【噛んで砕こう】ビールの歴史#2「様々な地域のビールの歴史」
前回。
どうも!
水島ひらいちの涼です!
ビールを美味しく、楽しむ飲む為にはやはりビールのことを深くしることが大切ですね。
製造方法や種類なんかはもちろんですが『歴史』を知ることでより奥深さを感じることができます!
今回は古代における様々な地域でのビールの歴史を紹介していきます。
エジプト
紀元前2700〜2100年頃の壁画にパンを使ったビールづくりの様子が描かれています。
当時はまだホップが使われておらず、味付けにはルピナス、ウイキョウ、サフランなどを使用していました。アルコール度数は10%程のものもあったと言われています。
エジプトと言えばピラミッド。ピラミッド建造の労働者にビールが配給されていたともされています。麦由来の糖類、酵母のビタミンやミネラルなどが豊富に含まれており、疲労回復飲料とされていたんです。そのため、『ビールがピラミッドをつくった』という言葉も残されています。
ギリシャ・ローマ
古代のこの地域でお酒と言えばワインでした。ブドウの栽培やワインの醸造技術が高く、当時のギリシャ・ローマが征服した民族がビールを愛飲していたことから、ビールは下等な酒と思われていたんです。
しかしながら、前述のエジプト産ビールが少しずつ輸入されたり、属州とした地域のケルト人たちがビール造りに精を出していたりとビールの立場も強まっていきました。
ゲルマン(ヨーロッパ)
紀元前500年頃にゲルマン人のビールづくりが始まりました。
シュメールやエジプトなどそうですが、この時代は一度パンを作ってそこからビールを作るという手法が一般的でした。しかしゲルマン人は麦芽を砕いた後、パンにせずそのまま鍋で煮て、そこに野生酵母が入って自然発酵するのを待つというどちらかというと現代風のスタイルをとっていたんです。
ローマの歴史家・タキトゥスの著『ゲルマニア』の中で「飲料は大麦、もしくは小麦からつくられ、いくぶんワインに似た液がある」と書かれており、ビールの存在があきらかになっています。
また、この地域でも当時はまだホップが使われておらず、味付けにはヤチヤナギなどか使用されていました。
そうなんです。ビールの歴史は意外と長いんです。遥か昔の、枝豆もフライドポテトもなかった時代の人たちも皆同様にビールを楽しんでいたんですね。今夜この感慨深さをつまみにビールを飲みたいと思います。乾杯。