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オンライン日本語レッスンのおぼえ書き

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オンラインレッスンでのあれこれ。できるだけフレッシュなうちに、書き留めています。
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2024年1月の記事一覧

44. オンラインレッスンのおぼえがき:Theyのこと

去年の春からレッスンを始めたAちゃん。10代です。 最近、Aちゃんのお母さんとのやりとりをしていて気づきました。 Aちゃんのことについて話す時の人称代名詞が「They」であることに。 本人にも、 「この前、あなたのお母さんとのメッセージのやり取りで、"they”に気づいたよ。これから、Theyを使うね」 というと、顔がぱあああっと明るくなりました。 Aの話を聞いていると、友達(1人称)もTheyなのです。カミングアウトというより、自分で胸を張って選んでいる印象を受けまし

#24 生徒同士が日本語学習仲間になった話

2023年の年末に、もうかれこれ3年以上レッスンをしている生徒Bさんから、自分と同じレベルくらいの生徒を紹介してほしいと言われた。 毎日、日本語の会話の練習をしたいそうだ。 以前、instagramで有名な日本語先生のDiscordに入っていたみたいだけど、人が多すぎたり、あまり活発な活動をしていなかったり、書き込みしてもどうやらなんだか嫌な経験をしたそう。 そんなBさんが思いついたのが、私の生徒さんを紹介してほしいということだったそうです。 これは、私にとって初めて

40. 2年ぶりのレッスンと言語レベルを維持すること、と。

先週と来週の2週連続で、2年ぶりの生徒さん2人がレッスンを受けてくれた。 二人とも、italkiのレッスンを始めたばかりの2020年に出会った生徒さんで、最後のレッスンは2022年でした。 二人とも共通点は 中級レベル 初級以降は「教科書」で勉強しているわけではない 日本語のコンテンツは見るようにしている この3点です。 最近は日本語をアウトプットする機会はないとしても、私が話す内容は理解できるし、使用語彙も文法も2年前と変わらなかった。 レッスンが終わってから、

#26 猫好きな日本語教師には猫が好きな生徒が集まってくる。

自然と猫好き、または猫を飼っている生徒さんが集まってくる。わたしの猫は、「Ninja cat」と呼ばれているが、私からしたら「Samurai cat」のほうがしっくりくる。畳が似合うThe日本の猫。 ドイツ人のFさんは、2年前に念願だった日本転勤で日本へ引っ越しした。彼の3匹の猫たちも家族と一緒に来日。 旅行中などは、キャットシッターを雇っているそうなんですが、そのキャットシッターは日本人なんだそう。 そして、日本人キャットシッターは彼の猫たちに英語で話しかけるらしく、