【じーじは見た!】後編:男女共同参画会議を見てみた⁉️
心はZ世代!身体⁉️は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉️
過去69回も開催されてきた男女共同参画会議の歴史を振り返りながらどこがボトルネックで世界からジェンダー不平等な国だとレッテルを貼られているのかを確認しています。
本編は後編です。前編から読んでいただくと話が繋がります。
✅第5次男女共同参画基本計画
2020年に2025年を到達目標として第5次男女共同参画基本計画が定められて 「女性の登用・採用」に関する成果目標に対して全58項目のKPIが設定されています。
男女共同参画と呼べる社会にしていくためには、意思決定の場にいる男女比を半々にしていくことが必要だと思いますが、今日仮にそう思っても明日から急には実現できないので、平成13年の第1回会議から目標を定めて取り組んできたのです。
随分と女性活躍の制度が整ってきたとは思います。だけど平成13年(2001年)から四半世紀近く取り組んでいるにも拘わらずジェンダー不平等な成績なのはどうしてなのでしょうか?
最初から本気で取り組んでいれば、四半世紀も経てば多くのKPIが男女半々になっていたことでしょう。つまり言うだけ番長で「男女共同参画」は建て前だったのです。
現在の第5次基本計画のKPI 58項目がどのようなものかを簡単にみておきましょう。
1)政策・方針決定過程への女性の参画拡大
・国家公務員の女性管理職比率向上
・審議会委員における女性比率向上
・地方自治体における女性管理職比率
・国会議員の女性議員比率
・民間企業の女性管理職比率、役員の女性比率 等
2)地域における男女共同参画の推進
・農協役員や自治会長の女性比率 等
3)科学技術・学術における男女共同参画の推進
・大学の理工系の教員(講師以上)に占める女性の割合
・大学の研究者の採用に占める女性の割合 等
4)生涯を通じた健康支援分野の男女共同参画の推進
・25歳から44歳までの就業医師に占める女性の割合
・スポーツ団体における女性理事の割合 等
5)防災・復興、環境問題における男女共同参画の推進
・市町村防災会議の委員に占める女性の割合 等
6)教育・メディア等を通じた男女双方の意識改革、理解の促進
・初等中等教育機関の教頭以上に占める女性の割合
・大学の教員に占める女性の割合 等
7)男女共同参画に関する国際的な協調及び貢献
・在外公館の各役職段階に占める女性の割合 等
✅ここが変わらないと駄目
さて、KPIのいくつかをピックアップしてみましょう。
まずは、国会議員ですよね。
衆議院議員の候補者に占める女性の割合を2025年までに35%にしましょうねという目標に対して実績はどうだったか?
(2017年選挙)17.8% → (2021年選挙)17.7%
やる気ないよね。でもこうやって情報を公表してくれているとやる気の無さがエビデンスを通して確認できるからいいですね。公表・開示は大事よ!
上記の数字は候補者であって、実際の議員に占める女性比率は前編で見たとおり9.9%で10%に達していないんですよ。
学術界もひどいですけれど、政治家と違って少しだけ伸びていますね。
でもこれもやる気なし!
大学の理工系の教員における女性比率
(2016年) (2019年)
理学系 8.0% → 8.7%
工学系 4.9% → 5.7%
大学の研究員の採用
(2016年) (2019年)
理学系 17.2% → 16.2%
工学系 11.0% → 13.0%
大使や総領事は外交官の花、このポストは完全に男性のポジションと外務省自身が思っていることが目標数字(10%)に表れていますね。
もちろん省内の男女比からそうなっているのでしょうが、民間大使を委嘱してでも高い目標を掲げるのだという意欲を感じません。
✅どうしたらいいと思いますか?
学術界は、結局幼少期からの「教育」を変えて女性の理系好きを育んでいくことから始めないといけないので直ぐには変化しないでしょう。
でも国会議員の女性比率はやる気さえあれば直ぐにできます。
例えば、各政党とも比例区名簿には男女を交互に記入しなさいと選挙制度改革をやれば少なくとも直ぐに目標くらいの数字は達成できます。
こういった女性議員のクォータ制をマニュフェストに掲げる政党があれば、そこを応援することで、与党もそれを無視できなくなります。
若い皆さんの1票は決して無駄にはなりません。
政界、学術界、外交官、こういったところの男女比が半々になった時、日本はきっと世界から羨望の目で見られる幸福度の高い国に近づくと思いますよ。
頑張れZ世代!
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