【じーじは見た!】 後編:あれどうなった?<燃やすファースト森林減少編>
心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉
先週令和4年版の環境白書を紹介したのに続いて今週も環境がテーマです。
本編は後編です。前編はプラ新法のその後を紹介していますので是非ご覧ください。では、後編を始めましょう。
✅木質ペレットをご存知ですか?
じーじは、再生可能エネルギーに定義される太陽光、風力、地熱発電と木質バイオマス発電は、同列では語れないと主張してきました。
太陽光発電は太陽からエネルギーをもらって発電するので燃料調達の必要がありませんし、風力も「風」をお金を出して調達する必要がありませんからただ(無料)の燃料という訳です。
一方、木質バイオマスボイラーは燃料を調達しつづけなければなりません。その燃料が余り物の木材なら結構なことです。
樹木を伐採して太い幹の部分は製材用材として柱になり、細い部分は合板に使われ、合板にもならない部分は製紙用のチップにして、製紙用にもならない余り物をバイオマスボイラーに回す(木材のカスケード利用と言います)のなら何の問題もないのです。むしろ素晴らしい。
だけど性善説だけでは、そうにはならないのです。
▼地球上に何本の木が生えているかをGoogleアースで数えた人がいるんですよ。毎年100億本の木が減少しているのだそうです。
農地への転用とかでなく、森林を伐採してただ燃やすだけの木質ペレットを大量生産して植林もしない企業が儲かっています。
IPCC(気候変動問題の政府間パネル)が決めたルール「木を燃やしてもCO2は出なかったとカウントしましょう」によって、木を植えるファーストではなく、伐採・燃やすファーストで、伐採後の植林すらせず放置して儲ける企業が現れているのです。
何故、儲かるかと言えば、ペレットを高値で買ってくれるお客さんがいるからです。
林地残材や製材廃材を原料にペレットを生産し、伐採跡地には、再植林する事業者なら大歓迎ですし、ペレットを地産地消で地元のストーブで燃やしたりする程度ならいいのです。
ところが、米国で生産したペレットをヨーロッパや日本のバイオマスボイラー向けに輸出するようなビジネスになると様相が変わってきます。
✅私たち一般家庭が負担をして(お金を払って)海外の森林伐採を加速している⁉
私たちは、電気代として再エネ賦課金を支払っています。
これは福島の原発事故後に再エネを主力電源化するために出来た制度です。
太陽光や風力発電の電気代が高いからといって企業が事業に投資をしないといつまでも設備は安く製造できるように進歩していきません。
そこで、FIT制度という長期間高い電気代で買い上げることを保証して設備投資を促してきたのです。
その再エネの中にバイオマスボイラーによる発電も位置づけられています。
日本の森林の再植林を促し、林地残材を無くしたり、製材で出る製紙原料にもならない「おがくず」を固めてペレットにして活用するのなら資源を無駄にしない素晴らしいことだと思いますよ。
でもこんな記事もでるような事態になってきました👇
✅皆さんは賛成ですか?
全ての家庭が再エネ賦課金を支払ってペレットの輸入を促してるという事実を知ると、嫌な感じですよね。
どうでしたか? 上記の動画を見ると、結構深刻でしょ?
じーじはずっと「植林ファースト」で森林減少に歯止めをかけないと今のルールでは必ず「伐採・燃やすファースト」になってしまい森林減少が加速すると言ってきました。
それは、すなわちCO2排出量が実際には増えている(森林によるCO2の吸収・固定量が減っていく)ということに他なりません。石炭を燃やすよりもよっぽど環境に悪いことであると認識すべきなのにおかしな話です。
皆さんはどう感じられたでしょうか?
☆☆☆
(感謝)
▼きしゃこく先生のShakasen Real-world teachersでじーじの記事を紹介していただきました。きしゃこく先生、紹介ありがとうございます。これかれも紹介していただけるように頑張って投稿していきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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▼じーじは気候変動問題を継続的に記事にしています。
▼Z世代応援団のじーじをよろしくお願いします。