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読みかけの小説を閉じ

4月になりましたね。
昨年、緊急事態宣言がコロナで初めて発令され、僕は会社を世紀末解雇されたいまわしき月。
というほど、別になんとも思っていません。
もともと4月はとても好きです。
なんだか不安という人もいるみたいですけどね。

そうそう、とりあえず先月末に、すばる文学賞へ送りました。
結果はそのうち。発表の日付を忘れてしまったので、そのうちに答え合わせしましょう。
乞うご期待と言えないところが我ながらいつも通りですが、面白いことになったらよいですね。
他力本願ならぬ、「自作力本願」です。
自分の作品になんとかしてもらいましょう。

昨年7月から勤めている自転車屋さんでは、今日から店長が代わり新体制です。
会ったことのない人なので、ちょっと心配です。
まぁ、他にたくさんスタッフさんいるし、今期もお店に残る副店長が一番大変だと思うので、力になれたらと思います。

最近、珍しく小説を買いました。
本屋に入ってすぐ、目の前の一番目立つ新刊コーナーに平積みされていた深緑野分さんの『この本を盗む者は』を見た瞬間に、ビビッと来まして。
久しぶりにKindleは自宅に置いて、単行本をリュックに入れて出勤する日々です。
このところ歌集ばかり読んでいたので、新鮮でいいですね。
友達も小説を送ってくれたので、そちらも楽しみ。
その人は書くと毎回送ってくれるんですが、毎回楽しみです。とある文学賞にも送ったそう。よい結果が出るよう祈ります。

ほとんど毎日、短歌のことを考えて暮らしてます。
作れなくても、考えてはいるし、思ってはいます。
まるで小説を書き始めた頃のよう。
初めて小説を書いたのは小学生の時で、本格的に、日常的に書くようになったのは中学生の頃。
大学は小説漬け。
社会人になってからも、ずっと書いてた。
でも、情熱が途切れたり、環境的に書けなくなったりして、短歌に出会って、また少しずつ何かを作り続ける日々が日常になってきて嬉しい。

今年は旅行に出かけたい。
違う場所で、いつもと違う何かを見たり感じたりする自分を知りたい。
とある世界の中にいる自分に耳を澄ませてみたい。いつだって、どんな世界にいたってそうだけど。

何かを始め、何かを終わらせ、何かを続けていく。
そういう日々が愛しくなった。
シンプルでいいけれど、ひとつひとつは深く繊細でありたい。
ずぼらさは人生を楽にしてくれる道具だから、いつもポケットに入れていようとは思うけど。
読みかけでも小説を閉じる勇気を持って。

今年の初めにも言ったかもしれないけど、今年は誰かに見つけてもらえるように頑張ろう。
僕の作った短歌や小説や詩を。
生きてきた道のりの中で、感じたことや拾った宝物たちのことを、誰かに知ってもらえるように。

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