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【サウナの楽しみ方】サウナ屋店長が明かすサウナのとがった楽しみ方3選

この記事は、サウナ屋さんの店長をしながら気付いたヒントを独り言のようにぼやいている記事です。お暇な方はどうぞお付き合いくださいませ。


サウナが流行しています。

雑誌や書籍、SNSなどでは医学的にもウワサ的にも入り方やととのい方などたくさんの手段が紹介されています。

いちサウナ屋店長としてそれらを実践し、また他の方法もいろいろ試してみました。その上でオススメしたい楽しみ方を3つ紹介したいと思います。

個人的な意見でありお医者さんや専門家がオススメする方法ではないものもあります。
そういうやり方もあるんだな、という一つの選択肢として捉えていただけると幸いです。

①弱火でじっくり

これは無意識にやってる人も多いと思います。
サウナ室内において、慣れたサウナー程1番暑いポジションを好むのかなぁなんて思うのです。

でも私は違います。
下段で長めにじっくり温まります。

カルボナーラを作る時、強火でベーコンを炒めると表面が焦げ付くだけで肉の旨味は出てきません。
弱火でじっくり炒めるとしっかり中まで火が通ってクリームソースに脂の旨味や香ばしさを加えるわけです。

高温サウナが好きなので湿度があまり高くない場所が多いというのもあるんですが、暑すぎると肌が痛いんですよね。
その点、下段の80〜85℃くらいで温まるとしっかり汗がかけてその後のととのいもまた格別です。
ふだんアツアツなポジションばかりだという方は、是非ぬるめのポジションもお試しください。
あなたは今日、ベーコンです。

②びしょ濡れでととのう

水風呂→休憩という工程の中で大事な『体の水気を拭き取る』というアクションを私は省きます。

本来、水風呂の後は体を拭くのがセオリー。水分が帰化する際に熱が奪われて体温が下がるのを防ぐためです。

しかし『真正ととのい』は水風呂後2分くらいしかありません。体を拭いている時間なんてもったいない。

水風呂を出たら目に付いた固形物に迷わず腰掛けて休みます。少しでも長くととのいを味わいましょう。

注意点は2つ。
・ビタビタに濡らしてお店に迷惑がかからないよう、使用後にしっかり拭く。もしくはタオルを敷くなどの配慮を。
・座ったら良くない場所は使わない。基本的にはお店で用意してくれている休憩スペースで。
(ぐったりしてるお爺に座ったりしない)

なんにせよ、水風呂から休憩の動線は大事なので使用前に下見しておくことをオススメします。

③自宅でととのう

サウナ屋を営む立場で言うのはためらわれるのですが、自宅でサウナもどきを体験できます。
お風呂→水シャワー→休憩です。
本物ほどととのいはしませんが、手軽にリラックスできて体にもいいのでオススメです。

・お風呂
湯船には長めに浸かります。10分くらい浸かるとかなり汗をかけると思います。
お湯の温度は43℃に設定しましょう。43℃以上の熱さで交感神経が優位になると言われています。お湯に長時間浸かるのは結構つらいので、43℃より熱くしない方が良いと思います。
逆に43℃より低いと気持ちよくて副交感神経が優位になってしまいます。この時間にリラックスしてしまうと後のととのいが弱まってしまうので、少し負荷がかかる程度の熱さにトライしましょう。
 
・水シャワー
軽くジョギングした程度の心拍を感じたら水シャワーに移りましょう。
水温は結構冷たくいきましょう。我が家のシャワーはダイヤルのひねり具合で温度を調整しているので何℃か把握していません。
(水温計欲しい)
オススメとしては、手で触ってまぁまぁ冷たいなと感じたその一歩先の冷たさでお願いします。
結局、声がしゃくれる程の冷たさがないと自律神経がしっかり反応してくれなかったりするので無意味なんです。

水シャワーって結構ツラいんですが慣れれば大丈夫です。

耐える方法は2つ。
・頭、左肩、右肩、左足、右足など部位毎に5秒ずつシャワーを当てていく方法。
冷やされていく感覚に集中する際、1か所ずつならその冷たさを受け入れやすい気がします。

・もう一つは、冷たければ冷たいほど浴びた後の天国のような気持ちよさが待っているとイメージすることです。
すごい冷たい後って全身がジワジワして気持ちいい。この気持ちよさを味わえない場合、温まっていないか冷えていないかのどちらかです。

水シャワーは、サウナをしなくても毎日やると体にいいと言われています。
湯船がなくても熱めのシャワーを浴びてから水シャワーで締める、といった具合に。
水シャワーによって免疫力を高められるそうで、強いカラダ作りにも効果があります。

いかがでしょうか。
環境によっては試せるものとそうでないものもあると思いますが、できる方は無理のない範囲で試してみてください。

他にもたくさんの玄人サウナーさん達が実践している粋なととのい方がまだまだたくさんあります。
また気付きがあればその都度お知らせしていきたいと考えております。
 

■番外編
 
弱火でじっくり編と同等の効果があるものとして、サウナポンチョの着用もオススメします。
 
ポンチョってバスローブの様な体を冷やさないアイテムだと思っていたのですが、なんとサウナ室内で着用するのも面白いんです。
 
皮膚がジリジリすることなくしっかり汗をかけるし、サウナマットやタオルなどを敷かなくてもお尻や背中が熱くないし、ハットも不要。
水風呂に入る時だけ脱いで、上がってまたポンチョを着ればタオルで拭き上げ不要。ととのい動線の時間短縮にも役立ちます。
 
ただ、値段が高いというのと、汗の染み込みが気になるから2セットくらいが限度、というデメリットもあるので補欠となりました。

お店によっては安価でレンタルしているところもあったりするので是非試してみてください。

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