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連載 エィミ•ツジモトが読むアメリカ

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日系米国人ジャーナリストが現代アメリカを政治を中心に読み解くシリーズです。 日米のバイリンガルであること、日米に拠点と情報源があり、両国の歴史に精通してある点が話者の強み。 母…
マガジンは有料にしてありますが、本文の大部分が無料で読めます。 今後も記事は増やしていきますので、…
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#トランプ

トランプが分断していくアメリカ【エィミ・ツジモトのアメリカを読む⑮】

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疲弊してきたアメリカ人【エィミ・ツジモトに聞くアメリカ⑬】

自民党総裁選も終わり、次に日本に大きく影響を与えるのが米国大統領選挙だ。米国内の報道・政界関係者と日々、情報交換を欠かさない国際ジャーナリストのエィミー・ツジモトさんに、アメリカの今について聞くシリーズの13回目。引き続き、大統領選を中心にアメリカを読み解いていく。(約5000字) 平井 10月1日夜(米国現地時間)にCBSテレビで米国の副大統領候補のテレビ討論をやりました。共和党とのJ.D.ヴァンス上院議員(40歳)と民主党のティム・ウォルツ・ミネソタ州知事(60歳)の対

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カマラ・ハリスはゼレンスキーに何を言ったのか 【エィミー・ツジモトに聞くアメリカ⑫】

日本国内でも注目されている米国大統領選挙。”同盟国”の動向は日本にも大きな影響を与える。米国内の報道・政界関係者と日々、情報交換を欠かさない国際ジャーナリストのエィミー・ツジモトさんに、アメリカの今について聞くシリーズの12回目。引き続き、大統領選を中心にアメリカを読み解いていく。自民党総裁選も迫る中、国際動向も参照して国内政治を見てほしい。(約5700字) ジョー・バイデンの欺瞞 エィミー カマラ・ハリス(Kamala Hariss)は外交問題についてはジョー・バイデン

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消えた「ほぼトラ」。トランプの健康状態は       【エイミー・ツジモトが読むアメリカ⑩】

日本国内でも注目されている米国大統領選挙。”同盟国”の動向は大きな影響を与える。米国内の報道・政界関係者と日々、情報交換を欠かさない国際ジャーナリストのエィミー・ツジモトさんに、アメリカの今について聞くシリーズの10回目。引き続き、大統領選を読み解いていく。(8月17日にインタビュー、約4500字) 消えた「ほぼトラ」 平井 アメリカ大統領選ではトランプの勢いが失速していますね。米国内の世論調査でもカマラ・ハリスが上回っています。 エィミー 数週間前までは「ほぼトラ」と

【エィミー・ツジモトが読むアメリカ⑦】カマラ・ハリスはマイノリティの味方なのか

日本国内でも注目されている米国大統領選挙。「同盟国」日本に米国の政策は大きな影響を与えるからだ。今回は民主党の大統領候補に決まったカマラ・ハリス氏について、常に米国から最新の情報を収集分析しているエィミー・ツジモト氏に話を聞いた。(インタビューは7月28日) ◇ハリスはなぜ大統領候補に選ばれたのか 平井 民主党の大統領候補は、案の定、副大統領であるカマラ・ハリス(Kamala Harris、59歳)に決まりました。これは順当と言える人事でしょうか。 エィミー バイデンは

【エィミー・ツジモトが読むアメリカ⑥】バイデン撤退論 民主党議員の本音

大統領選をめぐる動向は日々、目まぐるしく動いている。7月22日(日本時間)、ジョー・バイデンは大統領選からの撤退をSNSで発表した。「誰が新しい大統領になるのか」に目先の議論が行きがちなのは仕方ないことだが、一連の動きの中で射程距離の長い重要な発言や出来事をピックアップして深堀りしていきたい。下記は7月19日のインタビューである。 平井 政治家の襲撃殺害事件は当然ながら、憶測を呼びます。まず、お聞きしたいのは、7月11日にペンシルベニア州で起きたトランプ狙撃事件の容疑者であ

【エィミー・ツジモトが読むアメリカ⑤】サンダースが冷やかしたイーロン・マスク

大統領選をめぐる動向は日々、目まぐるしく動いている。「誰が大統領になるのか」に目先が行きがちなのはしょうがないことだが、一連の動きの中で射程距離の長い重要な発言をピックアップして深堀りしていきたい。 エィミー シリーズの1回目に、シチズンズ・ユナイテッドの裁判の話をしましたね。 平井 企業や団体による政治家の選挙における政治献金を制限することは違憲であると判断した2010年の連邦最高裁判決ですね。これによってその後の大統領選の選挙広告費用が数百億円になっていったという。

【エィミー・ツジモトが読むアメリカ④】 ラストベルトの熱狂的なトランプ支持者

アメリカ政治に影響を与えている企業や大富豪と政治家の関係を軸に話を聞く4回目。(インタビューは7月11日) ◇退職金よりも重視される福利厚生 平井 シチズン・ユナイテッド裁判では、大統領選や上下院選挙への政治献金は国民にとっての表現の自由ということだけではなく、企業にとっての表現の自由でもあると連邦最高裁判決が認めたわけです。  そうしますと、アメリカにおける政治献金は概ね選挙に紐づいてなされているということでしょうか。日本では選挙のときに政治献金が大きく動くというより

【エィミー・ツジモトが読むアメリカ②】 アイゼンハワー大統領の懸念は現実になった

◇アイゼンハワーの引退演説 平井 前回はアメリカ大統領の背後には、民主党にしろ共和党にしろいずれにせよ巨大企業がいて、その大企業が政治家をコントロールするために、合州国では合法的に政治献金する仕組みが出来上がっているという話でした。 エィミー 今の日本とアメリカの有り様を俯瞰すると、政治献金を通じて防衛産業を拡大しようという狙いが見えてきます。政治献金をする産業は防衛産業だけではありませんが、結局のところ日本もアメリカも同じです。  第34代合州国大統領のアイゼンハワー

「大企業や富裕層が大統領を操るようになり、自民党もその真似をしようしている」【エィミー・ツジモトが読むアメリカ①】

今年10月には米国大統領選挙が実施され、4年ぶりに新大統領が決まる。目下の有力候補は民主党の現職ジョー・バイデンと共和党のドナルド・トランプ元大統領だ。今回から毎週1回程度、日系米国人ジャーナリストのエィミー・ツジモトさんに、米国で何が起きているのかを聞いていく予定だ。 平井 6月28日にジョー・バイデンとドナルド・トランプの初めてのテレビ討論会開かれ、日本でも大きく報じられました。討論会では、呂律が回らないバイデン、フェイクを撒き散らすトランプの姿が強調して伝えられました

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