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カウンセリングとコーチングの領域の違い

こんなもの現場レベルで言えば分けるのも野暮なのだが、明確な違いは確かに存在する。

受動的なのか能動的なのかとか、過去を見るか未来を見るかなど色んな切り口があるのだが、一つ言っておきたいのは、どちらが優れていてどちらが劣っているとかそういうことではなく、単に手法の違いだし、もっと言えば人間にはどちらも必要なタイミングがあるだけだ。

求めらていないのにコーチングをしても何の効果もないし、必要としていないのにカウンセリングをしても邪魔なだけ。だからそれぞれの特色をよく理解して活用するというスタンスが望ましいのだろう。


ではコーチングの役割だが、これは「コーチの役目」というところでも書いたが、コーチングはクライアントのゴールの設定の手伝いとゴールに対する自己評価を上げることである。つまりそれ以外の、やれ仕事が面白くないとか、やれやりがいがないとか、給料が低いとか、ブラック企業でやめらないとか、人間関係でつまづいているとかそう言ったことにはコーチは一切答えない。というか答える必要がない。それが本来のコーチングである。全ては未来(ゴール)に向けて思考を使っているので、過去のことや、現実をどうこうするという対処療法的なことに触れないのだ。ただし、ゴール設定に関することや自己評価を上げることに対しては能動的に動いていくのがコーチングということだ。

それに対してカウンセリングは何かというと、精神心理的な悩みを抱えた人を対象とした相談援助であり、治療的、予防的な処置に重点がおかれている。そのため、どちらというと現在の状態に至った原因を過去に遡ってアプローチをする。

最近流行りの産業カウンセラーなどはロジャースの来談者中心療法という手法を主に使っているので、カウンセラー側から何かアプローチをするということはない。基本は傾聴が主で、クライエントが話しながら自ら問題の本質に気づいていくようなシステムをとっている。だから現代人の抱えている多くの悩み相談にはカウンセリングが当てはまるということ。


そして、カウンセリングにも色んな手法があるため、乱暴にこういうもの!っと定義するのは難しいのだが、カウンセリングは簡単に言えば、マイナスに陥ってしまった人を「マイナスからゼロの状態に戻すこと」を目指し、それに対してコーチングは「ゼロからプラス方向をに持っていくこと」を目指す。

ただ昨今ではカウンセラーがコーチを代用しているところもあったりして、このようにはっきり分けて活動していない場合もある。

例えばコーチングでも、クライアントにトラウマがあり、脳に傷がある場合はその記憶を保持し続けているため、行動にうつしたくてもうつせない場合がある、そういった場合はその記憶に対する処置をする必要があるため、過去に対するアプローチをする場合があるわけだが、ほとんどのコーチはトラウマがぶり返すことを怖がってここを避けていたりする。


こういう過去にアプローチすることはカウンセリングの領域だが、いわゆる企業にいる産業カウンセラーなども同じで、彼らの手法は良くも悪くも受動的なので、「話したかったら聞きますよ」ぐらいのやり方しかできないというの現状だ。もちろん話すことで気づきが生まれてトラウマが解消されるケースもあるにはあるのだが、辛い気持ちを再び呼び起こしてしまう怖さも孕んでいる。

だから理想はカウンセリングもコーチングもどっちのスキルも持っている人が、クライエントが今どういう時期かをみて、それぞれの手法を用いて対応していくのが良い。現場レベルでカウンセリングとコーチングの領域を分けるのは野暮というのはそういうことだ。(だけど中々両方のスキルを持っている人は現在の日本にいないようにも思えるのも問題だ)

私が今までチャネリングセッションをやってきて思ったことは多くの人は現状の悩みさえ解決できればそれで良いのだ。だからほとんどの場合はカウンセリングで事足りる。だが、コーチングをやる意味というのは社会を良くすることだし、何しろ対処療法ではないため、人生を丸ごと変える力がある。マインドの書き換えというのはそれほどに力があるのだ。

だから、時期とタイミングが来てない人には私はコーチングは薦めない。
だが、時期とタイミングが来ている人にはとても大きな助けになるだろう。


ま、使えるものは全部使って良くなって行ったらよいですね♪

では今日はここまで!
次回こそ講座について書きます!笑

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