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「沸かす」も「茹でる」も英語では"boil"?! 言葉の違いをレッスン後に考えてみた

🟠 突然ですが・・・茹でると沸かす、違いを知っていますか?



普段何気なく使う「茹でる」と「沸かす」。実は微妙な違いがあります。そして、英語ではどちらも boil と表現されるのです。

この違いに改めて気づいたのは、日本語レッスンで「朝ごはん」をトピックに話していた時でした。

生徒が作った文を修正し、新しい言葉として「茹でる」を紹介しました。
「お湯を沸かして、たまごを茹でます」という文です。

すると、生徒が「茹でるは英語で何ですか?」と聞いてきたので、「英語では to boil です」と答えた瞬間、ふと気づきました。

「あれ?『沸かす』も to boil じゃない?」

生徒も、「『沸かす』も to boil ですよね…?」と気づいて、二人で一緒に立ち止まってしまいました。しかし、その時は30分のレッスンが終わりかけで、次のレッスンが迫っていたため、この場では深く掘り下げることができませんでした。

レッスン後、改めてこの違いについてじっくり考えることにしました。

📝 日本語のニュアンス

  • 茹でる:調理法で、食材を沸騰したお湯で調理すること。
    (例:卵をゆでる → Boil an egg)

  • 沸かす:液体を100℃に熱して沸騰させること。
    (例:お湯を沸かす → Boil water)

📝 英語のニュアンス

boil 

1. to reach, or cause something to reach, the temperature at which a liquid starts to turn into a gas:
(液体が沸騰する、または沸騰させること)

2. to cook food by putting it in water that is boiling:
(沸騰したお湯で食材を調理すること)

Cambridge Dictionary

日本語では、調理法を指す「茹でる」と、お湯が100度に達して沸騰している状態を指す「沸かす」がはっきり、くっきり明確に使い分けられています。

しかし、英語ではどちらも boil という単語で表現されるのが非常に興味深いですねぇ。


🌍 英語と日本語の違い

例えば、生徒が作った文章の英語訳を見てください:

  • I boil some water to boil an egg.

  • お湯を沸かして卵を茹でます。

    英語では一つの単語「boil」で二つの動作を表しています。日本語では「沸かす」と「茹でる」で分かれているため、細かい違いが強調されます。


🌟 Chat GPTにイメージを作ってもらった


まずは英語の "to boil" をテーマに描いてもらいました。英語の "to boil" では、最初に「液体を沸騰させる」(=沸かす)という基本的な意味が強調されます。


to boil

Cambridge Dictionaryでも、最初に「液体が沸騰する」という状態が説明され、その後に「その液体で食材を調理する」という意味が続きます。この順序が、英語が持つ「沸かす」という行為への焦点を反映していると言えます。



次に、日本語の「沸かす」をテーマに描いてもらいました。こちらも、火で熱せられたお湯の中に気泡が立ち上る様子がしっかりと描写されており、「沸騰」のイメージが視覚的に伝わります。

沸かす


最後に、「茹でる」をテーマにしたイメージを作ってもらいました。こちらはパスタを茹でている様子が描かれています。調理のプロセスとしての「茹でる」という概念が、視覚的にわかりやすく表現されています。


茹でる

このイメージを見ると、「茹でる」が調理法としての行為であることが改めて理解できますね^^


この記事で伝えたいこと

「茹でる」も「沸かす」も、何気なく使っている言葉に注目するだけで新しい気づきが得られる。

一言一言、立ち止まって考えていたら、スムーズな会話ができなくなりますが。笑
でも、こうやって気づいたことを少し深掘りして考えてみると、言葉の違いが見えてきて本当におもしろいです。

言葉って生き物のようなものなので、もしかしたら遠い未来には、日本語でも「茹でる」と「沸かす」が1つの言葉に統合されることだってあるかもしれませんね。言葉がどう変化していくのか、想像するだけでもワクワクします!



Note: 
(*英語の boil には、文脈や状況によってさまざまな言い換えや類語が使われることがあります。しかし、この記事では boil と日本語の「茹でる」「沸かす」のニュアンスを比較することに焦点を当てています)



生徒からの質問シリーズ、ちょっと立ち止まって考えてみたことをこちらのマガジンにまとめています。


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hiro| KOTOBASHIYA
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