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第8回:大人も学びたい!中学生からの租税教育
今回は、『税から紐解く、歴史と現在 ⑦補足:世紀の悪税』についてお話いたします。一緒に楽しく勉強していきましょう!
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前回までで「公平な税金の考え方」について、お話してきました。今日の民主主義では、納税者が公平だと納得して納めるのが税の姿です。
ところが過去の歴史を振り返りますと、”世紀の悪税”と呼ばれる人頭税が存在しましたので紹介します。人頭税とは住民一人ひとりに頭割りで課税する税金で「鉄の女」サッチャー元首相が導入しました。
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人頭税は、納税者の税負担能力を全く無視。サッチャー元首相の想いとは裏腹に、イギリス国民から反感を買い退陣。人頭税も1993年に廃止されました。
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実は日本でも人頭税は存在しました。
舞台は沖縄県八重山諸島。家族が増えると税金も増えるので、税逃れのため妊婦を殺す・・・という悲惨な実状がありました。しかも明治時代の1903年まで続いていた税制なんですね。
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”妊婦が崖を飛ぶ村。転落死したら・・・みんなで喜ぶ。”という動画もありますので、”閲覧注意!!”ということで、リンクを貼りました。気分が悪くなる実話ですが、税の歴史を紹介する上で避けられないと考え、紹介させて頂きました。
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ところで、消費税は「公平」なんでしょうか?
食料品にも消費税がかかりますが、収入が高い人も低い人も、食費はあまり変わらないという見方もあります。この見方だと、「公平」の考えが、消費税には全く通用しないということですね。
今回は『税から紐解く、歴史と現在 ⑦補足:世紀の悪税』ということで、不公平な税「世紀の悪税」のお話しました。
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<以上となります。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。>