何故日本にGAFAは生まれなかったのか?~惜しかった1988年からの12年~
心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉️
さて、昨日は「1988年」をテーマにつぶやきを投稿しました。
今日はちょっとこれに悔しい想いを補足します。
1985年、日本政府は、世界に先行して野心的なΣプロジェクトというITの国家プロジェクトを始めました。
詳しくは下記👇を読んでいただくといいのですが、予算の無駄遣いというか、大失敗に終わります。
お上のお指図どおりに集まった企業連合からはプラットフォームは生まれず、イノベーションも起こりませんでした。
ただ、Σプロジェクトよりももっと惜しかったのが1987年に東大の坂村(当時助教授)先生が発表したTRONによる未来構想でした。
あらゆる家電製品が、あらゆるパソコンや周辺機器がWiFiでネットワークにつながるような現在を予見したその論文は、官民をあげてオープンソースとしてTRONを世界標準に育てようぜと団結できればGAFAは日本から生まれたかも分かりません。
Wikipediaには非常に詳細にTRONが解説されていますが、それによれば坂村先生が研究テーマとしてTRONプロジェクトをスタートしたのは1984年と書いてあります。Σプロジェクトと共に日本人の発想はGAFAを超えていたと思います。
今でも家電製品のOSには広くTRONが使われていますし、エレベータやデジカメなどにもTRONが搭載されています。
残念なのは、異能とでも呼べる坂村先生の発想を賞賛し、パートナーとして個社個別の利益だけでなく日本連合一体で支援できなかったことです。陰で支援してくれたのは、TRONフォーラムの幹事会社のマイクロソフトだったのかもしれません。
GAFA(ガーファ)にマイクロソフトが加わりGAFAM(ガーファム)と呼ばれるようになったAZURE(アジュール)というクラウドシステムの成功も上手なパートナー戦略の目利き力の差だったのかも分かりません。
2018年、坂村先生とトロンフォーラムはTRON系の組み込み向けリアルタイムOS「μTーKernel2.0」の著作権をIEEE(米国電気電子学会)に譲渡しました。
IEEEが1751年以降の電気・電子・情報技術における歴史的偉業を称えるIEEEマイルストーンの一つにTRONを選んだ事実は、米国の学術界の懐の広さと日本人のムラ意識との大きな差を感じさせます。
日本復活の鍵は、全体最適思考⁉️
今、皆さんのお使いになっているスマホのOSはAndroidですか?それともiOSですか?
Androidを開発したGoogleがNTTドコモに頭を下げて、iモードのライセンスを供与して使わせてよと頼みに来た時に、ドコモはまさかGAFAの一角のGoogleに成長する可能性なんて考えもしなかったでしょう。
戦後日本経済の勝ち戦方程式、上から目線の利己利益・ムラの権益独占を選択してしまいました。
もしもGoogleとドコモがパートナーシップを組んで世界を舞台に勝負していたら、今のスマホの世界はどうなっていたのでしょうか?(未練たらたらのたらればですが)
ひょっとしたらiphoneに先行してiモードをベースにしたスマホが世界市場に大インパクトをもたらせていたかもしれません。
OS:オペレーティングシステムは、コンピュータの基本動作を規定したプログラムです。何もスマホだけに存在するのではなく、パソコンにはマイクロソフトのWindowsが搭載されています。
電気自動車BEVの世界もOSの開発競争が激化しています。車のOSです。
今トヨタは1万8千人の技術者を投入してOS「アイリーン」を開発しています。
iモードやTRONという日本発OSの失敗を教訓にトヨタはアイリーンをオープンソースとして公開し世界の仲間づくりをすると宣言しています。
日本の戦後成功の方程式をトヨタは捨てます。自前主義、ムラづくりを捨てて、プラットフォームに挑戦です。
頑張れ日本!
復活だぜ!
頑張れZ世代!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
よろしかったら「スキ」🤍ポッチンをお願いします😊😊
コメントなんかいただけたら、飛び上がって喜んじゃいます😂😂
▼「じーじのボヤキ」孫と祖父シリーズのサイトマップです。
▼じーじの初期投稿4部作のサイトマップを紹介しますね。
▼「じーじは見た!」シリーズのサイトマップは第2弾ができました。
▼じーじの時事川柳シリーズのサイトマップです。お一つ読んでみてくださいな😊
▼Z世代応援団のじーじをよろしくお願いします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?