と文字のバランスとか教えてもらいたいです! というリクエストをいただきました。 実際ご自身で作られたPOPを今回の作例としてご提供いただきました

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          見やすいメニューの基本デザイン

          飲食店のメニューは項目が多く、デザインがゴチャつきがちです。文字が主体のメニューでも、見やすく整理するコツをご紹介します。 ①人気メニューは大きくのせる 人気メニューがある場合は、どどんと大きくレイアウトしましょう。他メニューとは別格にすることで、すぐに見つけてもらいやすくなるのと、迷った時に選んでもらいやすくなります。 ②カテゴリーでブロック分けする メニュー数が多い場合、ただ羅列するだけだと見にくくなってしまいます。 「ごはんもの」「おかず単品」「ドリンク」など

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          パッと伝わる張り紙のデザイン

          お知らせやご案内など、文字だけの張り紙でも、パッと伝えるためのデザインのポイントをご紹介します。 ①タイトルは「大きく」、「短く」、「太く」 店頭の張り紙は、少し離れたところからでも気づいてもらえるように、とにかくタイトルを大きく書きましょう。 大きく書くために、無駄を削ぎ落としてなるべく短い言葉にします。回りくどい言い方やかしこまり過ぎた言い方は見直しましょう。 またタイトルのフォントは、太めのゴシックを使いましょう。遠くからでも気付かれやすくなります。 ②タイト

          パッと伝わる張り紙のデザイン

          はじめに

          はじめまして、グラフィックデザイナーの平本久美子です。これからこちらで、ノンデザイナーの方に役立つ記事を書いていこうと思います。 私はポスターやチラシ・WEBなど、グラフィックデザインのしごとをしています。そして、デザインのしごとと並行して、ノンデザイナーの方々を対象に、講座を開いたり、デザイン相談室を開いたり、広報セミナーでお話ししたり、本を書いたりしています。 ノンデザイナーとは、本業はデザイナーではなく、デザイナーを目指してもいないのに、しごとでデザインをしなければ