双極性障害の散財 前編
姉の躁状態の時の散財は
とにかくヤバい。
たかだか1ヶ月で、
クレジットやカードローンも含め
300万以上は使う。
貯金もゼロになり
大鬱になり無気力な姉。
そうなると
誰が代わりに支払うと思いますか?
初めて躁状態になった時の姉20代前半の頃
尻拭いは父親。
老後の為にコツコツ貯めていた貯金を切り崩し
換金するには悪いタイミングで株も解約する羽目に。
、、、娘のやった事だから。。
と
尻を拭う。
とても悔しそうな、
なんとも言えない表情の
父の顔を今でも忘れられない。
その後20代後半は
何度も
母方のジジババが肩代わりする羽目に。
母が地団駄を踏んでジジババに泣きつく。
娘がこのままでは借金取りに追われてしまう
この子のまだ長い人生を救えないのかっ!と。
何故か逆ギレしながら。ジジババを脅し言いくるめる。
田舎の農家のお家制度文化がまだ残るジジババは長女の生んだ初孫のやる事だから
可哀想だから
と
畑を潰して
田んぼを潰して
その土地をお金に変えて
時には年金や貯金から
高額な支払い残高を代わりに支払うのである。
定年した祖父母のお金を管理しているのは
農家の代替わりをして同居している叔母夫婦。
いつも
母と姉の金の無心コンビには
いい加減にしてくれと
ウンザリしていた。
しかしながら叔母も
孫のために大金を支払うと祖母が決断するものだから
もうそれ以上は何も言えず(祖父母のお金をですからね。)
祖母の指示の通り大金を銀行から下ろしてくるのである。
私はいまだに叔母から当時の話を聞かされる。
またしても躁状態になった姉は
27歳の時
幼稚園教諭になる!
と突然言い出し上京し、専門学校へ入る。(そんな幼稚園教諭恐ろしくて子供など預けたくない)元々変にIQが高すぎる姉にとって
躁状態の勢いが相乗し、
主席で入学し入学金免除の切符を手に入れる。
父は姉の精神疾患や躁鬱のリズムをよく理解している為
上京するのも学校へ行くのも反対をする。
それを押し切って逃げる様にして勝手に引越をする。父が週末は仕事で自宅に帰らないタイミングを見計らって。
躁状態の人間の思い立った行動はもう誰にも止められないのである。
そして東京に住んでいる友人宅へ居候させてもらう。
入学後は学費を稼ぐために と
キャバクラで働く。
手っ取り早く比較的収入がいいからだ。
そして間も無く
また燃え尽き症候群になり
学校は出席せずに
学費を払う術もない為
鬱になり引きこもり
単位も取れず退学の文字がちらつき出す。
そこで登場するのが
母である。
明日で学費の100万支払えば未来がある孫は進級出来るのだ!と
ジジババを脅す。
ジジババは支払う。
その後間も無く学校を辞めるのだ。