【じーじは見た!】後編:GXリーグをご存知ですか?
心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉️
さて、今回は「GXリーグ」がテーマです。
Jリーグ(サッカー)、Bリーグ(バスケットボール)のようなプロスポーツリーグではありません。
本編は後編です。前編から読んでいただけたら嬉しいです。
✅GXリーグの建付けは?
当然、経済産業省としては、素晴らしい文言を並べていますよ。
GXリーグ公式WebサイトでGXリーグが目指すものをどのように書いてあるかというとこんな風👇に書いてあります。
「外部から正しく評価される」ことを目指しているということは、今までは「正しく評価されていない」と考えている裏返しという見方もできる訳です。
日本企業が正しく評価されていないという危機感の現われがGXリーグ発足のねらいにはあるような印象を受けます。
そこで「何を目指しているの?」に注目してみるとこんなこと👇が書いてあります。
ここで書いていることは、欧州ルールに物申すということに尽きると思います。
これまで欧州中心のルールメイキングに先導され、各国の国土の特徴やエネルギー源を無視した形でカーボンニュートラルを求められてきました。
しかし、そんなことを盲目的に受け入れていたのでは、本来の目的である気候変動を止めるための「CO2排出を減らす」ことも実現できない上に、欧州だけに都合が良いルールで日本の産業競争力が奪われてズタボロになってしまうことがかなり明確になってきました。
そりゃあ危機感を持って当然でしょう。
欧州ルールに盲目的な方が何となく賢そうで、そういう世論の焚きつけ方がマスコミにしたら都合がよく、簡単に政府や企業批判ができるので、日本の良さが消されてきました。
エビデンス(科学的根拠)に基づいて考えると欧州ルールは万能ではありません。現に未だに世界の森林減少は止まっていません。
✅産業競争力を高めるルールメイキングを!
あれほどトヨタの豊田章男さんが訴えてきた「日本の電源構成でEV一辺倒になると10%も増える電力需要を何で賄うのですか?(原子力発電所を十数基も新設するんですか?)」という質問への答えを先送りして、トヨタが世界に先行してきた燃料電池車の普及には何の手助けもしてこなかった日本政府の責任は重いです。
でもそんな状況を徐々にでも各省庁が縦割りを排除して協力し合いながら日本独自のルール形成を模索して「成果」を上げて世界にアピールしようと巻き返しに入りました。
2022年4月に施行された「プラ新法」もそうです。
法令で基準を明確にして企業が守れなければ罰するという法律の建付けではなく、企業がそれぞれ野心的な目標をホームページ上で開示してください、そして毎年実績を公表してくださいという、箸の上げ下げまで規定してきた従来の環境法令とは一線を引いた工夫がみられましたし、環境省と経産省の協力関係がよく出た新法でした。
また、2022年8月にはIPCCルールにはない日本独自の再植林を動機付けする画期的なルール形成をしてみせました。
原発事故からの12年間、産業競争力をズタボロにされてきましたが、いよいよ日本の反撃開始です!
✅日本が手本を示してほしい排出権取引市場!
GXリーグの第1フェーズに参画する企業は、自らCO2排出削減計画を立案・公表して、そのコミットメントを達成できなかった時は、市場からCO2排出権を買ってでも自ら設定した目標を達成するという自主的取組みになると思います。
本格的なルール運用は2030年目標に向かっての第2フェーズ以降になりそうですが、是非、多くの企業が参加して排出権取引市場を機能させてもらいたいと思います。
この市場が機能していくためには、やはりキャップ&トレードで企業個々に排出枠が設定され、CO2の排出量がトレースできるようにする必要があります。
そうなれば、排出枠をオーバーしたら市場から排出権を買ってきて、排出枠以下で済めば、排出枠を売れるような市場が機能し始めます。
また、消費者には、カーボンフットプリントでその商品が一体いくらCO2を排出してあなたの手元に届いたかが見えるようにすれば、消費者行動にも変化が現れてくるでしょう。
そんな社会づくりの手本に日本がなっていけばいいのになあとじーじは思っています。
「GXリーグなんて知らなかったよ」という方に知っていただけたのなら嬉しいです。
頑張れGXリーグ!
頑張れZ世代!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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