route.©️オーディション参加をご検討の方へ【必読ではない】

どうも、route.©️主宰の平安です。
まずこの記事を読んでくださっているという事は、少なからずroute.©️に興味を持ってくださっているのだと思います。それだけで嬉しいです本当にありがとうございます…!

この度とっっても久しぶりにオーディションを行うということで、route.©️のことを改めて知ってほしいと思い、この記事を書くことにしました。

この記事が、オーディションへの参加を検討してくださる方への後押しになれればと思います。


まずひとつめ。

・キャスト側もroute.©️を審査してください

オーディションって私、すごく苦手なんです。人見知りというのもあるのですが、自分が「選ぶ立場」にいるという事が腑に落ちなくて。
団体に思想があるように、キャストにも思想があると思います。
オーディションは、団体がキャストを選ぶためではなくあくまでキャストと団体のマッチング度をはかる為のもの、というのが私の解釈です。オーディションの中で、「やっぱりこの団体とは合わないかも?」と思ったら、キャストから審査を辞退する事を是としています。

なので最初に、洗いざらい団体のことを説明します。やりたい事とか、何を大切にしてお金をどこにどのくらいかけているのかとか。

さらに今回は演出の方針をなんとなく肌で感じ取れるように、1人につき30分私が演出をつける、というオーディション方式をとります。ドキドキ。

団体を、演出家を判断する材料はなるべくたくさん提示いたしますので、その上で、キャストの皆さんにも、route.©️の作品にでるのが皆さんの思想や方針に合っているのかを判断していただきたいです。

質問もぜひ!気軽にしてくださいね!

・オーディションの目的

最大の目的は、「新しい刺激がほしい」です。

いつもは、脚本の大筋を考え、主要キャストをオファーで固めた上でオーディションを行うことが多かったのですが、今回はオーディションで出会った人中心にキャスティングして宛て書きの脚本を書きたい!!と思っています。

普段と創作順序を入れ替えることにより、私にとっても団体にとっても新しい刺激になるのでは、と考えました。

なので、過去にroute.©️を出た方も、オーディションにチャレンジしてみたことがある方も、観たことない方も、ある方も、演劇をしたことがない方も、色んな出会いがあれば良いなと思います。

よろしくお願いします。


・性自認が女の子、または女性を演じることに抵抗がないこと

今回は、「少女」がテーマになっております。
少女、というのを一言で表すのはとても難しいです。それは男の子の中にもあるかもしれないし、とある女の子にとっては残酷なものかもしれません。

だからこそ、きっとこれは、色んな人にとって痛みのある作品になるだろうという予感がしています。

一つ思う事は、その痛みが演じる役者本人にとって「正しい痛み」であれば良いな。と。

だから生物学的に男の子でも、テーマに共感したのなら大歓迎です。
逆に女の子でも、少女への痛みや苦しみを表現するのが苦痛なのであれば、この作品の渦中に入るのはとても辛いかもしれません。


・チケット販売目安などについて

先に言っておきます。今回のオーディションでは面接時に、「チケット販売目安」をお伺いします。

本当にすいません!聞きたくないんです本当は!聞かれたくない方もいらっしゃると思います。
これまでも聞いた事なかったのですが、コロナ禍に何度か公演を打った感覚として、予算案を立てるのがめちゃくちゃ難しくなってしまいました。

多分役者として気になるのは、「オーディションの合否にどこまで関わるのか」だと思います。

正直に回答します。
「集客力の高さは有利になる場合があります。」

ただ、集客力の高さを必須事項にしているわけでもありませんし、すごく良いけど集客力が低いから落とすということもありません。
「この人とこの人、どっち取ろうか迷うなぁ…」という最終選考時に参考にする場合がある、という感じです。

でもこの質問をする一番の目的は、やはり「予算を組む事」です。
たとえ募集要項に記載してある販売協力目安に届かなくとも、背伸びせずに答えてくださる方がありがたいです。

正直な話、route.©️という団体、そして今回描きたいテーマにマッチングする役者を採用したい!そして脚本をその役者たちに宛て書きしたい!という欲望が強いので、採用人数も明確に決まっていません。(さすがに劇場の広さ的に8人以内かなぁ、みたいな感じ。)

出会えた役者さんに合わせて色々なことを決めていきたいので、何卒ご協力お願いします!

・持病などについて

あといつも面接時に聞く質問で結構驚かれる事があるので、これを機に説明します。
route.©️はオーディション時に、「精神疾患を含めて考慮してほしい持病や体質はありますか?」と伺います。

これに関しては断じて、合否に関係する事はありません。

私自身、中等度鬱病、パニック障害があり現在薬で治療中です。稽古期間中に座組のみんなに何度も迷惑をかけています。
私が座組に色んな考慮をしてもらっているからこそ、同じように考慮してほしい方がいたらできるだけ寄り添いたいと思うのです。

稽古に8割くらい出席できて、本番に参加できる状態であれば問題ありません。

知らないうちに芝居以外のことで役者さんを苦しめたりしたくはない、という団体としての方針です。もちろん、知られたくない場合は言わなくても構いません。

・演劇初心者でも大丈夫?

大丈夫!全然大丈夫!route.©️が初舞台だった子もいます。
むしろ私たちは、毎稽古しっかり基礎練習をする脳筋団体です。

基礎練習は、ラジオ体操/筋トレ/ストレッチ/発声練習…という部活か?という内容になってます。毎回30〜40分くらいかけてガッツリ基礎練習をしております。

なのでむしろ、初めての子や経験の浅い子にとっては優しいかもしれないです。

・30分間演出つけるって具体的に何するの?

それは当日のお楽しみです。ふふふ。
応募前にまずは課題台本を読みたい、という場合は私のTwitterでも良いし、劇団のメールアドレスでも良いのでぜひ言ってください。送ります。

・団体理念について

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私は色んなハッピーエンドに傷付いてきた。
シンデレラは結局、美しかったから選ばれたのだ。

私が好きになる人は、いつも私以外の誰かが好きだった。
それでも誰かにとってのシンデレラではありたくて、大して好きでもないガラクタのような愛で着飾って、「女の子」していた。

それが不幸とは思わないけど、でもたまにひどく消えてしまいたい夜がある。
涙を流すと、「贅沢だ」と言われた。
私の涙は私の天秤でしかはかれないというのに。

だから私は物語を作るのだ。
私でしかはかれない涙を、穢い夜を、可愛く着飾ってあげるために。

「捻くれ者よ、可愛く、世界を創れ。」

王子様に選ばれなかった貴方。
王子様になれなかった貴方。
ハッピーエンドじゃ幸せになれなかった貴方。

これは、そんな貴方の為の物語。
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佐藤佐吉演劇祭2022参加作品
「放課後、ミドルノート」

オーディション詳細↓

https://audition.nerim.info/audition-202112/audition-2021110589.html

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