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目に映る物は綺麗で汚くて

赤片亜美の私家版第二(写真詩)歌集を、しまうまプリントさんに作って頂きました。

一冊目の(フォトブック)歌集をTOLOTさんで作って頂いたのが2020年の1月でした。そして今はもう12月。はやいものです。
二冊目を出したい出したいと思ったり呟いたりしながらも、なかなか手を出せずにいました。わたしは難しい事が苦手なのです。しかもPCも使えません。習う気もなし。完全なる不得意分野だからです。
編集作業が簡単なサイトであっても、歌集を作るのにはかなりの気力、体力を使います。ADHD傾向のある人の場合、こういった事に取り組むまでの葛藤が大きくあります。腰がめちゃくちゃ重くなるのです。
そんなある日、夢にSexyZoneの菊池風磨くんが出て来ました。風磨くんはとても頭が良くて情け深くて面白い人だなあとセクチャンなどを見ていた時から思っていました。彼の出る番組もよく観ています。が、SexyZone推しではなく風磨くんの担当でもありません(かつん、すとが担当です。すのも大好きです)。
なのに風磨くんが夢に出て来てから彼の事がなぜか気になって気になって。そこに『風磨くんしまうまプリントさんCM出演』のツイートが流れて来たのでした。
わたしは思いました。

やるしかない。
しまうまプリントさんで歌集を作るしかない。

歌集を作るのは思うよりも大変です。推敲も沢山しなくてはなりません。順番も考えないとならないし、レイアウトも素人には簡単じゃない。
じゃあ写真集にしよう。……写真集を出そうと思って撮り溜めていた写真があるはず。切り取りも加工も済んで出すだけに用意してあったよね!?と、写真のアルバムを確認したら本当にあるある。
わたしはその事をすっかり忘れていたのでした(ADHDあるある)。
そこからはADHDの過集中力を発揮して?一気に写真をしまうまプリントさんのアプリの編集画面へ並べていきました(弱いなと思うものは最終的に外して入れ替えました)。そして気づいた時には、それらの写真で歌を詠んでいたのです。

写真集の最後に載せる写真には、その写真ありきで詠んだ短歌がありました。短歌はそれだけにするつもりだったのです。でも並べた写真を見たら歌が出て来る出て来る……!!
わたしはそれらを写真の下に入力しました。短歌ではない文章、川柳のようなものも浮かんだのでそのまま入れました。短歌縛りをやめたのです。いきなりです。笑 なので『写真歌集』ではなく『写真詩歌集』としました。LIVEで作るこの本に、なんの縛りもいらないと感じました。
下手だ下手だと自分を責めていた『写真』を全ページに載せた本が出来ました。写真集を作ろうとしてたくせに何言ってんの?と思われるかもしれませんが、写真が下手な事がかなりのコンプレックスだったのです。それを自ら許せて?載せる事を許可出来た。すんごい進歩です(自分で言う)。
一冊目の『団地飼い』にも写真が載っていますが、そしてその写真達もとても好きなのですが、なんていうのかな……短歌に対して、短歌のページに対して写真の位置付けは添え物のような感じでした。わたしがそのような意識でいたからです。
写真にしても、短歌にしても、何にしても、自分についても、もう他人の目を気にし過ぎなくていいよ。作りたいものを作ろう。変にこだわり過ぎないようにしよう。ただし、客観視はしよう。かっこよくてかっこわるいものを作ろう。わたしだけの。わたしだから作れる。わたしだから、出来る本を。

そう、今回わたしはわたしに言いました。
わたしはとっても喜んでいました。

ほぼ一日でそれは出来上がりました。
タイトルも、写真に付ける文章も文字数が決まっていてそれがかなり少ないので悩みかけましたが、軽く楽しく取り組んだら気持ち良く当てはまっていきました。わたしは制約があるほうが燃えるし、不自由さがある方が自由になれるようです。
タイトルのところに『目に映る物は綺麗で汚くて』と打ち込みました。


大変でしたが、めちゃくちゃ楽しい製作時間でした。わたしは裁縫は手縫いしかやらないし、図面も描かないしチャコペンも使わないのですけど(待ち針も刺さるからしたくない)、そんな感じの詩歌集になりました。
料理も基本計らないし、恋愛や性交もマニュアル通りにはしません。やってみてから考えるタイプです。大体どうにかなるし、どうにか出来ます。
出来上がった『目に映る物は綺麗で汚くて』見た時、いいじゃんいいじゃん!!と独り言を呟いていました。笑 直すところもありませんでした。

わたしは自分に自信がありません。小さい頃からけなされ、馬鹿にされ、笑われ、否定されてきた事が何重にも、何百重にも積み重なり、重みでそれらはくっついてわたしの本体に貼り付き、なかなか剥がれ切ってはくれません。
短歌を始めたのは二年前。そこでも色々ありました。
でも本当は、わたしは、自分の詠む歌、作る物が大好きなのです。幼い、拙いとも思いますし、後から見ると恥ずかしいやら情けないやらで隠れてしまいたくなる時もありますけども……それでも。


一方風磨くんのいるSexyZoneは、二年前から大変な状況にありました。
聡くんの患ったパニック障害は、わたしのベースにあるものです。聡くんの気遣いや、他人への接し方、笑わせ方など、観ていてせつなくなる時もありました。
風磨くんはグループ内でどっしりしているように感じます。自信があるように見えます。先日その彼が、密着番組【RIDE ON TIME】で『焦りしかないですね』と言うのを観てびっくりしました。
「デビュー曲『SexyZone』以外で、SexyZoneの歌を、ファンじゃない人達が何曲知っているのか?」
そうも言いながら。わたしは、やっぱりこの人は客観視が出来ている人なんだなあと思いました。それって凄くしんどい事だと思うのです。嫌な現実や見たくない部分から目を逸らさないという事でもあるので。
平らな目で広く見る。ちゃんと見て、ちゃんと感じて、そこからどうするかを考えている……。
とてもいい曲だなと思っていた『RUN』が、番組内で沢山かかりました。
『RUN』は、わたしの背中を押してくれました。

確かなものなんてないけど

僕らはまだ始まったばかりさ

歌詞達が響きましたね。ストレートに。
この歌は、ケンティー 曰く、聡ちゃんへ向けた歌でもあるそうです。わたしも自分の障害傾向や、気質、まわりの反応や、過去やその時感じている圧力などが気になって、萎縮して、自信を失い、気づいたらパニックが出ていたりします。
20歳くらいでパニックや強迫神経症の症状があらわれたのですが、子供の頃から不安が噴出しかける事はありました。我慢していたのです。その不安は環境からなるものと、わたしの性質、そして両親からの遺伝もありました。
わたしは来年50歳になります。未だに何も形に出来ていないし、何者にもなれていません。その焦りがずっとあり、40歳を過ぎてもまだありました。短歌に出会ってからも。
でも。いつのまにか、何者になれなくてもいい、わたしはわたしでいい、と無理にじゃなく自然に思えるようになっていたのですよね。びっくりです。笑 しかも歌集を出せている……今回二冊目も出す事が出来ましたし。ありがたい事に、歌集を買ってくださる方々もいます。
自分の想いが、歌、言葉となり、本となり、他人の手に渡っていく、そんな幸せな事はないと思います。
だから、限られた中で最高のものを作りたい。作る。
そう思いました。
出来上がりました。


風磨くん、夢に出て来てくれてありがとうございます。笑 風磨くんのおかげでこの写真詩歌集を作るきっかけが出来ました。不思議なガイドさんだったと思います。
しまうまプリントさん、素敵なプリントをしてくださって、本を作ってくださって、ありがとうございました。

そして。この薄くて四角くて小さな本を買ってくださった皆さま、本当にありがとうございます。
あなたの手に触れて、この写真詩歌集は開きます。

赤片亜美 写真詩歌集『目に映る物は綺麗で汚くて』より


追記)
この記事を読み返してみました。青年の主張とか、成功体験とか宗教体験の発表みたいで耳が熱くなっています。
これも一気にLIVEで書いて出したので(編集は細々何度もしています)、恥ずかしながらもこのままにしておこうと思います。
お読み頂きありがとうございました。


ご購入希望の方がいらっしゃいましたら、お手数ですがツイッターのDMよりご連絡をお願いいたします。
36Pフルカラー、送料込み437円。振込先はゆうちょのみです。申し訳ありませんが手数料はご負担ください。
しまうまプリントさんの九州工場から直送して頂きます。到着まで最長二週間程度見てください。よろしくお願いいたします。


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