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37 Joyfullを青春と呼ぶ俺たちの感謝状

朝、Twitterを眺めていて目を疑った。

「九州のレストラン」という文脈で語られることが多いジョイフルだが、こと宮崎県においてはその存在感は圧倒的だ。宮崎県や元宮崎県民の多い僕のタイムラインの阿鼻叫喚ったらない。まだ「リスト」も発表されていないのにだ。全体としてもすでに30000件のツイートを超えている。しかもサーバ落ちてね?

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それは俺たちの青春の写像として、みんなの青春の写像として結実している。リアクションを取らずにはいられないんだ。もしJoyfullが踏み絵なら俺は喜んで打ち首となるだろう。

はじめてのお子様ランチはジョイフル

休憩がてらパフェを食べたり、夏にかき氷を食べるのもジョイフル

この地域で深夜に開いているのはジョイフルだけだ。

コンサートの帰りに深夜に感想を語り合うのもジョイフル

テスト前日はジョイフルでずっとコーヒーを飲みながら徹夜。

旅立つ友人との最後の食事もジョイフル

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(写真は「サイゼリヤ感」をテーマに深夜の語らいを楽しんだときの様子。ジョイフルには深夜料金という概念がない。)

俺たちはジョイフルを「青春」と呼ぶ。カフェ、定食屋、居酒屋、ファミレス、ファストフード、甘味処、あらゆる機能を一手に担いそれを田舎の隅々まで波及させたのがジョイフルだった。俺たちが都会的な青春を疑似体験できたのはジョイフルのおかげだし、成長のあらゆる段階にジョイフルはいた。ジョイフルと育ってきたしジョイフルも俺を育ててきた。旅先でも地元でも俺は何回もジョイフルに助けられた。ジャイアンツが東京ドームに戻るように、広島がマツダスタジアムに戻るように俺たちはアウェイ戦を幾度繰り返してもジョイフルに戻ってくる。

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(写真は沖縄のジョイフルにて地域限定の沖縄そばととんかつのセット。)

深夜のジョイフルで、ずっと恋バナをしている金髪のギャル、夜が明けようかという頃に、飲み屋街から酔い覚めぬままなだれ込むオッサン、いつ行っても毎朝いるジジイ。みんなにとってジョイフルは「居場所」だし、ジョイフルがなければ生まれなかった友情も絆も、きっと恋もたくさんある。ジョイフルが醸成してきた空間、雰囲気。これは文化なんだと思う。

イギリスのパブ、東京のバー、九州のジョイフル。

世界中の文化が破壊的な被害を受ける中、ジョイフルもその例に漏れなかったということなのだろうか。

ともあれ、コスパや味を超越した準位でジョイフルは生活に根付いている。

田舎の中でも田舎の基準は「Joyfullが24時間営業かどうか」である。

僕の住んでいる地域のジョイフルは24時間で、いまでも客がいっぱい入ってるし多分閉まらないと思う。

つまり、潰れるであろう不採算店の問題というのは、こういう地域はジョイフルがないと何もないということだ。食事は地元のお店に行くしかないし深夜にやってる店などない。均質でシステマティックなサービスが田舎から奪われるのだ。

全店閉店ではないので、都会に出た人間がノスタルジックを感じる余地は九州に残されている。しかし、現在進行形で青春の真っ只中にある人間との分断が生まれる。

最近はジョイフルで誰かと語り合う時間はめっきり減ってしまった。それでも、ジョイフルで君と語り合ったアレコレを忘れないように、俺たちはジョイフルを忘れない。

無くなりそうになったから慌てているわけでもなく、これまで感謝がなかったわけでもない。潰れそうだからみんなジョイフルに行きましょうなんて言うつもりもない。状況が状況だし、ジョイフルだってボランティアじゃない。これは経営判断だし、誰を責めることもできない。今何を語っても遅いことはわかっている。

ただ、いいきっかけだ。

九州の文化への計り知れない貢献に。そして俺たちの青春とノスタルジックと、ノマドワークしやすい広い机とWi-Fi整備に果てしない感謝をここに表明する。

*余談*

ジョイフルは多くの機能を一手に担っているが、活用法はもちろん人によって偏るわけで、注文は固定化しがち。青春の「味」は人それぞれだったりする。

僕の場合は学生ということもあってやっぱり一番安くおなか一杯になれる唐揚げ定食が好き。タルタルソースを追加してもらうのが好き。(ご飯の大盛もお願いできるよ!)

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あと、なんこつから揚げもおススメだよ!



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