車窓を眺めながら(297字)
電車に揺られながら、ふと思い出した。
妊娠8か月頃だっただろうか。
普段は車移動だが、所用で電車に乗る機会があった。
数駅程度の移動だったので、乗り口付近に立って流れる景色を眺めていた。
するとビジネスマン風の男性が、席を譲ろうと声をかけに来てくれた。男性が座っていた座席は、私がいた位置からかなり離れていたというのに。
間もなく到着のタイミングだったため、丁重にお断りしたが、
「無理されないでくださいね」と温かく声をかけていただいて、非常に嬉しかった。
本日私は、メンクリ受診で電車移動中。
電車に揺られながら、ふとそんな出来事を思い出して、座席を譲る人はいないか見渡している。
あの時の恩を誰かに返すなかで、温かな助け合いの連鎖が起き続けたらいいなと思う。
なーんてね。
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