【予告】100年の時が流れる醸造所復活に向けたクラウドファンディングに挑戦します
こんにちは。ヒライユウキです。
家族の創業地である100年の時が流れる家「日詰平井邸」に残された醸造所の復活を目指しています。
1921年に12代平井六右衛門が完成させた国指定重要文化財「平井家住宅」は、平民宰相・原敬(はらたかし)首相をお招きした近代和風建築です。
▼日詰平井邸
https://www.hiraroku.com/
母屋の奥には当時日本酒や味噌醤油などが醸されていた仕込蔵が今も残っており、この場所に醸造所を復活させます。一般的に日本酒が醸される冬期間だけではなく、年間を通してさまざまな旬の素材を、自由に、小規模な仕込で丁寧に醸していく、四季醸造スタイルです。
醸造所を復活し、紫波の風土や私たちの醸造の歴史を表現したお酒を地域のみなさまはもちろんのこと、日本全国、世界の人々にお楽しみいただくことが私の夢です。
この度、クラウドファンディングサイト Makuake(マクアケ)にて2023年2月14日(火)10:00よりプロジェクトを開始いたします。
今回のプロジェクトでは、私が日詰平井邸醸造所で最初に醸すお酒はもちろんのこと、のれんや公式サイトへのお名前の掲載、仕込体験会、オンライン酒蔵見学など、これからの歴史を共に歩み見守っていただけるようなリターンをご用意しています。サポーター様限定の特典もございますので、ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。
■あらためて自己紹介です
こんにちは。株式会社平六醸造代表醸造家の平井佑樹(ヒライユウキ)と申します。
1991年10月12日生まれの31歳です。岩手県盛岡市で県内最古の歴史を持つ酒蔵を営む両親のもとに長男として誕生し、大学を卒業後、実家の酒蔵でお酒造り、営業、広報などすべての業務に8年間取り組んできました。
より広く全国、世界の日本酒愛飲家にお楽しみいただけるよう徹底した品質向上に取り組み、国税局鑑評会に加えてIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)などの市販酒コンペティションにおいても上位受賞。一部の高価格帯の商品だけではなく醸造するすべてのお酒を美味しくお客様の元へお届けするために全力を尽くしました。
しかし経営難から2021年3月に事業譲渡し2022年1月に退職。以後、現在に至るまで私たち家族の創業の地である紫波にフィールドを移し活動しています。
■現代によみがえれ、日詰平井邸
日詰平井邸は1921年に私の高祖父にあたる12代平井六右衛門が完成させた、平民宰相・原敬首相も訪れたことのある近代和風建築です。
2016年に指定された国重要文化財であり、大正ガラス窓からのぞく庭の風景の揺らめきや、四方を取り囲むレンガ塀などによる特徴的な風景は、西洋から取り入れた建設当時の最新建築技術と、伝統的な和風意匠の融合によるもので、穏やかな時間の流れる空間を今に伝えています。
酒蔵を退職後、私はこの平井邸を私たち平井家の再出発の場所と捉え、地域のみなさまや支えてくれる多くのみなさまのご協力を得ながら、1年間利活用に取り組んでまいりました。
平井邸が位置する日詰商店街で月に一度開催される朝市など、地域のイベントに併せて開放するほか、フォトウェディング、寄席、コンサートなど多種多様な企画を通してみなさまにご利用いただきました。これまで、一年のうち360日閉じていた門は開かれ、地域のみなさまに平井邸での時間をお過ごしいただくことができた、大きな一歩の年でした。
一方で、築100年を越える建物は着実に老朽化が進んでおり、国指定重要文化財として保存活用していくためには莫大な費用がかかることが判明しました。
このままでは日詰平井邸は次第に朽ち荒れ、平井家の歴史の出発点は失われます。何より、国指定重要文化財という地域資源を見守っていただいた地域のみなさまの期待を裏切ることになってしまいます。
地域のシンボルのひとつとして、私たちの先祖や地域のみなさまによって守り継がれてきた日詰平井邸を、“まちの家”として現代によみがえらせ、人々の交流点として未来に伝えていきたい。そんな思いが、今回のプロジェクトにつながりました。
■「酒のまち」紫波への回帰
平井家が家業として酒造業を創業したのは安永年間(1772年)のことです。当時の当主6代平井六右衛門が酒造を本格的に開始し、以後およそ250年の間、みなさまに支えられて日本酒を造り続けてきました。
平井邸の、原敬首相をお招きした母屋の奥には、盛岡に移転するまで酒が仕込まれていた蔵が残っています。今回のプロジェクトでは、この醸造所を復活させ、再びお酒造りを始めます。それが、私たちが代々培ってきた技術、歴史、想いを最もわかりやすく表現できる方法だと考えるからです。
紫波という土地は、岩手県の県庁所在地である盛岡から車でおよそ40分ほど南下した、人口3万3000人の小さな町です。農業が盛んに営まれており、稲作はもちろんのこと果樹も多く、高品質なリンゴやブドウ、ラ・フランスなどが栽培されています。また、日本三大杜氏に数えられる南部杜氏のゆかりの地とも言われ、酒造りが地域に深く根付いており、文化としてお酒が人々の生活と深く関わっている風土があります。近年では日本酒以外にもワインやサイダーなどの醸造所が立ち上がっているほか、統廃合によって子供たちが通わなくなった小学校を「酒の学校」として利活用する計画も、町によって進められています。
この紫波の風土を表現したお酒を醸し、再びみなさまに楽しんでいただくということは、私たち平井家の歴史や想いだけではなく、「酒のまち」としての地域の風土や文化にも通じるのだと考えています。
■日本酒のもうひとつの可能性を醸す
日詰平井邸醸造所で造るのは、日本酒と同じく「米と水で醸したお酒」です。私たちが培ってきた日本酒の製造技術をベースとし、紫波の風土を表現する副原料を加えたクラフトサケ(※)をみなさまにお楽しみいただくため、2つのラインナップを計画しています。
① Re:vive(リヴァイブ)
米と米麹で仕込んだもろみの一部に、紫波の特産であるもち米の発芽玄米麹を加え発酵させます。
もち米は、日本酒造りにおいては取り扱いが困難で、一般的にはあまり使用されません。しかし、適切に処理をすることでうるち米に比べて糖化しやすいという特長があります。さらに、精米しない玄米を発芽させることで、米に含まれる栄養分を無駄なく酵母に供給し、発酵を促すことができます。仕上がったお酒は日本酒に極めて近い香味を持ちながら、特有のふわりとした豊かなニュアンスを持っています。白米に低精白米を使用した「空我-くうが-」と高精白米を使用した「無涯-むがい-」の2種類。
ラインナップ名の由来になった「revive」は「復活」を意味しており、「re + vive」から成り立つ言葉です。酒造りとは米や麹菌、酵母、そして人間などの様々な生命の営み(=vive)が凝縮し、調和させることであるという考えを大切にしております。
② layer(レイヤー)
Re:vive を基本とし、紫波の特産である果物をもろみに加え、スパイスやハーブ、ウッドチップなどを添えて自由な発想で醸造します。
日本酒の製法では認められていない多様な副原料を発酵に取り入れることで、既存の概念に囚われない新しい味わいのお酒をお届けすることができます。今回のクラウドファンディングリターンでは紫波を象徴するフルーツのひとつであるブドウを採用予定。
リキュールのように、できたお酒に副原料を合わせるのではなく、醸造段階で一緒に発酵させることで、幾層にも重なり合った奥行きのある味わいを実現できることが醸造酒の醍醐味と捉え、「layer(層)」と名付けました。
■農醸一体の酒造り
私は2022年、日詰平井邸の運営をするかたわら、酒米づくりに挑戦しました。
岩手県で開発された最初の酒造好適米「吟ぎんが」を栽培し、尊敬し信頼している2人の杜氏(浜千鳥・奥村康太郎さん、赤武酒造・古舘龍之介さん)に、私の育てた酒米を美味しい日本酒にしていただきました。
今まで酒蔵で毎日扱ってきた酒米が田んぼで育ち収穫されるまでを初めて共に過ごし、農家さんのご苦労やお米づくりに懸ける想いを肌身で感じました。私を指導してくださった砂壁純也(しゃっかべじゅんや)さんは家業の酒蔵にいた頃からお世話になっている契約農家さんで、ご自身が持っているノウハウを惜しみなく提供してくださり、本当に心から感謝しています。
結果、天候に悩まされ収量が少なくなり酒蔵さまにはご迷惑をかけてしまいましたが検査は全量一等を獲得することができ、農家一年目としては精一杯の品質のお米をお届けすることができたのです。
このたび復活する日詰平井邸醸造所が造るお酒は、美味しいお酒を造るために共に汗水を流してくださる農家さんとの共同作品です。
私はこの一年の経験を経て、稲作の楽しさに酒造りと同じくらい魅せられており、今後は農家として、醸造家として、「最高のお酒」を求めて歩んでいきたいと考えております。
■ご支援の使い道
日詰平井邸醸造所のお酒は農家、醸造家を中心に、地域のさまざまな人が関わって醸されるものです。お酒を通して地域がつながり、新しい発見や学び、偶然を経て、輪が広がっていくことが私たち家族の願いです。
それを実現するためには、これまで平井邸が築いてきた伝統や、一過性の目新しさに甘えることなく、これから出会う人々にもご満足いただける高い品質に仕上げる必要があることは言うまでもありません。そのために、私たちは下記の取り組みを考えています。
・お酒の開発について
醸造所が完成し稼働するまでは、自社でお酒を造ることができません。そのため、岩手県工業技術センターなど研究施設との共同研究によってお酒の香味を磨き上げていきたいと考えております。極めて少量の仕込を複数試験し、紫波の風土を最もよく表現することができる一本を探っていきます。
・醸造所の設備について
日詰平井邸醸造所では、お米だけでなく果物など旬の違うさまざまな原料を取り扱うため、年間を通して安定した醸造が可能な設備を整える必要があります。特に、お酒造りで求められる緻密な温度管理を実現するため、通年で安定した温度環境が可能な発酵設備を検討しています。
みなさまからお預かりしたご支援は、上記2つに代表される創業資金に活用いたします。
■今後のスケジュール
2023年2月 クラウドファンディング実施
同 年4月 種蒔き
同 年5月 田植え
同 年7月 醸造所工事開始
同 年9~10月上旬 順次醸造機器搬入、稲刈り
同 年10月下旬~11月上旬 醸造所稼働開始、初仕込体験会※後述リターン
同 年11月下旬 初搾り、瓶詰
同 年12月上旬 順次リターン発送
■クラウドファンディングご支援のリターン
今回のプロジェクト実施にあたって、下記のリターンをご用意いたしました。すべてのリターンに日詰平井邸公式サイト&醸造所のれんへのお名前掲載(希望者のみ)が付属しております。なお、日詰平井邸サポーターのみなさまへはオリジナルステッカーを同梱してお届けいたします。サポーター登録は日詰平井邸公式サイトより募集しております。
Re:vive 空我 & 無涯 飲み比べセット 13,200円
Re:vive & layer 飲み比べセット 13,200円
Re:vive2種 & layer マスターセット 18,700円
【早割|10%OFF】Re:vive 空我 & 無涯 飲み比べセット 11,880円
【早割|10%OFF】Re:vive & layer 飲み比べセット 11,880円
【早割|10%OFF】Re:vive2種 & layer マスターセット 16,830円
【超早割|20%OFF】Re:vive 空我 & 無涯 飲み比べセット 10,560円
【超早割|20%OFF】Re:vive & layer 飲み比べセット 10,560円
【超早割|20%OFF】Re:vive2種 & layer マスターセット 14,960円
【酒販店様専用】THE FIRST ORDER 3ケース 55,000円
【酒販店様専用】THE FIRST ORDER 5ケース 99,000円
オリジナルTシャツ & 手ぬぐい 13,200円
【限定10組】平六醸造初仕込み体験会 55,000円
日詰平井邸醸造所の新しい歴史の一歩目を同じ空間で過ごしてみませんか?ご自身が酒造りに参加したお酒を後日お届けいたします。
【限定30名】オンライン酒蔵見学+マスターセット 33,000円
仕込を開始した醸造所のオンライン酒蔵見学と平六醸造のお酒をお楽しみいただける限定セットです。オンライン酒蔵見学はZOOMにて実施します。
【限定】タンク1本オーナー権 561,000円
■最後に
最後までお読みいただきありがとうございます。日詰平井邸醸造所を復活させ、紫波の風土の中で醸した新しく自由なお酒を発信していくことで、お酒のおいしさや楽しさはもちろんのこと、農業×醸造×地域が交わることによる人と人のつながりや、地域文化を新しいアプローチから豊かにしていくことができると考えております。私たちの祖先が守り愛した紫波という地域を、私たちの子どもたち、孫たちに伝え繋いでいくことができたらこれ以上の幸せはございません。
そのために私たちは全力を尽くします。どうぞご支援の程よろしくお願いいたします。
このnoteは日詰平井邸 醸造所復活に向けた宣言であり、その過程をまとめるものです。ぜひ ♡ で応援いただけますと幸いです。
■日詰平井邸 醸造所復活へのミッション
□ 酒類製造免許を取得せよ
□ 原料を確保せよ
□ 作品と製法を確立せよ
□ パートナー酒販店を集めよ
□ 設備を整備せよ
□ お金を集めなさい
▼日詰平井邸 公式サイト
https://www.hiraroku.com/
▼日詰平井邸 インスタグラム
https://www.instagram.com/hiraitei1921/
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