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【蟲神器】5弾環境でけっこうやれるかもしれないキアゲハ羽化
はじめに
私は長らくキアゲハの羽化デッキを使用してきましたが、2025年1月の5弾環境現在なかなかの手ごたえを感じたのでデッキの紹介をしたいと思います。
よければご覧ください。
デッキレシピと採用理由や役割など
本記事で取り上げるデッキがこちらです。
2025年1月13日に札幌で開催された雪空杯で準優勝の戦績を納めることができました。
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各カードの採用理由は下記のようになっています。
キアゲハ
好きという理由で採用したカード①。羽化すればもう1打点の役割を持ちますし、<りんぷん>により強い虫を守ることもできます。ただしロードハウナナフシや6コストの緑の虫は採用されやすいので注意が必要です。
キアゲハ(幼虫)
好きという理由で採用したカード②。羽化前の1打点目としてはもちろんですが、単体でも絶妙にめんどくさいスタッツをしています。たまにくさいツノで相手の虫の攻撃を600下げる選択をすることがあるので忘れないようにしているといいことがあるかもしれません。
白夜の羽化
好きという理由で採用したカード③。羽化関係のカードとしては極夜の羽化や羽化ではありませんが華蝶の幻舞がありますが、白銀蜘蛛の糸と使用する場合極夜の羽化だと3体の虫を捨て札に送らなければならない、玉響の蠢きか蜉蝣の閃きも使えば低コストで成虫を盤面に立てさせられるなどの理由から白夜の羽化2投にしました。
アレクサンドラトリバネアゲハ
もうひとつの羽化パーツとして採用しました。相手にプラス1の打点要求ができるのでワンショットへ圧をかけられたり、青色で攻撃1000出せるので後述するヘラクレスオオカブトをエサ場へ置きやすいなどが採用理由です。
アレクサンドラトリバネアゲハ(幼虫)
アレクサを羽化させるために採用したカードです。成虫込みで競合相手にヘラクレスサンがいますが、相手への打点要求がそれほど変わらないこと・成虫に色がついていること・幼虫のコストが軽いことを理由にこちらにしました。枠がないので1枚採用です。
オオエンマハンミョウ
赤の大型虫として緑の大型虫を取ったり、白銀蜘蛛の糸でサルベージされた虫を安定して取るなどの役割をもっています。次とその次に紹介する虫もですが、こちらも枠がないので1枚採用です。
ヘラクレスオオカブト
青の高火力高耐久の虫です。オオエンマハンミョウや、ヘラクレス投げで色々な問題を解決できるので採用しました。ちなみに青の6コスト虫としてはアレクサ成虫もいるのでけっこうエサ場に行きやすいです。
オオキバウスバカミキリ
6コスト虫緑枠がこちらです。メガボールを殴って処理できる虫なので採用しました。その他水生昆虫にも無茶を要求しやすいのもポイントです。
コバルトブルータランチュラ
1枚だけですが、水生昆虫デッキへハンデスによる妨害ができるので採用しました。それ以外にも手札に揃えるには確率が低いですが、玉響の蠢きとセットでアグロ相手に使うことも想定してます。
プラチナコガネ
1コストで1打点と、相手のエサ場の裏返しを目的に採用しました。このデッキはそこまで一気に打点が出ないので前者の要素に重きを置いての採用です。ニイニイゼミは青の虫しか裏返せないので色々なアーキタイプへの影響力を考慮してこちらにしました。
息吹の解放
優等生除去札。低コストではアグロ相手に活躍してくれるし、たくさんコストを払えば高コストの虫も処理できます。ロードハウナナフシを即処理することは重要だと思ったので2枚採用しました。
刺蠅の血盟
3枚目のロードハウナナフシ対応札です。敢えてこのカードにした理由はエサ場を捨て札にすることによる墓地肥やしや、残ったコストで虫を展開することができるからです。もちろん4コストで普通に使用することもあります。
玉響の蠢き
白夜の羽化とセットで0コスト2打点+成虫着地や、リーサルを取りに行くときのプラス1打点が役割です。前者は特にアグロ相手に有効ですし、裏返しの手段が豊富になったため採用しましたが、蜉蝣の閃きよりは使いにくいので1枚採用で蜉蝣の閃きも1枚採用しました。
蜉蝣の閃き
玉響の蠢きと異なりエサ場に送ってしまった虫を出せる代わりに1コスト。
どうしてもこちらの方が羽化関係と相性がいいので採用しました。
白銀蜘蛛の糸
1枚が2打点になる強いカード。できれば2枚採用したかったのですが、後述するこのカードを使用した羽化コンボが対戦中1回できればいい方なのと、やはり枠がないので泣く泣く1枚採用になりました。
運用とコンボ
このデッキは白銀蜘蛛の糸と白夜の羽化で3打点+2体の虫展開を実現します。
基本ムーブとしては白銀蜘蛛の糸使用のために、キアゲハかアレクサの幼虫を場に出して相手に処理してもらうようにします。このときできるだけエサ場には5枚カードがあるようにして、後続で6コストの虫で対応できるようにします。
後続として出した6コスト虫も処理されれば捨て札の準備はOKです。白銀蜘蛛の糸を使用して6コスト虫と幼虫をサルベージして反撃していき、その後幼虫を羽化させてもう1打点を出します。
以上が基本の軸となるムーブですが、1回しかできない動きなので使用タイミングは難しいです。これで3回攻撃+プラチナコガネor玉響の蠢きor蜉蝣の閃きで計4回攻撃でリーサルを取れるときか、取れなくとも相手に無理を押し付けられるタイミングでの使用となります。
エサ埋めは正直なところ難しいですが、5エサまでは相手に後れを取らないように進めます。
上記のコンボをすることと、相手のデッキに有効なカードは何かを考慮しつつカードをエサに置いていくのですが、ポイントがあります。
このデッキはこのように採用カードの分類が4つくらいに分かれます。
・羽化パーツ
・6コストの虫
・プラチナコガネか玉響の蠢きか蜉蝣の閃きの低コスト1打点
・除去札などのその他
この各分類のカードに関して、どの分類も全てエサには置かないように意識し、手札に1枚以上保持するか引けるようにしましょう。例としてプラチナコガネ・玉響の蠢きをエサ場に置いたら0~1コストの1打点は残り蜉蝣の閃きだけなのでこれは手札に持っておく、アレクサの羽化パーツが揃いそうなのでキアゲハの幼虫成虫はあまり重要視せずエサ場に置くなどです。
以上を前提として、相手の縄張りを3枚以下に上手く調整して白銀蜘蛛+羽化のコンボでリーサルを取りに行くのが理想ムーブです。それ以外だと大型虫での殴り合いの耐久戦に持ち込み、羽化や低コスト打点で急に2~3打点出せればいいでしょう。
色々なデッキに対する対策の動き
意識したデッキは主に水生昆虫・白銀コントロール・アグロです。
これらに対する立ち回りは下記のようになります。
水生昆虫
コバルトブルータランチュラの神経毒が使用できるときは使用しましょう。
それ以外で言及するポイントとして、時雨による貯めるタイプの水生の場合キアゲハ幼虫がけっこう有効に刺さります。現在タガメやミズカマキリなどの採用の余裕がなくなってきているので、相手にナミゲンゴロウを要求しやすいです。相手の高火力の虫をどんどん処理していき、こちらは高耐久の虫を押し付けて圧し勝っていくのが基本プランになります。
水生アグロなら除去札を使っていき、手札をあまり与えないように意識しながらやはり高耐久の虫をたてていきます。
白銀コントロール
こちらの方が大体打点を吐き出して走る能力が高いのが有利な点になります。
ハンデスを食らったら幼虫か6コストの虫をできるだけ捨て札に送ります。
対戦中盤の殴り合いはわりと付き合ってくれると思うので走り抜ける準備を進めましょう。
それ以外に言及するとしたら、相手のエサ場から苦手そうな虫を出すようにして白銀蜘蛛の糸で再利用して苦手を突くようにするくらいでしょうか。
アグロ
息吹の解放による処理以外に、虫による対応が手段として存在します。
成虫・幼虫・白夜の羽化・玉響の蠢きor蜉蝣の閃きが手札に揃ったらそれらを使って成虫を場に着地させます。こちらが揃わなかったら玉響の蠢き+コバルトブルータランチュラも期待しましょう。
それからアレクサ幼虫が3コストなので意外と素出しできることと、相手が刺蠅の血盟で自身の縄張りを減らしてきたら意外にこちらが早期に勝てたりします。
おわりに
今回も長文になりましたがご閲覧ありがとうございました。
現環境にてキアゲハは悪くないポジションに就けたのではないかと現在思っています。白銀蜘蛛と併用すればデメリットを軽減できますし、水生昆虫は様々な対策札の枠の捻出先にタガメが選ばれやすくキアゲハ幼虫が有効に働くようになりました。
今回のデッキは準優勝まで行けましたが優勝には届かなかったものでもあります。この方向でより高みへ行けるのか、はたまたこれが限界かは現時点ではわかりません。
最後の最後になりますが、この記事が多くの蟲主様、多くの羽化使い、多くのキアゲハ愛好家へ届けば幸いでございます。