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今週面白かったコンテンツ(1/8~1/14)

第2回です。
色々と偏っていますが、今週はマンガ・マンガ・ニコニコ動画です!
人との壁と国民性、みたいなところを考させられるコンテンツでした。

①氷の城壁

まずは少女漫画(Webtoon)の『氷の城壁』
男女4人組の青春群像劇、と言えば簡単なのですが…
この作品の魅力は、主人公たちの他者との関わりへの葛藤の部分です。

あらすじ
人と接するのが苦手で、他人との間を壁で隔ててしまう氷川小雪。高校では誰ともつるまずに1人で過ごしていたけど、なぜかぐいぐい距離を詰めてくる雨宮ミナトと出会い――? 孤高の女子・小雪、学校の人気者・美姫、距離ナシ男子・ミナト、のんびり優しいバスケ部員・陽太。どこかちょっとこじれた4人の、もどかしい青春混線ストーリー!

https://ebookjapan.yahoo.co.jp/books/731290/A003504126/

この他人との間の壁=氷の城壁と比喩されているのですが、
自分と他者の境界線・関わり方・生き方にどれだけ干渉して良いものなのか、他者に踏み込むことの弊害・踏み込まないことの弊害、をしっかりと言語化して緻密に描いているのが特徴です。
例えば、主人公の小雪がとやかく関わってくる距離ナシ男子・ミナトの踏み込みに憤慨して「気持ち悪い」と罵倒するシーンがあり…
踏み込みに対して、やり返してスカッとなる訳ではなく、その後に自己嫌悪に陥りつつも、なぜその言葉を吐いてしまったかを冷静に分析する流れとなります。
その流れがリアルかつ、精緻に描かれているのが何とも気持ちいい!
自分がこの魅力を正確に伝えることができないのが悔しい!

勿論、青春モノならでは恋愛の悶々とした展開もあるので、キュンとするシーンも満載なはず(キュンがあまり分からない)!
とにかく読んでほしい!

②瓜を破る

こちらも恋愛漫画『瓜を破る』
こちらも恋愛の壁に悩む主人公の心理描写が良い、緻密というよりも「わかる〜」という感じです。

あらすじ
30代処女が抱える性的コンプレックスの行方とは…!? ごく普通の会社員・まい子には人に知られたくない悩みがあった。それは30歳を超えても性体験がないこと。劣等感に悶々とする彼女は自分を変えるべく行動を起こす。誰もが心当たりがありそうな、言葉にならない思いをあぶり出す現代の冒険譚

https://piccoma.com/web/product/61777?etype=episode

不倫モノだの復讐モノだのが最近の漫画界には溢れているのですが、大人のピュアッピュアな恋愛を楽しむことができるのがこの漫画。
主人公は勿論、その相手になる鍵谷くんも中々ピュア。2人が遅々としながらも関係を育む様は、まさに「推せるっ」という感じです。

③アル中カラカラハイボール

前の二つと比べて、破滅的なコンテンツです。
謎のアル中の男性がきったない畳の上で、衛生のかけらもない調理法で料理を作る動画

人間の原始的な欲望のままに動くこのアル中男性の逞しさを見ていると、なんだか元気が出てきます。
普通に考えたら、気持ち悪い状況なんですが、なぜか美味しそうに見えてくる不思議。人間には破滅願望というのがどこかしらにあるのかもしれません。

ちなみにこの男性の動画更新は二年前で止まっていて、今は健康上の理由もあり配信できていないそうです…まあ体は大事にしましょう…

余談:日本人の国民性について

『氷の城壁』『瓜を破る』の2つの作品を読んで思ったのが、「相手を慮りすぎる」という日本人の国民性。多くの人が、自身の感情より”相手にどう思われるか”を気にしながら生きているな、というのを強く感じます。
この国民性について、平穏で豊かな社会を育むのにはプラスに働いていますが、それぞれが自発的に生きることを妨げている、という側面があるとも言われています。

最近ではスポーツの分野、特にサッカーなどで「この国民性では世界で勝てない」という話題がよく上がります。
相手やチームメイトを慮るあまり、突発的で状況を打開するプレーが生まれにくい。ということらしいです。

確かに、日本のサッカーだったり社会だったりは集団の利益を最優先し、個人の発想や利益を優先することが起きにくいです。一方で海外の環境でプレーする選手は、「自己表現しないと埋もれる」と話しているので、国民性が世界で勝つ弊害になっているというのは間違いないかもしれません。

ただ、一方でトヨタだったりなでしこジャパンは世界一になっている、という事実があるんですよね…
国民性が世界で勝てない弊害になっているのはあるかもしれませんが、それは一因に過ぎず、この国民性を上手く活かすことで世界で勝てるようになるはずとも思うのです。
世界の自己主張の激しさと、日本人のコレクティブ(集団的)さの融合こそが、ビジネスやサッカーで日本が世界と立ち向かう鍵になる気がします。

破滅的な動画から、繊細な心理描写のマンガまで対局的なコンテンツを紹介しましたが…
人間って本当に色々な感情が蠢いていて、一口に説明できないのが面白いですね(うまいまとめ方が見つからなかった)!

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