IRONMAN World Championship KONA「事前準備編」
はじめに(簡単な自己紹介)
私は、フルタイムオフィスワーカーとして
スポーツとは全く関係のない仕事をしながら
トライアスロンで世界と戦う、市民トライアスリートです。
水泳も自転車も陸上も、全くの未経験。
幼少期は小学校で少年野球と、中学高校ではソフトボールをやっていました。
2017年5月にフルマラソン、
2018年8月にトライアスロンへの挑戦を始め
現在はIRONMAN世界選手権での表彰台を目指してトレーニングをしています。
(主な戦績)
▶︎2022年9月
佐渡国際トライアスロンAタイプ女子総合優勝
▶︎2022年10月
IRONMAN70.3世界選手権出場
▶︎2023年9月
佐渡国際トライアスロンBタイプ女子総合優勝
▶︎2023年10月
IRONMAN世界選手権サブ10(9:53:10)
日々のトレーニングや食事については
Instagramで毎日更新しています。
KONAについてのレポートは、今後の自分の遠征の参考にもしっかり記録を残しておきたく、
今回の「事前準備編」に続き、
「レースまでのKONAでの1週間の過ごし方」
「レースレポート」
「KONAまでの半年間のトレーニング」
の4編に渡ってお届け予定です。
まずは「事前準備編」として、
出来る限り準備した順番に沿って載せていきたいと思います。
航空券(乗り換え失敗あり)
① 航空券を早めに取る(自転車載せるならANAがおすすめ)
飛行機は出国の約半年前の、4月ごろに予約しました。
ANAの場合、預け荷物は規定サイズ・23kg以内のもので2つまで無料で預けられます。
自転車の場合は規定サイズを超えても、23㎏以内であれば無料範囲内なのでお得です。
② 自転車載せる旨を航空会社に連絡
自転車を載せる場合、使用する全ての航空会社に電話もしくはメールにて事前連絡が必要です。
電話はなかなか繋がらないのでメールの方が楽ですが、心配であれば電話にて細かく確認することをお勧めします。
お伝えすることは
「預け荷物のひとつに自転車がある」
「116×80×30.5=226.5cmのハードケース」
※私の場合はケースがポーターなのでハードケースです。
「重さは〇kgくらい」
※自転車ケースの中に、自転車以外の荷物も載せるので、MAXの23㎏で申請しました。
すると、航空会社から
「タイヤは空気を抜いてね」
「バッテリー内蔵の場合は取り出して手荷物に入れてね」
「ペダルなどは取り外してね」
などの注意事項を伝えられます。
ホノルル→コナで使用するハワイアン航空にも確認したところ、今回はANAでまとめて予約を取ったので、荷物の規定はANAのルールに従うということで追加料金は取られませんでした。
※ハワイアン航空のサイトには「追加料金が必要」と書かれているので、ハワイアン航空で予約すると追加料金がかかってしまいます。
ただ、ハワイアン航空に自転車を預ける際には、搭乗前に「同意書」の提出が必要になります。
乗り換え時に記入することもできますが、全て英語で書かれているので、心配な場合はハワイアン航空のサイトからダウンロードして事前記入しておくことをお勧めします。
自転車 (custhelp.com)
なお、CO2ボンベについては、ANA(成田→ホノルル)はOK、ハワイアン航空(ホノルル→コナ)はNGで没収されました。
クイックショット(シーラント入りのボンベ)は預け荷物に入れておけば、化粧品関係と同じ扱いでOKだったみたいです!(手荷物はNG)
③ 変更メールは見逃さずにチェック・手続き
4月に航空券を予約してから、出国日までに2回ほどフライトの変更がありました。
変更のメールが届くと、それを承認する手続きが必要になります。
友人はこのメールが届いていたものの、承認手続きをしていなかったので、登場の直前に自分の乗る予定のフライトナンバーや時刻が掲示板に表示されてなくて焦ってしまったり、登場の直前にフライト変更の手続きが必要になったりしていました。
早めに予約をした場合は、変更はよくあるものだと思うので、変更メールを見逃さないように注意が必要です。
④ 乗り換え含めて同じ航空会社での予約がおすすめ
今回、私はANAで全て予約を取ったのですが、同行者はANAとハワイアン航空別々で予約を取りました。
自転車料金のこともあり、全てANAで取るのがおすすめなのですが、それ以外にも重要なのがトランジット。
全てANAで予約を取った私は、トランジットは下記の動きの予定でした。
<往路>
成田→ホノルル、ホノルルでいったん荷物を受け取って入国審査→再度荷物を預けてホノルル→コナ。
<復路>
コナで荷物を預けたら、そのままホノルル→成田まで荷物はそのまま運ばれる。なのでコナ→ホノルルのトランジット時間は短くても大丈夫。(当初トランジット時間は2時間弱で予約)
これを、ANAとハワイアン航空別々でチケットを取っていた場合、復路のトランジット(コナ→ホノルル)で一度荷物を受け取り、改めてANAでチェックイン、荷物預け、搭乗前の手荷物荷物審査が必要になります。
これが、1か月前くらいのフライト変更でトランジット時間が50分ほどになってしまっており、全てANAであればギリギリ間に合うが、別会社で荷物受取や再審査があると全く間に合わないスケジュールになってしまっていました。
それに気が付かずに、同行者はそれぞれの航空会社で同じ時間の便を予約してしまい、乗り換えが間に合わずに当日別の便を改めて購入するハメになりました。(片道だけで20万円の追加出費、、、!!)
トランジット時間には余裕を持って航空券を購入すること(理想は3時間)、
乗り換えを考えても同じ航空会社で予約することが安心だということを、お勉強させていただきました。。。。
空港までの経路
空港までの経路として、今回の旅では電車移動を選択しました。
幸い、通勤時間帯と被らず移動できたのと、同行者がいてくれたおかげでひとりで自転車とスーツケースを運ぶ状態にならなかったので、電車移動が可能でした。
通勤時間に被る場合や、一人で荷物を運ぶのが困難な場合は、バスがおすすめです。
前回の海外遠征では、「横浜駅→成田空港」のYCATというバスを利用。
新宿や渋谷からもバスがあります。
バスを利用する際も、自転車の積載について事前確認が必要です。
ホテル・レンタカーの確保
今回のホテル・レンタカーの確保は、一緒にKONAに参加したまごちゃんが担ってくださいました。
泊まったホテルはカナロア アット コナ リゾーツ&ホテルズ
コンドミニアムで、5人で一棟借り。
キッチンも広くて、シャワー・トイレもふたつあり、とっても良いお宿でした!
会場までは10kmほどと、少し遠く、基本は車移動が必要でした。
6泊7日で42万円ほど、5人で割るから8万ちょっと。この時期のコナとしてはかなり安く済みました!!
私たちが探した時には全然空いてなかったですが、会場まで2~3kmくらいだともっと便利かもですね。ホテルも早めの予約が良きです。
レンタカーはChevrolet Suburban。
最大積載時で自転車3台(ポーター×2、シーコン1)、スーツケース3、大きなリュック6、人間5人がギリギリ乗りました!すごい!笑
ハワイは日本の免許証でOKで、国際免許の取得は不要だそうです。
自転車レース装備
上記の飛行機やホテルについてはかなり早めの手配が必要。
ここからは、だいたい1か月前くらいから準備し始めたことになります。
自転車メカニックに関する最終装備は下記のとおり。
・チェーン交換
→出国の2週間前くらいに新品に交換
・タイヤ交換、シーラント
→KONAはパンクが多いということで、しっかり対策。
出国の2週間前くらいにタイヤ交換、シーラントも入れました。
今回のレースに選んだタイヤはCONTINENTAL / コンチネンタル 】GATORSKIN(ゲイタースキン)22C
(チューブラータイヤ。フレーム構造の関係で細いタイヤしか使えないため、22Cを選択)
・パワーメーター電池交換
→梱包前に新品に交換。
古い電池も捨てずに予備として持参。
・パンク修理装備
→今回はパンクでDNFは絶対に避けたかったので、タイヤ交換した古いタイヤと、CO2ボンベ、パンク修理キット一式をドリンクボトルの中に入れて、サドル後ろに装着して走ることにしました。
・エアロ装備
今回のレースに向けて、下記アイテムをエアロ装備として初導入。
〇TT用エアロヘルメット(POC)
〇エアロドリンクボトル(キャニオンサイトで購入)
〇サドル後ろのボトルゲージ(プロファイルデザイン)
かなり直前の準備になりましたが、
レース1週間前の休日に大井埠頭にて装備チェック。
問題なし!と思ってレースに挑んだけど
結果的には全然問題ありました😂
詳しくはレースレポートで。
補給アイテムの確保
出国直前に荷造りをし始めてから、「あれ、補給が足りない!」とならないように、必要な補給は早めに準備。
また、使う補給や、アイテムは必ず練習で試しておくこと。ただ試すだけでなく、本番使用で試すことがとっても重要です!!!(レース本番で2~3回事件が起こりました。)
入国ビザ申請
(必ず早め申請!)
アメリカの場合は、ESTAの申請が必要です。
少なくとも72時間前までに申請すれば大丈夫なのですが、余裕を持って早めの申請が安心です。
KONA出場する方で、出国直前に申請してしまい、承認が間に合わずにその日のうちに出国できなかった方もいらっしゃいました。
ちなみにESTAは2年間有効なので、昨年申請した私は今年は申請不要でした。
アメリカ以外でも、たとえばニュージーランドだとNZeTAが必要など、国によって手続き等が異なりますので早めの確認が吉です。
ネット環境(海外SIM)
スマホのネット環境として、昨年度アメリカ ユタ州のセントジョージに遠征した際に使用したSIMを今回も購入しました。
出国の前日までに、アクティベーション予約をします。(購入したSIMに説明書が入っていて、それに沿ってWEBで簡単に手続きできます。)
私の場合はいつも、出国の飛行機に乗ったタイミングで、自分の携帯のSIMを抜き、海外SIMを差し込んでしまいます。
事前にアクティベーション予約をしておけば、現地に着いたらそのまますぐ使えます!(うまく出来ない場合は説明書に沿っていくつか設定を確認すればOK)
通信も全く問題なく使用できました!
帰国時はまた同様に、海外SIMを抜いて、自分の元のSIMを差し込めば完了。海外SIMは簡単だし安いし便利です◎
海外旅行保険
海外遠征は毎回、HSの「たびとも」の一番安いプランを契約。
一番安いプランでも、事故の際には最大3,000万円の補償があります。
飛行遅延やロストバゲージのオプションも追加して、3,000円ほど。
こんな少額で安心を買えるなら安いものかと思います!
海外用に事前に購入したもの
これは昨年海外遠征する際に購入したものですが
・コンセントの変換プラグ
→絶対あったほうが良い。
・折りたたみの簡易ケトル
→ホテルの設備を事前に確認して、お湯が沸かせない環境の場合はあると便利です。
海外のホテルのケトルは、外国人がどんな使い方しているかわからないので、ケトル常備でも自分のものを持っていると安心かもしれません。
・日本食
→チンごはんや、レトルト食材など、レース前はできるだけ日本食を食べられるよう準備していきました。
少し値段は張りますが、α化米は軽いしおいしいし、朝スイムの試泳前にお湯入れて持って行けば、終わってからすぐ補給できたりして便利でした◎
自転車梱包
自転車の梱包は、今回ポーターのハードケースに、Saiho c226のバイクスタンドをプラスして梱包しました。
ただポーターのケースに入れるだけよりも、自転車を安定させられてよかったです!
私の場合はTTバイクのサイズが小さいので、ポーターに入れる際の工程も少なく済みます。
① DI2のバッテリーを外す
② ペダルを片方外す(ディレーラーと逆側)
③ DHバーの角度を下げる
だけです!
あとは前後輪外せば箱にすっぽり入ります。
ANAの場合はサイズが大きくても超過料金取られないので、大きめのハードケースがおすすめ。自転車以外にも10kgくらい荷物を入れられるほど、スペースに余裕があります◎
アスリードガイド読解
大会1か月前くらいになると、今年度のアスリートガイドがホームページに掲載されます。
私は不安なので、Google翻訳を駆使しながらすべての説明文を読み、自分に関係ありそうな部分は翻訳した日本語をWordに張り付けて保存していました。
大会によってルールが異なる部分もあったりするので、アスリートガイドはしっかり読みこんだ方が安心です。
ブリーフィングで大事な部分については口頭で説明がありますが、まずは自分で確認した方が良いと思います。
今回は、アスリートガイドの中に「スイム中は膝下、肘下には何も身につけてはいけない」と記載がありました。(ウェットスーツ禁止のレースだと基本そうみたい。)
自分は長袖ウェアを着用予定だったので、「このウェアもダメか?カーフガードもダメか?」と事前にお問い合わせして、長袖ダメということが事前に分かったので対策も出来てよかったです。
アスリートチェックイン・ギアチェックインの予約
大会2週間前くらいになると、チェックイン予約の案内メールが届きます。
早めに手続きをしないと、早い時間帯はどんどん埋まってしまうので、同行する方々と相談しながら早めに手続きした方が良いです。
ただ、一応予約はするものの、混んでいなければ違う時間帯でも受け入れしてくれることもあるようです。
両替
今回は出国前に空港で2万円分をドルに両替しました。が、実際ほとんど使わずでした!
レストランで、現金払いの方が安い場合もあるので、現金があった方が良いこともありますが、基本はチップの支払いもカードで合わせてできたりするので、現金は無くても困りはしないと思います。
はい!
事前準備編はこのくらいですかね。。
思ったより超大作になりました、、、😂
さあ!それではいざKONAへ!!!
次回は
IRONMAN World Championship KONA「レースまでのKONAでの1週間の過ごし方」です🌺