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映画「ザ・エレクトリカルパレーズ」 と私のユーザーエクスペリエンス。

映画「ザ・エレクトリカルパレーズ」を見ました。

吉本のお笑いコンビ、ニューヨークさんの運営するYouTubeチャンネルで無料公開された2時間超のドキュメンタリー(モキュメンタリ―?)作品。

実際存在する若手お笑い芸人が、「養成所同期(NSC17期生)」という共通項を通じて、そこに存在した「ザ・エレクトリカルパレーズ」という同人グループに焦点を当てていくお話。

この素晴らしい作品通称「エレパレ」自体はなんと無料で視聴可能なのですが、その後に行われたライブイベントがどーしても見たくて、超絶無課金ユーザーの自分が初めて有料で参加を申し込んだ。

今日は、ずっと無課金でお笑いを楽しんできた私が、まんまと1,500円消費してしまった。ということを書きます。

私は自称無課金ユーザー30代男性子育て世代

左記の1,500円はもはや「消費させられた」といってもいいです。(「してやられたw」という満足にも似た感情ですw)

もともとお笑いは好きで、youtubeやテレビ録画を中心になるべくチェックをしています。

好きなお笑い芸人は結構いて「GAG」「ネルソンズ」「金属バット」や「蛙亭」が面白いです。他、私の今年のおすすめは「キュウ」や「まんじゅう大帝国」(まんじゅうは先日のM-1で2回戦で落ちてしまいました、、、。)で、「笑撃戦隊」や「Aマッソ」も応援しています。後半ワタナベ贔屓ですw

そんな感じでお笑い大好きといっても過言じゃないという状況。

・・で、問題なのが、そんな私が、すべて「無課金で楽しんでいる」ということ。

ゲームでいったらホント初期装備。オンラインゲーだったら「初期スキンあっちいけwww」されてる。劇場にもいかないし、グッズも買わない。DVDや書籍なども。

いじわるしているわけではなく、機会がないだけなんですよね。とにかく。子供も小さいし、子供が興味を持っていないですし。(言い訳じゃん)

でも、こんな30代ってめちゃくちゃ多いと思います。既婚30代子育て中、だけどお笑い感度が高い人、、500万人くらいのクラスターはあるんじゃないかな、、、。

でも、そんな僕が1,500円、お笑いに使った。

ニューヨークさんについて

山梨県出身の嶋佐さん(強面くせ毛)と、三重県出身の屋敷さん(写真で必ず口開ける)。僕と同い年で、芸歴は10年を超えます。NSC15期生で、同期芸人は横澤夏子さんや、鬼越トマホークさん。

2019年M-1決勝で松ちゃんの審査に「最悪やぁ」と言ってみたり、キングオブコント2020で準優勝してみたり、何かと波に乗っている。YouTubeチャンネルもいつも楽しませてもらってます。

ニューヨークさんを知ったのはおそらく3~4年前。私は「ニューヨーク、なんか嫌いだなぁ、、」から始まった。いわゆる「パンツマン事件」のせいで。

そもそも、当時そこまで2人に興味なかったし、当事者じゃないから真相は知らないし、すでにニューヨークさんは謝罪し、一応?当事者間では解決しているようなので、あまり何も書けないですが、ネットで人気のあったパンツマンという方との共演時の様子が、「悪ノリでイジった」ように見え、パンツマンファンの怒りを買い、取り巻きのネット民が炎上させた、という事件。

私も、そのニコ動かなんかの映像を見て、「何この顔のこえぇ2人」「苦手だわぁ」「いじめっ子の典型やん」と思いました。

UX(ユーザーエクスペリエンス)の始まり

今思えばそれがニューヨーク消費に関するUXの始まりだったのかなと思います。当事者本人や関係者、他のファンの方(ニューヨーカー)がパンツマン事件をどう思っているのかわかりませんが、

「悪名もまた名なり。」

好きか嫌いか、ではなく「知られている」ということはかなりの武器になる。

まずは知ってもらっていて、後から好きになってもらえばいいんですよね。私がされたみたいに。

その後、数年間はニューヨークさんから距離がありまして、すっかり頭の片隅に追いやられていました。

それとは別にYouTubeでコンテンツを無料消費する生活がすっかり板についた私。お皿洗いや朝の支度のタイミングで、YouTubeを開き若手や中堅のコント、漫才を見まくります。(最終的に行きついたのは「よしログ」とか「まろにえ~るTV」とかw)

それが2019年の春あたり。

そんな中で、YouTubeのサジェスト機能でニューヨークさんのネタが突然登場します。何のコントかは覚えてないんですがここら辺ではまだ、「あぁ、パンツマンの人か」くらいにしか思ってなくて「やっぱ、あんま好きじゃないなぁ」としか感じませんでしたw

しかし、このニューヨークがとにかくコンテンツを出しまくるわけです。

YouTube側も「こないだあなたニューヨーク見てたよね!?」と言わんばかりにサジェストしてくる。

単純接触効果により、知らない間に親密度が上がってきて、段々とパンツマンが薄れいくなかで、「そんなに言うなら見てやるよ」的な上から目線で出会った最上のコント。

女上司、ピザ屋、そしてシェアハウス。


最高。人を小馬鹿にしてるけど、憎めない絶妙なキャラ。

面白い。(このあたりで私は大分、切磋して琢磨されるw)

ここら辺のメディアの使い方がめちゃくちゃ上手くて、さらにYouTubeとニューヨークさんの相性が良かった点だと思います。(まだ上から目線w)

マスメディアとアーンドメディアのシナジー

4大メディアでもいまだに存在感の強いテレビ。私はテレビ大好きです。そんな私の聖典でもある「ゴッドタン」で、2017年ゆにばーすの川瀬名人さんの大イジられがハネます。

もう川瀬名人の漫才以外の面にメロメロだったわけです。

でもネット上では漫才しか出てこない。

あー、普通の川瀬名人さんが見たいなぁ。ないかなぁ。そんなこんなで1~2年、ぼんやり劇場にも行かず探してたわけです。無課金ユーザーなんで。

そしたら、突然あ、え!?ニューヨークチャンネルに登場!?

それがこれ。2019年秋くらい。

川瀬名人さんを堪能しつつ、ニューヨークのネタじゃない部分も見れて、ここらへんで間違いなく、ネタだけじゃなくニューヨークそのものを好きになっている自覚が出始めますw

その後、2019年末のM-1での活躍?など、Youtube(アーンドメディア)とテレビ(マスメディア)をうまく利用しながら、ニューヨークさんは私に近づいてきているのでした。

奇跡を生んだすべてのはじまり。ニューラジオ。

M-1熱が冷めやらぬ2020年1月。ニューヨークさんはYou Tubeでラジオを始めます。ご存じニューラジオ。

回を重ねるごとに二人のパーソナルな部分が色々と見えてきて、面白い。

で、本当はここで2020年2月、本題の「エレパレの種」がまかれるのですが、その回をまるっと聞き逃していましたw(#^^#)。ですので、予告が流れるたびに「何これ?」とだけ思ってて実はそんなに楽しみじゃなかったのはナイショw

本編を見たあとのユーザー(私の)行動

ま、そんな感じで、重大な部分の聞き逃しでUXの線路を脱線するのですが、公開となると、「あ、そういえば、なんか予告やってたな」と思って、見てみるわけです。だってもうニューヨーク好きですし。

結果、映画ザ・エレクトリカルパレーズに感動しました。内容のレビューは今回はしません。でも感動しました。心がムズムズ動かされた、という感じ。

そしてラストにはお知らせが。今回の主役といってもいいラフレクランさんとニューヨークさんが11月12日に生ライブをするという。

マジかーーー!

映画という形で一方的に大イジリされて、映画の内容も生々しくかったし、そのリアルさたるや、マジで怒ってるんじゃないか?とか喧嘩になるんじゃないかな?なんて不安になるくらいのラフレクラン(というか西村さん)がイジッた側と対談!?

単純に興奮するし、そんなラフレクランの西村さんが、物語の当事者としてどう思ったのか、またその感想を聞いて自分がどう思うのか、

結果、1,500円払って夜更かししてまで見ました。

これからもニューヨークへの消費は続く、、、かなw

これが例えば「続編は有料で」と言われていたら恐らく、いや1000%お金は使わなかった。

当事者であるラフレクランさんとニューヨークさんが生で話あう場が設けられているだけ。

だけなんですが「エレパレファン」からしたら「想いを共有できる最高の場」なわけで、劇場の笑い声やコメントなど、で「自分が感じたものはやっぱり価値があったんだ」という定着作業を行うにはうってつけの場所になってたんですよねー、、、。

してやられた。

しかし1,500円はお値打ち価格。


奥さんに稟議が通りやすいしねw

まとめ

最初は知らない→嫌いだけど知ってる→なんか好き→好き→お金を払う価値を見出す

というユーザーエクスペリエンスを文字通り「体験」しました。

無料でコンテンツをつくり、ファンを増やし、あとは自然と価値を感じるようなイベントを良いタイミングで作ってあげる。まさにコンテンツマーケティングだったんじゃないかなとも。


やっとお金払えたし、ニューヨーカーを自称してもいいかなw


はいでは、最後にこの曲をどうぞ。



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