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驕れるもの久からず~ITリテラシと謙虚さって大事~

平井大臣の「徹底的に干す」、「脅しておけ」発言。
話題になってますね。

このニュースを見て本当に悲しい気持ちになりました。
デジタル庁の初代大臣ということで平井大臣には期待していたんですけどね。

デジタル庁の予算は国民の血税で賄われており、
コストを削減していく、というアプローチは絶対に必要。

一方でコストを削減するための発注者側のリテラシーのなさ。
酷いという言葉であふれてますがホントその通りだなって思います。
今は平井大臣個人の発言に焦点が当たっていて、このことは当然問題だし
放っておいてはいけないと思うんですけどね。。。
これは省庁のみならず日本全体の問題じゃないか、という気がします。

さて。今回のお話です。

発注者のITリテラシー問題

ITのことを自社のIT資産がどう作られているのかを理解し、どのような方法でコスト削減をしていくのか、というのは多くの場合自社で考えるべきです。
コンサルやベンダに頼って考えてもらうのはいいと思うのですが、コンサルやベンダの人たちは自社案件拡大という恣意がどうしても入ります。なので自社の人間がオーナーシップを持って進めるべきで、そうでないと最終的にうまくはいきません。
 
旧来、IT部門というものがなかった時代、多くの大企業は総務部がシステムの面倒をみるところから出発していました。こういう組織ではベンダにおんぶにだっこ、というところからスタートしているので半ば恫喝の如く「安くしろ、でないとベンダを変更する」のようなコミュニケーションって程度はありますがまだ横行しているのが実情だと私は認識しています。
※十把一絡げにどこもそうだということではありません。

デジタル庁って日本のITのTop of topだと思っていて、こういうところから上記のような課題を変えていかなければいけないのに、率先して恫喝するなんて悲しすぎるなぁと感じずにはいられません。。。

平井大臣の言い分がこちらに掲載されていますが、
https://www.hirataku.com/blog/

同社が開発・運用・保守を担当していた顔認証連携システムは、海外からの一般観客を想定した機能であり、海外からの一般観客の受入れを行わないとの方針となったことから、開発を進めても契約の履行が不能となったため、契約を解除し、約5億円相当の変更前契約額は0円となりました。

NEC社は契約履行のために開発を終えていた、とことが報道されています。
いわゆる口頭発注を勝手に取り下げている形なので許されることではありません。

一方で今回のニュースで恫喝が明確に悪、ということが騒がれたことはとてもいいことで、企業がIT資産がどうなっていてどうすれば自分たちがオーナーシップを持ってコスト削減や最適化を実現できるのか、を考えるきっかけになることを切に願っています。
 
そういう中でコスト削減意識のある大臣がいてくれる安心なんですけどね。ただただ残念。

上に立つ人間の謙虚さがますます重要になってきている

みんな言っているので今更だとは思いますが、平井大臣の恫喝は今に始まったことではなく、だからこそ録音されて音声付で流れるという自体になっている、というのは事実なんだろうなと。NECさんなのかデジタル庁の方なのかはわかりませんが、今回のリークは英断だったと思います。

そういう問題意識を持って行動されている方に上に立ってもらいたいな、と個人的には思います。

これ、テレワークが進む中で企業の中でも同じことをしようと思えばできちゃうんですよね。今の上司を信用しているかどうかとかそういうことではなく、私もやろうと思ったんですけど。重要なタイミングで録音することって自分の身を守るためには必要なことなのかなって思いました。

あとは自分のチームメンバーはもちろん、近しい人との信頼関係の構築を常日頃から意識しておくことはとても大切だなぁと感じました。前の記事で書いた、敵を作らないためのアクションは継続していこうと思います。

「驕れるもの、久しからず。」

今の政治家の方を見ていると、平家物語の時代から謳われていることを人間はこうも繰り返してしまうんだな、という印象です。

上に立つ人ほど謙虚さを持って過ごすべきだし、選挙においてそういう人を見抜く仕組みづくりが必要なんじゃないか、と思う今日この頃です。

かつて色々な政権が驕りによって倒れてきた、という歴史から学ぶべきことはたくさんあるし、日本人として継承すべき文化を今一度思い出す必要があるんじゃないかな、なんて思いました。。。

今日は以上です。
お付き合いいただきありがとうございました。

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