人生の休憩記録-5-
とうとう娘の卒園式。
卒業証書授与、将来の夢の発表、先生たちからの歌のプレゼント、みんなともだちを大合唱、最後は園舎をみんなで一周してお別れ。あっという間に終わってしまった。
子ども達と保護者向かい合いながら座る式。
こんなに暖かくてアットホームな卒園式に、涙が止まらなかった。
娘は2歳からだけれども6歳までの大事な時期をこの保育園で過ごせたことは、本当に誇りに思う。
子どもにとっては、大人になってしまえば遠い記憶で、一瞬の出来事かもしれない。
その一瞬の楽しかった記憶の裏に先生達の努力があり、本当に毎日濃くて、娘だけではなくて私もパパもみんなで成長できた、大事な、忘れられない保育園生活だった。
保育園の先生方と一緒に子どもの成長に驚き、喜び、時には悩みも聞いてもらい…。
どんなに仕事で疲れても、朝余裕がなくても、先生方はかわらず、笑顔で「いってらっしゃい」「おかえりなさい」
を毎日言ってくれて。私が適応障害で仕事を休むことを伝えたあとも、そのかわらない優しさがなんとも心強かった。
小さな命を日々守る仕事は、一言で言い表せないくらい大変なこと。コロナ禍でも、子どもの成長する機会を逃さないように、中止にはせず、工夫しながら行事をしてくれたり、命を守るだけではなく、子どもたちの心を豊かにしてくれる保育園の先生方は本当にかっこよくて、尊敬でしかない。先生だけじゃない、おいしい給食やおやつを作ってくれる職員さんもみんな。
みんなで育ててくれて、ありがとうと声を大にして言いたい。
娘が通った保育園は、園庭で遊ぶときは裸足🦶
お散歩は山歩きメイン(大人でも疲れる登山ルート)
おもちゃや遊具よりも自然と遊ぶことを大事にする。行事の前の持ち物などは子どもから親へ説明し準備する。伝える力を養うため、お便りにも書いていないことも。運動会では、鉄棒、跳び箱、縄跳び、失敗してもできるところまで、みんなで見守り、応援して、できた喜びを共有する。私立ではない、民間の町の小さな保育園。本当に自慢の保育園だ。
登園初日も昨日のことのように忘れられない。
担任の先生も入園した時から担当してくれて、親も先生もみんなで家族みたいな安心する距離感だった。
成長するって嬉しいけれど本当に寂しい。
娘よりも、別れを惜しんで、涙を流した1日。
こんなにキラキラした子どもの笑顔や表情ってあとどのくらい見られるだろうか…。
遠足の前のワクワクした顔。好きな給食が出るとわかった時のニヤニヤした顔。先生やお友達からもらった折り紙を宝箱に入れて、満足な顔。これからも一瞬たりとも見逃さないように、見守っていきたいな。
いい大学に入ろうとか、大企業とかどうだっていい。楽しいや好きを大切にして、強く逞しく、たくさん挑戦して失敗して人生楽しい。歳を重ねるって素敵だなと思ってくれたら私は万々歳。
…そのために私もがんばろう。
娘にとって1番の理解者でありたいし、安心して、ただいま!あのね!ってなんでも話せるパパとママとして寄り添っていきたい。日々勉強だ。
久しぶりに心が前向きだ。子どものおかげで、私は、今を生きなおしている。自分を大切にすることの大切さ、自然の美しさ、助け合って生きることの大切さを教えてもらっている。
娘よ、人生に彩りを与えてくれてありがとう。
私にとって、人生や心を豊かにしてくれる、安心できる存在は、娘と夫だけれども、家族でなくったって、友達でも、彼氏彼女でもいい、血がつながらなくったっていい、歳が離れていてもいい、そういう人が身近にいると原動力になるんじゃなかろうか。
今日、この日だけは、心の病など関係なく、1秒1秒大切に過ごすことができた気がした。
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