ちょっとブレーク：人口減少への対応

心はＺ世代！ 身体は還暦過ぎた昭和人！ Ｚ世代応援団のじーじです⁉️

今週は張り切ってテキスト投稿を続けてしまいました。
何事もインプットを与えてやるとそれが刺激になってアウトプットを産み出す典型のような一週間でした。

自民党が「ザ・マッチ」なる9候補とのQ&Aを3日間も続けてくれて、各候補の考え方が刺激になりました。しかし、みなさん、人口減少への課題認識や取り組み方針は今一つでした。

元日銀総裁の白川さんが4月に開催された人口戦略シンポジウムでコメントされているところにURLを合わせてあります。👇
人口減少に危機感がなかった要因を５つほど挙げられているので、3分ほど聞いていただけるとありがたいです。

人口減少問題は、結構厳しい局面になってきました。
どうしてこんな大事な問題に危機感が無かったのでしょうか？

白川さんは、どうして人口減少に危機感がなかったのかに関して５つの要因を個人の見解として述べられていました。
①明治時代に戻るだけだという楽観論
②産むか産まないかは個人の価値観の問題であるという抵抗感
③経済的豊かさを追求する時代は終わったという文明論
④一人当りGDPをイノベーションや生産性向上で引き上げるから大丈夫という楽観論
⑤有効な手段はないという諦め論

なるほどなと思う反面、30年前に政治的リーダーシップがあればまだしも、事ここまで来てしまうと子供・子育て支援をいくらやっても人口は急増することはありません。

気候変動問題の場合「緩和策（Mitigation）」というCO2排出削減対策と「適応策（Adaptation）」という温暖化を前提にして激甚災害に備えて国土を強靭にする対策の両輪で考えているように、人口減少もこの両輪で考えなくてはならない時期だなと思います。

人口問題における緩和策というのは、いわゆる子供を沢山産んでもらうための子供・子育て支援策です。

適応策とは、人口減少を前提とした行政や企業のあり方を変えて、少ない人口に適応していく施策です。

昨日の消滅自治体分析レポートの数字は10年前から少し持ち直しているのです。実は、外国人技能実習制度で入国して滞在する外国人が人口減の歯止めになっているのです。諸外国から現代奴隷制度だと批判されていた制度を「育成就労法」へちょっと衣替えする法改正によって外国人労働者数が結構な勢いで増えているのです。

国民にその意識はなくても、政府与党が実質的な移民政策に舵をきったのです。移民の受け入れも緩和策です。2050年時点では人口の約1割超が外国人という人口構成を今回の消滅自治体シミュレーションでは想定しています。

自民党の大票田である農家や中小企業オーナーが人手不足で困っているので安くこき使う外国人を入国させようという法律改正までやって、昨日示した744の自治体が消滅可能性自治体というのが今の日本の人口減少の実情です。

だけど、本当にそういった形（やすくこき使う）で外国人を人口の1割超も受け入れていっていいのでしょうか？

ジャニーズ問題を始め国連から調査団がきて人権が軽視されている国との指摘を受けたばかりなのに、安くこき使う分野ばかりの外国人受け入れは国連から再び日本の人権問題の指摘に発展することはないのでしょうか？

外国人を受け入れる農家や中小企業オーナーへの人権教育等はしっかりとやれているのでしょうか？昭和の徒弟制度が当り前の人に教育もせずに外国人を預けていませんか？

こういうところを横着して票欲しさの拙速法改悪は、分断の助長や治安の悪化をまねきます。

政府与党へのお仕置きの機会であるハズの衆議院選挙が、実は自民党の上手いごまかしにまんまと嵌まる選挙になるかもしれません。
衆議院選挙が近いかもしれませんので、まんまとごまかされないように国民のリテラシーが試されます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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