バンドワンマン謝辞
よしむらバンド全員ワンマンが終わった。ひとまずご来場くださった皆様、配信で見てくださった皆様、まじのまじでありがとうございました。
ほんとはバンドのワンマンが終わったらすぐに書こうと思ってたんだけど案外イベントが終わってからのほうが生活がバタバタしてしまった。
ワンマンということでは五年ぶり、これはさすがにブランクの存在感があり、特に体力的な面で不安があったけれどもむしろ今回が過去イチ最後まで太くハッスルし切ったという感触がある。太くハッスルしているよしむらひらくが好きな人はあんまりいないかもしれないとか、自分としての感触がハタから見た様子と全然違うとか、まあそういうこともあるかもしれないけれども。
全員集合は三年ぶりということだったけど、元々このメンバーのみんなとは一年二年開いてもそんなに久しぶりと感じることもなかったし(付き合いの長い友達ってそういうもんだと思っている)、懐かしい〜という気分は案外なかった。普段からSNSを見てるということもあると思う。ただひたすらに楽しかった。
いろんな不安があったなかでも特に大きかったもの、会っていない間にもそれぞれの舞台で大きく活躍していたメンバーみんなに、一応の形としてはおれのためにということになると思うのだけど、そうして今集まって満足いくような楽しみを味わってもらうことができるのか、というところ、これはまあ、どうやら大部分杞憂であったらしいと思えたのはよかった。おれにとってこのバンドが特別であるように、いや流石に全く同じようにとは言えないだろうけれども、それぞれにとって特別な集まりだと捉えてもらっていることがきちんと感じられた。
やる前から想像していた通りだった不安、こちらの方は避けようもない、どうしようもないことなのだけれど、イベントが終わった翌日からみんなそれぞれの日常に帰っていくのを見るのは寂しかった。言うまでもなくそれぞれの日常とひとくちで片付けるにはあまりにもキラキラしている、むしろキラキラ度で言うならよしむらバンドワンマンが普段の日常の中で窪みになるような、つまりはそれほどの人たちに集まってもらった一日だったということであり、よしむらバンドというのはもうずっと前からそういう集団だったということでもあり。
リハの日に続いて本番の後も西田に車で家まで送ってもらった。遅い時間になったけれども最後まで打ち上げをやりたそうにしていた西田に甘えて、うちの近くのコインパーキングに停めて二人で缶コーヒーを飲もうと誘った。おれが結婚したのと西田がいよいよ忙しくなってきた時期が同じくらいだったので、それ以前には日常そのものだったこんな時間も、いまやそれこそワンマンライブをやったその日の帰りぐらいにしか得られないもの、良い気分の思い出になった。
全員で時間もコロナも気にせず朝まで飲むのを必ずやりたい。
さておれが帰って行くべき日常の入り口として、もうすぐですがソロのワンマンを11/20に七針でやります。
昨日まで子供が高熱を出していて(熱性痙攣で救急車に乗った。2割くらい本気でこれはもうダメかもと思ったけど症状としてはよくあるものらしい。世の親御さんたち全員に全力でエールを送りたい)、ちょっとタイミングがずれていたらあわや中止の恐れもありましたが今のところ大丈夫そうです。2歳児を妊婦1人に預けてライブをやりに出かけるということ、これはもちろん歓待していますが、それだからこそもう子供を持つ前と同じ気持ちで音楽をやることはできないのです。そんな状況だからこそ生まれてくる音楽、みたいなものに対しても正直なところまだあんまり気を許せずにいる。いろんなことが無事に行って、もうすぐ生まれてくる予定の子供がこの世との折り合いをうまくつけられそうな見込みが立ってきたら、その頃には自然とおれも音楽を作りたくてしょうがなくなっているはずだと思う、それを待ちながら20日のライブ以降はしばらく父としてのみの生活を送るつもりです。