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カップ麺のマーケティングと経営用語ゴロ合わせ(?)
前回『カップヌードル富山・氷見カレー』のつぶやきに引き続き、カップ麺ネタの記事になります。先月『超×6大盛ペタマックス 辛味噌ラーメン』を購入。1か月間、部屋に飾った後、先日家族4人で美味しく頂きました。表紙写真をご覧の通り、大ボリューム!あるYouTubeチャンネルでは、1時間に3箱を一人で完食する猛者の動画が配信されていましたが、コチラでは家族4人、1日がかりでした。
あっ、あと記事後半には『経営用語ゴロ合わせ』を紹介しています。おそらく仕事の知識的には役に立たないかも・・・。ただ、お酒の席のネタになるかも!?です。
カップ麺業界中の『ペタマックス』って!?
”ペヤング”と言えば、焼きそば。関東圏お住いの方にとって、お馴染みのカップ麺だと思います。しかし、北陸や関西等では見かけません。昔、北陸や関西に住んでいた時に、関東に旅行に行った友人からお土産に”ペヤング”もありました。
で今回、”ペヤング”が出した、超×6大盛の『ペタマックス』。以前に焼きそばバージョンが販売されていましたが、今回はラーメン(醤油バージョンと辛味噌バージョン)。私は辛味噌バージョンを購入。そこでふと、マーケティングの観点から2点、気になる点が出てきました。
第1に、コンビニの陳列。通常、食品メーカではコンビニの棚上、少しでも自社製品の幅を広げるように、各社熾烈な争いをします。カップ麺メーカでも営業担当の社員が棚分析システム(タナリスト・システム等)を使用し、小売業者向けにコンサルティング支援。また食品メーカの社員がプライベートでもコンビニやスーパーに行くと、つい自社製品の陳列を整えてしまう癖(職業病!?)が出るのを聞いたことがあります。大変な営業努力をしているのですね。一方、『ペタマックス』は、そんなのお構いなし(?)に、ズドーンとカップ麺とは別のコーナに陳列。従来の商慣習に囚われない破壊力を感じました。
第2に、リベート(キックバック)。日本の食品業界では、帳合(ちょうあい)取引等に代表されるように、海外メーカから見ても独特。食品メーカの決算書を読み解く際にも、売上総利益ではなく、リベートを含めた営業利益を見ないと、商品力を分析できないと言われています。「リベート?商品力?・・・良く分からない」との声が聞こえてきそうなので、具体例を交えてご説明します。
例えばカップヌードル。どのコンビニでも見かけますよね。しかも対抗できる競合製品が見当たらない。つまりメーカとして小売側に強気の交渉ができ、メーカから小売へのリベートが少なくても、コンビニの棚を確保できる訳です。他方でどん兵衛。関西圏ではコンビニの棚で多く見かけますが、関東圏に行くと、赤いきつね・緑のたぬきの方が存在感があるのでは・・・。ゆえにどん兵衛の場合、リベートも多く払わないと、赤いきつね・緑のたぬきに棚を奪われてしまうわけです。よって、決算書数値を見ても、商品力を測る際にはリベート抜きには語れないと言うことです。
このように、カップ麺メーカ間では、”棚割り”と”リベート”をキーワードに熾烈な競争をしている訳ですが、『ペタマックス』はというと・・・、そんなのお構いなしに、ズドーンとぶっ込んできたわけです。「なるほど!そう来たか・・・」と呟かざるを得ない訳ですね。noteクリエイターのお一人、ミスターセンクスさんも既に6月10日に記事にされています。アンテナの高さも流石です。
note記事『ペタ・マーケティング』のご紹介
詳しくは以下の、ミスターセンクスさんの記事をご覧頂くとして、ここではコメントのやり取りをご紹介します。
ここで、経営管理の”けい・そ・め・ちょ・と”=ファヨールの”5つの管理原則” のお話が出てきましたので、次で補足説明します。
ファヨールの”5つの管理原則”とは?
ちょっとお堅い話になりますが、ファヨールの”5つの管理原則”は、経営学部の授業でお聞きになられた方もいらっしゃるかもしれません。教科書的に説明しますと次のようになります。
計画:将来のことを考えて、財務計画や予算などの活動計画を作成する。
組織:企業における物的・社会的構造を形成する。
命令:各従業員が職能を遂行できるように配慮する。
調整:活動と努力を結合統一させ、調和させる。
統制:決められた基準や命令に従って行われるように監視する。
(※上図の引用はコチラになります。)
ミスターセンクスさんも私も、”経営学の偉人ファヨールでちょめちょめ♡” して遊んでいる訳ですが、ファヨールの”5つの管理原則”を経営管理の”けい・そ・め・ちょ・と”のゴロで頭に定着させている訳ですね。おそらく仕事の知識的には役に立たないかも・・・。ただ、経営関連の試験問題対策やお酒のネタに使えるかもしれません。
その他の経営用語ゴロ合わせ(?)~3選~
ファヨールの”5つの管理原則”を紹介しましたので、他の経営用語ゴロ合わせも、3つご紹介します。何か一つでも、読者の皆さんの頭に残れば嬉しいです。
1つ目。原価計算の目的5つ=ザ・影除け ”ざ・か・げ・よ・け”。①~⑤の頭文字をとって、5つ暗記します。この5つは、『原価計算基準』の冒頭で謳われているキーワードで、工場経理をする際に、何気に意識する項目になります。
① 財政状態を把握する財務諸表作成のため
② 価格計算(売値、販売価格)、価格を決めるため
③ 原価管理のため
④ 予算を作成・管理するため
⑤ 経営の意思決定のため
2つ目。重要な会計方針の7つ=言うたな!コックリ害引き日 ”ゆう・たな・こ・くり・がい・びき・ひ”。①~⑦の頭文字をとって、7つ暗記します。会社の有価証券報告書を作成する際、財務諸表の注記に漏れがないか確認する際、何気に意識する項目です。
① 有価証券の評価基準及び評価方法
② たな卸資産の評価基準及び評価方法
③ 固定資産の減価償却方法
④ 繰延資産の処理方法
⑤ 外貨建資産・負債の本邦通貨への換算基準
⑥ 引当金の計上基準
⑦ 費用・収益の計上基準
3つ目。今は会社法が施行されてしまっていますが、旧商法の条文。例えば、偽社長の存在を放置した会社が法的に責任を負うことを定めた『権利外観法理』の条文。当時の司法試験受験生にも重宝された語呂合わせです。(※旧商法の条文なので、ネタ披露時に、お気を付けください。)
”いよいよ(14条)、兄さん(23条)。しゃにむに(48条、262条)働きだしたか?!外観も良くなってきたね。”
<以上となります。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。>