何があっても「大丈夫」っていう顔するとこまでが、おまえの仕事や
[やれば、変わる。変われば、わかる⑪]
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〈前回のあらすじ〉
テッチャンはよく分からないまま、男子部大学校入団を志願。すると、あれほど暇だったテッチャンが仕事で引っ張りだこに。
〈本編〉
ある日、テッチャンは親方に「今日の現場は一人でやってみろ」と言われます。これまでひとつの現場を一人で終わらせたことのないテッチャンはビビります。
親方はテッチャンの気持ちを見透かすかのように「心配するな。俺が横で見といたる。そのかわり、口は出さんしアドバイスもせん。おまえが、これでOKやと思ったら、俺に言うてこい。そしたらおまえの仕事の評価を伝える」と言います。
優しすぎる親方です。それだけに、テッチャンもプレッシャーを感じます。現場は夜10時からでした。テッチャンは2時間かけて、真剣に仕事しました。親方の視線を背中に感じ、かつてこれほど真摯に仕事に向き合ったことはないというくらい、真剣にやりました。
終わって親方に報告に行きます。
「案外、早かったな。俺は今日、朝まで付き合う覚悟でおったよ」
なんとありがたい親方でしょう。
「仕事内容は、こまかいこと言えばいろいろある。でも、いちばん俺が言いたいのはおまえの顔や。おまえはちゃんと仕事できてる。でも自信なさそうな顔をしてるんや。俺が客やったら、おまえの顔を見て心配になる。たとえミスをしても顔には出すな。常に大丈夫という態度でおれ。そこまでが仕事や」
いままでどこの現場でも叱られてばかりだったテッチャンの仕事が、ついに認められました。
その翌日、テッチャンは親方から次の仕事の話を受けます。
「テツ、現場代理人をやってみいへんか。いま人数が足りなくて困ってるんや」
現場代理人とは、現場監督の代わりに業務を行う役割です。
過去にテッチャンは、この現場代理人を三回やったことがあり、その三回ともクレームを受け、トラウマになっていました。
「親方、ちょっと考えさせてください」
「わかった。無理にとは言わんが、考えてみてくれ。俺もできる限りのサポートはするし、おまえのケツは全部ふいたる」
テッチャンが、久し振りの勤行指導で、私に相談しに来ました。
(つづく)
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