hirakuy
缶コーヒおごれな
2010年に作ったSetagaya Wandering Educationというアルバムにまつわる文章(当時のブログより抜粋) 公開の経緯は http://hirakuyoshimura.hateblo.jp/entry/2016/10/10/190648 こちら
過去のブログなどから選んだ記事に加筆修正して追加していきます。
下の子が浴槽のフチに捕まって自分で立てるようになって以降、うしろから抱えたまま一緒に浴槽にゆっくりと浸からせ、手を離す。すると、足がついたのを確かめひと呼吸のちに必ずフワリと振り向きゆっくり抱きついて来る。不安と安心の間を電子のように行き来しているのが伝わってくる仕草が本当にむちゃくちゃ愛おしかったのだけれど、ここ数日それをしなくなった。足が付き、おれの手のホールドが離れると、後ろには一瞥もなしに、蛇口で遊ぶためにフチに沿って移動し始める。ぼちぼち振り返らないかなーと、受け止
とりあえずで黙っといてしばらく経って自然に宣伝とかできるようになっちゃう、というのがやっぱり嫌なので自分のためにまずは地震のことを書く。ズン。できれば触れたくないと認めざるを得ない。自分に影響のない災害が嫌なのは、簡単に言えば自分がクソ人間だと思い知らされてしんどいということに尽きる。最近の(独り言の)口癖は「しんどい」。体がしんどいのじゃなく、なんか小学校高学年の男子とかが言いそうな調子の「しんどい」。しんどいが口癖のおっさんほんとしんどいわー、みたいな。 12月は普通に
前回の日記から今日までの間に書き残しておきたいと思うこともたくさんあったけれど忘れてもた。毎度だけど、こう書いておかないと後で読み返した時に書いてあることしかなかったのかなと思っちゃうかもなので。 この間に1度目の金木犀が咲いて終わった。今年ァいつまで暑いのかと思っていたけれど急に冷え込む日も増えた。そういえば今年もツイッターで金木犀の香りに情緒的に言及するやつをくさすような投稿を見かけて、その立ち位置はなんだか遅いなと思った。問題は金木犀の香りに情緒を感じて嘆息する連中の
涼しくなった先週末に窓を全開で寝たら喉をやってしまい、週明けに高熱が出てあわや大惨事かとビビりました。病院で検査してもウィルスは出ず。その時点では検査の信憑性は7〜8割止まりと強調されつつ、全力の小銭稼ぎかと疑いたくなるほどあらゆる可能性への対応をするお医者さんが出してくれた抗生物質をとりあえず飲む。おれは自分が人の親になってからの人生と世にいうコロナ禍というものがほぼ重なっているので、おれが熱を出す=家族全員の生活の全てがとてもやべえ、という思考回路が自然なものになっている
赤ちゃんと奥さんが退院してきた日に、一番エラー因子として適当でないおれが微熱を出した。ちょうど応援に来ていたおかんと一緒に実家(電車で40分)に戻ることになった。
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ここのところ毎日のように夢を見る。
地獄みてーに寒いな、、と思ってから、そうだ、きっと地獄は熱いんじゃなくて寒いんだ、と思う、というのを毎年やってる
若い頃は発見をしたと感じると爽やかな黄金色の空気に包まれるような気がしたもんだけど、最近は絶妙な気付きほど、古い体臭の染みついた布団のようなにおいがする
・ 一緒に歩いていると子供が反応するものに対して相槌を打つことになる場面がたくさんある。「あ、わんわん!」とか「トラック!」とか大声で言うのでそれに「ほんとだ、わんわんかわいいねえ」とか「トラックかっこいいねえ」とか返す、最初の頃は犬を連れた人やトラックに荷物を積んでいる人にとっては不快なことなのじゃないかとか、単純に恥ずかしかったりとかで慌てていたけれど、これが実は結構嬉しいと最近気づいた。 道上からでも下からでもなく対等かつ間接的で一時的な関係を道行く他人と結ばせてくれ
よしむらバンド全員ワンマンが終わった。ひとまずご来場くださった皆様、配信で見てくださった皆様、まじのまじでありがとうございました。 ほんとはバンドのワンマンが終わったらすぐに書こうと思ってたんだけど案外イベントが終わってからのほうが生活がバタバタしてしまった。 ワンマンということでは五年ぶり、これはさすがにブランクの存在感があり、特に体力的な面で不安があったけれどもむしろ今回が過去イチ最後まで太くハッスルし切ったという感触がある。太くハッスルしているよしむらひらくが好きな
月末駆け込みで一件のみの更新になってしまった。今月はワンマン関連でいっぱいいっぱいでした。申し訳ない。
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朝5時に外出たらきっと最高に気持ちいいだろうみたいな期待に人生がこたえなくなってきてる気がする。漠然とした行動には相応のもんしか返ってこないというか。
ネトフリ「デリークライム」 S1を観る。びっくりするような仕掛けの一切ない、実話を基にした静かな警察ドラマ。良かった。よくこんな抑制されたテンションで最後まで作れたなって感じ。 現代のインドを綺麗に撮った映像がずっと続くっていうだけでおれにはじゅうぶん新鮮な初体験だった。20歳前後の頃に二度行ったウランバートルの景色と、ブレイキングバッドで没入したニューメキシコの景色のどちらにも通じるものがあってなんともいえず喜びながら観ていた。 おそらく少しフィクション寄りに書かれている
長い文章が多くのことを語ろうとしているという思い込みはあるかもしれない。多くの場合は全く逆で、文章が長くなれば意味は限定的になり、より「ひとつのこと」のみを表すようになっていく。多義であり得る概念がまず提示され、条件がどんどん絞られていくようなかたち。