今、ルーズリーフがいい感じだという話
ルーズリーフといえば、どうしても学生の勉強用というイメージが強く、社会人になった途端にパタリと生活から消えてしまったという人も少なくはないだろう。
私も長らくルーズリーフからは離れていたが、ふと思い立ち今年度からはルーズリーフを用いることにしてみたが、これがなかなか良いのではないかと思っている。
デジタルな部分はデジタル、アナログな部分はアナログが好きな私は、これまでは何年も、仕事・プライベート関わらず1冊の手帳に全てを記入するというスタイルを取ってきた。個人的にPCのキーボードをタイプするより、はるかに手書きのほうが脳みそにインプットされるのだ。使用するのはロルバーンダイアリーのA5サイズ。これを毎年買い換える。
マンスリースケジュール、5mm罫線のノートブック、クリアポケットが12枚というシンプルなスタイルは、様々なシーンに対応でき、紙質も非常にペンの乗りがよく、長らく愛用してきた。特に165ページにも及ぶノートは、日頃のちょっとしたアイデアからスケッチ、思考の整理まで何でも書き込める、ロルバーンダイアリー最大の特徴である。
手帳の役割としてスケジュール管理というものがあるが、私はロルバーンのマンスリーに手書きし、更にGoogleカレンダーにも入力するという使い方をしていた。手帳の紛失に備えるためだ。フリーランスは突発的な案件や、仮案件なども多く、その度に更新をしていたが、二重化を防ぐため、近年はもっぱらデバイス間での同期に強いGoogleカレンダーのみで運用しており、手帳のスケジュール部分は使用することが無くなっていた。
そこで今年はどうしようか、と考えたときに、思い立ったのがルーズリーフであった。乱雑な下書きやメモなども一括に書き込む私にとって、ルーズリーフなら、ページを差し替えるだけで不要な箇所の削除、新規に追加や並べ替えも容易だ。
おそらく10年以上ぶりにルーズリーフ一式を買い揃え、カスタマイズした。
バインダー本体にはこちらをセレクト。「リングノート」と書いてあるが、リング部分が開閉するようになっており、そこからリーフの抜き差しが可能だ。そして通常のバインダとは違い、180度折り返すことが可能である。これは狭い机上などで嬉しい。更にこの「テフレーヌ」の語源とも言える最大の特徴が、リングの中央部分を廃した斬新なデザインだ。これにより、ルーズリーフ最大の悩み「手が記入時にリングに触れてしまう」ことなく、快適な書き心地を実現している。ルーズリーフ、知らない間にかなり進化しているようだ。
中に挟み込むリーフは、少々こだわり以下のものをセレクト。
今まで使っていたロルバーンと同じ、5mm幅の方眼。方眼は薄く、文字だけでなく図表を書くのにも適している。これをメインのページに使用。
こちらは6mm幅の罫線ノート。テキストメインの書き込みにはこっちがいいかも。色が黄色なのはクリーム色のほうが落ち着く気がするから。これはとりあえず様子見で挟んでおいてみる。
五線紙リーフ。出先でコードを書いたりアレンジのメモをしたりに使う。B5の12段なので細かい書き込みには向いていないが、そこまで気にはしていない。
実はロルバーンダイアリーで地味に役に立っていたのが、末尾にあるクリアポケット。講師をさせてもらっている学校の年間予定表を入れたり、ペラモノの資料を入れといたり、名刺を入れたりと活躍した。ルーズリーフだとこのように、違うメーカーの物でも色々とカスタマイズ出来るのが凝り性の心を擽る。
各リーフを仕切る用。無くても問題ないが、一発で開けるのはストレスフリー。
クリアポケットが少し表紙からはみ出してしまったが、問題はない。折り返せるのも嬉しい。
これで、今まで使用していたロルバーンのレイアウトを踏襲しつつ、好みに応じて自在に内容の入れ替えのできる、オリジナルルーズリーフの完成である。やはり文字を記録するというのは、気分的にも良いものであるので、今年度はこれで運用してみたく思う。
ちなみにペンはずっとこれを使っている。これじゃないと書きたくないくらい馴染んでいる。おすすめは0.38mmだ。